「blackbird」さんのページ

18世紀末のポーランドというのも、日本ではあまり馴染みのない時代。
大きな領土を誇った国でも、その政治はとても危うく、
何より世襲でない王政、貴族、大国からの干渉を受ける環境に
悲惨な状態に陥っていく。

なかなか知らない歴史に触れられるのはとても面白い。
ただし史実ではないエピソードも混じっており、あとがきに解説してある。
そうなんだ?と思いつつも、面白く構成してある。

主人公にあまり肩入れできないのは、やはり貴族という立場に固執していたからかも。
どちらかというと、民衆と共に戦うタデウシの方に肩入れしちゃいますね。

それにしても、やはり歴史の女傑ってのはすごいですね。
エカテリーナの存在感。一つの国の運命を狂わせてしまいましたね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-08 13:38:00] [修正:2011-06-08 13:38:00]