「souldriver」さんのページ

かなーり敬遠していた作品。周囲の熱い推薦もあってこのたび思い切って読んでみた。

やっぱり最大の不安材料だったあのグロテスク表現は凄まじく、1巻の時点で何度か読むのをやめようかと思った。しかし読んでいくうちに徐々に気にならなくなっていってしまった自分がちょっと怖い。
絵もさることながら登場人物も一人残さず狂人。それも常識の範囲内では考えられないような狂いぶりで、逆に惹かれるものすらあった。思えば絵が気にならなくなったのも、この狂った人間像と完全にマッチしてるからなのかもしれない。
そんな副次的な要素に目が行きがちだけど、どんどん読めてしまうのはストーリー自体に魅力があるからに違いない。最初に衝撃的な情景が見せられ、それから過去に戻るという構成になっているので、何気に先が気になる。

面白い、というのが素直な感想。ただ面白いだけじゃなくて、人によっては麻薬的にハマる魔力を持ったマンガだと思った。幸か不幸か、僕は「まだ」その領域には行ってないけど。
全く万人にお奨めできるような代物ではないけど、臓物がOKな人はなんだかんだ楽しめるんじゃないかな。

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[投稿:2007-06-27 01:35:16] [修正:2007-06-27 01:35:16]