「columbo87」さんのページ
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なんだか色々やっております
なんとなく残してるアメコミ系映画コメント
アベンジャーズ★★★★★:神映画すぎワロタ 色々知ってると得するとこもあったり、なんも知らないまま見た方が興奮できそうなとこもあったり・・・今度は酒飲んでみよう
スコピル★★★★:純粋に映像を楽しめる超娯楽作!おもしれー
RED★★★:オッサン好きによさげな痛快映画。話はフツー
ヴェンデッタ★★★:管理社会どうこうはまぁありがち。ナイフアクションがかっけえ!
クロウ・飛翔伝説★★★★★:ブランドン・リーが最高。作品としての演出、脚本のバランスも見事。後年のコミック原作映画よりもリスペクトに溢れててよい。
ゴーストワールド★★★:自分探しの話。未だにこういうので感傷的になってしまう。ソーラバーチのキャラ再現率高し。
ダークマン★★★:ザ・フライ的な・・・物悲しい。
スパイダーマン★★★★★:一般受けした初のアメコミ映画って感じ。リアルタイムで見て海外のヒーローモノもちゃんとドラマできるんだなーとか感心した。
スパイダーマン2★★★★★:CGの進化ってすごいと思った。目的を見失って力を無くす所とかヒーロー映画2作目らしい王道を行ってくれた。敵役も魅力的。アメコミの存在を知らなかったので小説版を買った記憶が・・・
スパイダーマン3★★★:トビーマグワイア太ったなー。MJビッチ!ベノムなんか違う・・・爽快感もないしあんま面白くない。敵多すぎ。
アメスパ★★★★:前作を踏まえてどういうアプローチができるかはっきり考えてるところが良い!青春ラブコメはちょっと?とかおもってたけどウルっと来るとこもあり
デアデビル★★★:レイプ犯は容赦なく殺すけど,さらに極悪なキングピンは放置する謎。超感覚の表現は巧いと思った。
ハルク★:暗くてなにやってるかわかんねえ!!
インクレディブル・ハルク★★★:前作よりマシかなってかんじ。3回みて2回寝た。
ヘルボーイ★★★:クロエネン様かっこよすぎるだろ・・・!
ヘルボーイ ゴールデン・アーミー★★★★:死に神素敵すぎるだろ・・・!
ブレイド★★★:ウェズリースナイプスってグラサンとると目が可愛いから困る。アクションは主役はってる中では1番。
キャット・ウーマン★★:これはラジー賞取るわ。ストームで色モノに懲りたんじゃなかったのかよハルベリー。
ゴーストライダー★★:CGからなにから力の入ってないなんともビミョーな映画。アメコミオタのニコラス・ケイジもトホホだよ。
パニッシャー★★:二作目の奴。なんかフランクが微妙にフランク(こんな感じのジョークを飛ばすし)で嫌。
パニッシャー・ウォーゾーン★★★:ワオ,グロ?イ!ジグソウ兄弟のキャラがブっ飛んでて結構好き。
X-MEN★★★:初の本格アメコミ実写というイメージ。設定とかキャラが結構ダークな感じがあって当時は新鮮だった。
X-MEN2★★★★:2作目が一番盛り上がる法則!ミュータントと人間の確執やら世界の危機やらがクライシスしてて楽しい。
X-MENファイナル★★:こんなゴチャゴチャした映画みたことない。キュアはアストニッシングのギフテッドからきてるのね。
ウルヴァリン:X-MEN ZERO★★★★:ついにローガンの過去が語られる・・・!ぶっちゃけ原作のオリジンよりこっちのがいいぞ。
X-メン:ファーストジェネレーション★★★:素材は良いのだが,見せ方がよろしくない。祝ケビンベーコン出演。いつもウィレム・デフォーとこんがらがる。
コンスタンティン★★★:キアヌ格好良いの一言につきる。話自体はそんなに面白くないけど何度もみちゃう。ルシファーの存在感もスゴイ。
スポーン★★★:CGとか頑張らない方がよかったんじゃないか。汚い路地裏と乞食が出てくるから結構好きではある。
スカイ・ハイ★★:設定はまあいいんだけど,子供騙しの薄っぺらい話。
シン・シティ★★★★:一番「原作も読みてえ!」って思った映画。とにかく最高。どこかパルプフィクション的な感じが,そういやブルースウィリスさんも。
サロゲート★★★:いまいち設定を生かし切れていないのが残念。フサフサウィリスには笑った。
300★★:純粋に退屈。戦闘シーンも綺麗すぎてなんというか現実味がない。まぁ化け者とか出てくるし。
ファンタスティック・フォー★★★:対象年齢低し。ジェシカアルバ可愛い。
ファンタスティック・フォー銀河の危機★★★:このギャラクタスは無いわ…。シルバーサーファーはカッコイイんだけどね。
アイアンマン★★★★:アーマーで強くなるアメコミヒーローって新鮮。ロバートダウニーJrは一番のハマリ役じゃないかなー。
アイアンマン2★★★★:これぞザ・アメリカって感じのお馬鹿キャラだよトニーは!見ていて単純に楽しい。これではじめてクロスオーバー企画に気づいて興奮した。
リーグ・オブ・レジェンド★★★:ドリアングレイとか謎のチョイスなキャラが色々出てくる子供向け映画。ショーンコネリーは何が強いんだよ!
