「blackbird」さんのページ
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胸キュンものから硬派なものまで。
少女・少年マンガから青年マンガまで。
大事なことはたくさん漫画から学びました。

8点 蠢太郎
実話なのか、フィクションなのか。
それすらも分からなくなってくるほど
実在の人物をリアルに描き、
話を組み立てていく力はさすが、村上もとか。
渾身の舞を見せる蠢太郎の迫力!妖艶さ。
かと思うと、奈落の底で動く男達の姿。
・・・見応えありますね。
「やんごとなき」方たちの話は何とも言えないけど、
こういう世界もあるのかなあ。
暗殺のような物騒な話も、婚外子とか、
実際にあった話なんでしょうかね。
なかなか目にすることのない明治初期の時代の話、
物珍しさもあり、面白かったです。
奴も、「ああ、そうか」という感じ。
仁先生がちょろっと・・・という遊びもあります。
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[投稿:2011-06-29 21:47:24] [修正:2011-06-29 21:47:24] [このレビューのURL]
8点 わさび
変なんです。
実に変な漫画。
でも、なんだかはまる、ばかばかしくて、笑える。
真面目な場面でこそ笑いが止まらなくなりますよね。
法事とか、結婚式とか、校長先生のお話とか。
真面目に真面目に、主人公である隆太郎が何かやろうとすればするほど、
家政婦のふみにはおかしくてたまらない。
また、一條さんのこの絵が・・・一層おかしなことにしてしまう。
帯刀家の様子を見て笑ってしまうのは、どこか「家政婦は見た」
みたいな気分なのかも。
最後もギャグ漫画にしたら、予想外のオチでした。
ある意味、ものすごいすっきり!
しかし、こんな純和風の家、着物を着た一家、
どこにあるんだ!?
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[投稿:2011-06-16 14:18:34] [修正:2011-06-16 14:18:34] [このレビューのURL]
8点 白眼子
北海道に実在した人物を描いた作品。
占いとも預言ともつかない、ただ、何かが見える人というのはいるもので、
今ではヒーリングとかスピリチュアル系の人のような存在でしょうか?
時間を逆上ったりもできるようなので、本当に凡人にはわからない存在なのかもしれません。
新聞とかに広告が出てるような「運命観想」とかも、普通なら胡散臭いと思ってしまうけど、山岸さんが描くと、こうも本当にそういう力を持った人がいたんだ、と信じてしまう力を感じさせてくれます。
眼が見えない白眼子だからこそ、何かと感じ取る力があり、
彼が発する言葉が真実をついていると、主人公光子には感じられます。
ちょっと特別な関係にある(物語の最後に明かされる)この二人の間に
流れる信頼感のような、温かい空気が好きですね。
「幸と不幸は皆等しい量」
「災難を避けてはいけない、どう受けるかが大事なのだ。必要以上に
幸運を求めたらすみに追いやられた災難が大きな形で戻ってくる」
こんな白眼子の淡々とした言葉が、必要以上に何かを求めようとする
卑しい心根を持った人への警鐘。
静かですが、重く響きます。
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[投稿:2011-06-15 14:40:13] [修正:2011-06-15 14:40:13] [このレビューのURL]
8点 すすきのみみずく
誰でも自分の生きる意味が分からなくなって悩んだり、
人に優しくしたいのに自分の嫌な部分が押さえられず、
攻撃してしまったり。
自分の感情がコントロールできなくて、どうしたらいいのか
迷路にはまってしまうことがあったと思う。
思春期の頃の熱病みたいなものかもしれないし、
通りすぎてしまったら何てことはなく、今の悩みの方がずっと大きいし
深刻だよ、と思うかもしれない。
でも、この時期にはこんな悩みで世界が終わりみたいな気持ちになって
しまうんだよね・・・ってことを、思い出す作品。
人を傷つけてきたことを思い悩む主人公に、篠がかける「人が何に傷つくか分からない鈍感な奴より、知っている奴の方がその人を本当に理解しようとしている」というような言葉がとても優しく響く。
今は傷つきたくない人、傷ついた!と声高に叫ぶ人が多いけど、こうやって傷つけあって人間関係を築いていこうとする人間は、強くなるだろう。
