「columbo87」さんのページ

マーベル邦訳でなかなか「大当たり」に出会わないなと思うこの頃、そういえばデアデビルさんなんてDCキャラっぽいし行けるかもと思い購入。フランク・ミラー原作デビッド・マズッケリ作画といえばバットマン:イヤーワンのコンビ、これなら外れはない!

物語はいきなりデアデビル失墜から始まるので面食らうかもしれないが、映画を見てればまず問題ない程度。
キングピンの策略によって全てを失い、どん底に突き落とされるマット・マードック(デアデビル)と、ドラッグほしさに彼を売ったかつての恋人カレン。二人の復活が描かれる。

一度はバラバラになった友人たち、それぞれの戦いやマードックとの絆が熱い!
生まれた場所にたどり着き、己のアイデンティティーを再認識するマードック、恐れを知らない男への復活!古典的だが熱い!
そしてカレンもまた許され救われる(この辺はミラーの描く女性像ってワンパターンだなとか思いつつ)。
これまで一緒に堪え忍んできた読者に見せつけてくれるであろう逆転劇への期待が高まる!

・・・しかしこのあとの展開はちょっと「どうして?」という感じ。
暗い時期が長くて人気が出なかったのか?明らかなテコ入れ、あのキャラ出てくる必然性があったの?DKRでスーパーマンが出てきたのとはワケが違うぞこりゃ。
そして幕切れもちょっと不満。なので6点くらいか。

ミラーでも結構制約されんのかな、マーベル作品はもういいかな。

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[投稿:2011-10-15 17:37:42] [修正:2011-10-16 02:47:06]