ウォッチメン★★★:初見では意味不明。詰め込みすぎだと思うよ。あと無駄なグロシーンとセックスシーンを短くすれば良かったとか思う。Drマンハッタンがポコチンをモロ出してたのが印象的。青ならモロでもいいのね。
フロム・ヘル★★:どうせまともに映像化できないんなら作らなきゃいいのに…ムーア御大もお怒りです。
マイティ・ソー★★★:ヘイルダムもフューリーに次いで黒人枠になったか、とか思ってたけど見たらやたら格好よかった。ここだけだとロキにもまだ同情の余地が残るかな。
キャプテン・アメリカ★★★★:初めて見る人も、元々のファンも楽しめそう。スティーブを小柄に見せる技術がすごすぎる。
グリーンランタン★★★:あんま印象に残った部分が無いよ(泣)。アホみたいにグリーンランタンTシャツとリングをして観に行った思い出だけ残った。
アンブレイカブル★★★:シャマランの意味不明な展開が,ここではピカリと光っている!と思うんだが。切ない悪役ガラスマンは後に筋トレしてニックフューリーになった。
キックアス★★★★:軽快な音楽と残虐なシーンが魅力的,ニコラスケイジはついにバットマンになったか。終わり方は原作の方が好き。
スーパー!★★★★:キッカスに足りなかった分を存分に見せてくれた!かなり笑える。そいやこれにもケビン・ベーコン。
エイリアンVSプレデター★★★★:馬鹿っぽくてアメリカっぽくて大好き。
AVP2★:暗くてなにやってるかわかんねーつーんだよ!
ウォンテッド★★:DAIGOが吹き替えやってたような気がした映画。内容は可もなく不可もなく。
プレステージ★★★:ウルヴァリンとバットマンの対決や!と思って見た。原作読んでたからにやにやしながら見てたけどやっぱこのタネはないよなぁw
スーパーマン★★★:地球を逆回転させるんだ!という理論にも小学生の頃は納得してた。クリストファー・リーブは惜しい人を亡くした。
スーパーマンリターンズ★★★:目で弾丸をはじくシーンばかりCMで流れた印象がある。ロイスのビッチヤロー!とか思って気が沈んだ。
バットマン★★★:ジョーカーとバットマンの宿命な関係がなんとも言えない。ニコルソンジョーカーは良いけどキートンのブルースウェインってなんか違和感がある。
バットマン・リターンズ★★★:バットマンシリーズの中でも特に不気味。色々どんちゃん騒ぎになるが良い具合にまとまったんでないの。キャットウーマンもペンギンもやたらと怖い。
バットマン・フォーエヴァー★★★:意外とバットマンってチョロイよねとか思った。娯楽度は高くて面白いが,何がしたいのかよーわからん。
バットマン&ロビン★★★:結構お金かかってるんじゃないのって感じで,カーアクションとかゴッサムシティを駆けめぐる感じがハデで好き。お話は意味不明だけど。
バットマンビギンズ★★★★:ちょっと長すぎる感じはするが,丁寧にオリジンを描いてくれてて良し。まさにビギンズって感じでワクワクする。
ダークナイト★★★:格好良いんだけど不必要に暗いんだよ…。レイチェル役がちょっとあまりにもアレになってて,デントにとられちゃっても大して何も思わなかった。
ライジング★★★:ノーランってこんな脚本下手だったかなぁ?「わかってない」なーと残念な感じに。バットポッド大活躍。
バットマンオリジナルムービー★★★★:バットマン映画じゃ一番笑った。珍しくコメンタリーがついてるのもグッド。
ロケッティア★★★:微妙な古臭さを感じるがデザインがやたらと良い。じいさんの声が青野武、茶風鈴もいたどうでもいいか。
トランスフォーマー★★★:オプティマースのデザインとか最初は好きになれなかったが、いややっぱ一作目のデザ微妙じゃね。映画としてはそこまで悪くはないと思う。
トランスフォーマー2★★★★:おもしろくは無いんだけどついに合体ロボがハリウッド映画で見れたのは感動。
トランスフォーマー3★★★:やたらと長い。劇場で久々に寝た。メガ様が下っ端に、スタスクの扱いが酷い。メリケンの都市が派手にブッ壊れるのは気に入った。
トランスフォーマー劇場版★★★★:アニメの方のやつ。TVシリーズで慣れ親しんだキャラが次々泡吹いて死ぬのがトラウマに。OPシーンの作画の凄さは一見の価値有り。
ミステリーメン★★★:コメディーものだが完成度高い。こういうのを金曜ロードショーかなんかで流すべき
ハワード・ザ・ダック★★★:クソ映画だと聞いて見たのに普通に楽しめちゃった。糞は俺だ…

冒頭でフランク・ミラーはこう述べる。「私にとって,バットマンは決して面白おかしく扱える存在ではない」と。