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[投稿:2011-06-12 13:06:18] [修正:2011-06-12 13:06:18] [このレビューのURL]
8点 研修医なな子
人格もお金も何もないような研修医時代を描く作品。
実態がなかなかよく描かれているのでは。
男も女もない、女も捨てているような毎日に神経と体力を
擦り減らし、みんな立派な医者になっていく。
大らかな主人公のキャラが全体をとっても楽しい雰囲気にしているが、
医療の現場につきもののシリアスな話も混ぜ込まれ、
時々ほろっとさせられる。
女を捨てているのに、なぜかなな子に魅かれる男性陣がいたりして、
それもまた面白い。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-12 12:44:55] [修正:2011-06-12 12:44:55] [このレビューのURL]
8点 酒のほそ道
正に酒飲みのための、ゆるゆる漫画。
暇な時に、酒を飲みたい時に、暇な休みの夕方に、
ぱらぱらっと読んで「あ?なんかこんなつまみが旨そう」とつぶやく。
同じようなつまみやシチュエーションだけど、そこはあまり突っ込んでも意味がない。
楽しく、安く、酒を飲む。
その時間を存分に楽しめる主人公は天才!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-11 01:33:29] [修正:2011-06-11 01:33:29] [このレビューのURL]
18世紀末のポーランドというのも、日本ではあまり馴染みのない時代。
大きな領土を誇った国でも、その政治はとても危うく、
何より世襲でない王政、貴族、大国からの干渉を受ける環境に
悲惨な状態に陥っていく。
なかなか知らない歴史に触れられるのはとても面白い。
ただし史実ではないエピソードも混じっており、あとがきに解説してある。
そうなんだ?と思いつつも、面白く構成してある。
主人公にあまり肩入れできないのは、やはり貴族という立場に固執していたからかも。
どちらかというと、民衆と共に戦うタデウシの方に肩入れしちゃいますね。
それにしても、やはり歴史の女傑ってのはすごいですね。
エカテリーナの存在感。一つの国の運命を狂わせてしまいましたね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-08 13:38:00] [修正:2011-06-08 13:38:00] [このレビューのURL]
8点 朝がまたくるから
短編集といってもかなり読みごたえのある作品が揃っている。
どれも「罪」がテーマに流れているが、本当に罪なのか、責められるようなことなのか?と、読み手もつい感情移入してしまいそう。
話の構成がとても上手い作家さんですね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-08 11:38:28] [修正:2011-06-08 11:38:28] [このレビューのURL]
8点 他人暮らし
谷川ワールド全開!
バツイチ、仕事に燃える女、新婚、と、それぞれ立場の違う女性の、それぞれの悩みと、楽しさを描く。
きっと女性なら誰でも感じたことのあるような、寂しさとか、女友達の鬱陶しさとか、焦りとか、そんなものをさらっと、でも、心に響く描き方をする。
「おひとりさま物語」を楽しめた人なら読むべし。
短編も一つ入っています。
これを読むと、誰かと会う時間や、日々を大事にしようと思えるかも。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-07 09:07:45] [修正:2011-06-07 09:07:45] [このレビューのURL]
8点 牧神の午後
伝説のダンサー、ニジンスキー。
彼の天才たる所以、常人とはかけ離れた魂、精神は、まさに踊りの神が降臨したと思わせる。
そして、彼の悲劇は、降臨したところで、世俗に染まっていかざるを得なかったこと。
同性愛やバレエ団の経営的なことなど、あまりに踊りに専念できない環境によって、どんどん黄金の光が奪われ、狂気に捕われてしまうまでが、哀しくも良く描かれている。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-02 13:37:13] [修正:2011-06-02 13:37:13] [このレビューのURL]