彼が語っているように「イヤーワン」のバットマンは,テレビシリーズのアダム・ウェストが演じるような明るいバットマン,昼間に堂々と活躍して市民の声援を受ける彼とは全く異なる。ミラーは恐ろしき「闇の騎士」としてバットマンを作り直し確立させたのだ。
散発的に修正が加えられていたバットマンのオリジンを,よりダークで大人向けな内容に描き直したのが今作「イヤーワン」であり,この名作は以降の世界観に多大な影響を与えることになった。
舞台はゴッサム,近代化と共に政治の腐敗とスラム化の進む都市である。今まさにこの都市へと向かう男が二人。一人はゴードン警部補,左遷された先は汚職に染まりきったゴッサム市警。夫であり父親でもある彼は,悪に染まった都市でこれから生まれる子供を育てたいとは思わない。
もう一人は若き富豪ブルース・ウェイン。長き旅を経て両親を失った場所へと戻り,己が振るうべき力の形を探し始める。
家族を支える為とはいえ,汚職に目をつぶることのできないゴードンは組織内で孤立し,同僚から制裁を受ける。しかし彼も黙ってはない,彼は夫である前に男なのだ・・・
一方でバットマンという形を見つける前のブルースは自警活動の下見で大失敗をおかす。悪を裁くには正道から逸脱しなくてはならない。恐怖を悪に植え付ける存在へと進化しなくては・・・
やがて二人の物語は絡み合う。数々の事件を解決し市民からの支持を受けつつあるゴードン。バットマンとしての活動が軌道に乗り始め,ゴッサムを貪る悪を震え上がらせるブルース。偶然,二人は協力して事故に会いかけた老人を救う事になる。
そして、次第に互いが信頼に値する人物だと認識し始める。互いがその活動を支えるために必要な力を持っていることも・・・。
これは私に今まで無かった認識だった。二人が表裏の関係であるとは,意識したことが無かった。ゴードンという人物像を細かく描いた理由はここにあったのか。単にシグナルを出して危険な仕事を依頼するだけだったゴードンは,その裏で重荷を背負いながら奮闘する立役者だったのである。
活動1年目における人物関係,ミラーはその要素を過不足無く,見事に抽出している。街に巣くうマフィア,力は無くとも正義の為に戦うハービーデント,全く別のポリシーを持つセリーナ/キャットウーマン・・・そして口の端に上る「メトロポリスのお友達」。読者の想像力をかき立て,それでいて鬱陶しい程には主張してこない。伏線とはこう用意するものなのかと感じ入る。
どこを見ても、「イヤーワン」は,ゴードンとバットマンの再出発を飾るストーリーに相応しい傑作であると感服させられる。
ミラーの作品を知っていると感じる面白さにも触れたい。活動初期の力任せでどこか未熟なバットマンは,「ダークナイトリターンズ」において肉体的には衰えたが技術と戦略で切り抜ける老バットマンとの対比として面白い。そしてゴードンの不倫,これはお得意のハードボイルドで「夫である前に男なんだ」なんてかっこつけられない部分だ(下世話だが,他人の痴話話は面白い)。
また,バットマンに空を滑空させるシーンは,ミラーが完全に子供っぽいバットマンを否定しているわけではないことの現れだろう。アルフレッドの軽口を真に受けるブルースの顔はどこか微笑ましい。
子供っぽさといえば,マフィアと通じている本部長が,スヌーピーやミッキーのグッズを収集しているのも何だか笑える。アラン・ムーアの「V・フォー・ヴェンデッタ」に登場する人形収集癖のある権力者を思い出した。支配欲求はどこかしら幼稚な面を伴うのだろうか。
最後に,この作品の最も秀でているところは,ミラーの洗練された脚本とデビット・マッツケーリのスタイリッシュで柔らかみのあるアートが相まって,非常に読み進めやすい点にあると思う。優れたアメリカンコミックスを読んでいると,まるで映画を見ているような感覚に陥る(映画の方が表現物として上と言う意味ではない)。これはクリストファー・ノーランが「バットマンビギンズ」にかなりの量の要素をイヤーワンから借用していることからも伺い知れるだろう。今作はとにかくオリジン,始まりの物語として考え得る最良の要素に満ちているのだ。
悲しいのはその優秀さが,併録されている「イヤーツー」によって尚更引き立てられていることだろうか。
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[投稿:2011-09-02 20:16:59] [修正:2012-03-31 01:37:33]