「二軍Tシャツ」さんのページ
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2年ぶりに再開しました。
色々なジャンルの作品を補完していけたらと思います。
このネームは、敬愛するテレビブロスの特集内容から頂きました。訴えないでください。

私は本来、例えば「いつもありがとう」系の邦楽などには全く興味が無い、おろか反吐が出るタイプの人間です。
パッと見や触れ込みで判断してしまえばこの漫画もそういった類のものとして受け取られてしまいがちですが、この作品には能動的な感動の押し付けや作者の自己陶酔に近い感情は見受けられず、素直に読むことが出来ました。
エッセイ漫画ということ、且つ母親の死がテーマということで、さてどんな美談が唄われているのやらとも考えがちですが、むしろこの作品から学ぶことのほうが多く、いずれ来るであろうその時にそなえ、今自分が何をすべきか、その時をどう受け取るべきかを考える良いきっかけになったと思います。
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[投稿:2015-12-31 18:57:08] [修正:2015-12-31 18:57:08] [このレビューのURL]
8点 刻刻―KOKKOKU
物語への引き込み方が最高でした。
そこからはもう一気。
不気味とコミカル、ミステリーやバトルが気持ち良く混ざりあった超良作。
時間をテーマにした作品は読者側からするとどうもパラドックス的な問題であったり、その何でもあり感に多少の不満を抱いてしまいがちですが、この作品に限ってそんなことはありませんでした。
特殊な空間で「何が可能なのか」「その結論に至る理由は何か」という項目まで緻密に計算されております。
物語半ばから能力バトル化してしまったこと、及び最後の最後で肩透かし食らったような感じが少し残念ではありますが。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-12-10 20:51:26] [修正:2015-12-31 18:43:56] [このレビューのURL]
8点 ダンジョン飯
このマンガがすごい受賞おめでとうございます。
なるべくしてなったという感じ。
短編集などでこれまで遺憾無く発揮されてきた「ファンタジー」や「食べる」「生活」といった要素を最高の形で組み合わせてきた作品。
テーマとして面白いというか、九井さんでしか描けないテーマだと思います。
作品中ちょこちょこ伏線を張ってるようなので、そちらにも期待したいですね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-12-10 20:47:37] [修正:2015-12-10 20:47:37] [このレビューのURL]
8点 ちいさこべえ
完結後のレビューです。
ドラゴンヘッド、座敷女などで有名な望月ミネタロウさんの作品。
今作自体は「万祝」や前作「東京怪童」などの流れを汲んだ人間模様を描くある意味で「単調」な作品となっており、私個人としては大好物な作品でした。
原作は未読なのでどの程度原作に沿った展開、設定であるのかは分かりませんが、作者なりに現代版にアレンジし、各キャラクターの個性をこれでもかという程に描き切っている様は見事としか言い様がありません。
キャラクター独特の言葉遣いもそうですが、恐らく原作には無いであろう「所持品」「ファッション」の中にまでキャラの個性が見て取れるこだわりっぷり、妙にリアリティがある世界観が大変良いです。
この手の作品というのは暗黙の了解的に「絶対的に悪い人間が登場しない」のが常でありまして、各キャラクター間での微妙な意識や好意のズレから生じる人間関係における問題を如何にして描き、如何にして収束させるのかが作品の善し悪しを決するように思えますが、この点に至ってこの作品は素晴らしいの一言でした。
以下軽くネタバレですが気になったところ。
四巻の表紙にもあるように、最終的に結ばれる茂次とりつですが、案外急展開で結ばれます。個人的にはもう少しこの世界観に浸っていたかったという感じ(東京怪童のときもそうだったなぁ)。また二人が結ばれるきっかけとして「キク君」という中学男子の言動が関係してくるのですが、「いやらしい目で見られていると思ったら母親を求めていた」というオチにちょっとした強引さを感じずにはいられませんでした。
「いやいや流石にあれは中学男子に見られるエロ目線のアレだろ?」と。
そんなこんなでもう一度読み返としてみたのですが、二巻、大工の一人「クロ」が「りつ」に軽く言い寄り、その後キク君に靴を隠されるあのシーン。
最初読んだときは単純に「自分の好きなりつに言い寄るクロへの制裁」が主な理由かと思いましたが、恐らくこれはミスリーディングであり(?)、その前のシーンで「(りつから貰った服に対して)ダッセえTシャツ着てんな」と言われていることなどからも、確かに単純に「母親としてのりつ」を意識した結果の行動とも見て取ることが出来ます。流石でした。
ただ、ちょっと「りつ」をいやらしい目線で描いたコマが多すぎるかな。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-05-09 22:08:37] [修正:2015-05-09 22:24:57] [このレビューのURL]
8点 ひきだしにテラリウム
タイトルに「竜」がつかなかったのが少し意外でした(別にこだわりが有るって訳ではないのね)。
いっぱいいっぱい詰まってます。
色んなものが、いっぱいいっぱい詰まってます。
最後の1ページ、一コマまで読んでハッとさせられたり、特に何も起こらなかったり。
画風がコロッコロ変わるもんだからこれ本当に同じ人が描いてるの?と疑ってしまいそうなくらい色んな顔を見せてくれます。
今回はファンタジー色が少なく、生活感まる出しな感じで(作者の恋愛遍歴が活かされている?)これはこれでとても良かったです。
昔「週刊ストーリーランド」という番組がありましたが、九井さん一人で番組作れちゃいそうだなぁ、と思いました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-03-16 23:35:53] [修正:2013-03-16 23:35:53] [このレビューのURL]
8点 星屑ニーナ
一巻だけでは何とも言えないのでレビューを避けていましたが、二巻が発売されたので。
一巻読んだときは正直何が描きたいのかよくわからず、相変わらずキャラや世界観、セリフ回しは好きなんだけども、うーん、どうなの?という感じでした。
二巻、素晴らしい。
本当に素晴らしい。
「空飛ぶアオイ」から「少年少女」、「Day Dream(ry」「機動旅団」「鵺の砦」などと作品が増えるにつれ作風が暗く、難解になっている印象でしたが、今作は「少年少女」に近い印象を受けました。
とはいっても二巻の最後には・・・
「A.I.」って映画ありますよね、スピルバーグの。
あれに似てます、ちょっとだけ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-12-25 16:16:46] [修正:2011-12-25 16:17:47] [このレビューのURL]
8点 外天楼
秀逸。
まったくもって秀逸。
すばらしい。
ただ「新しい」というわけではない。
「そっちにもってくのか」という驚きである。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-10-28 00:47:56] [修正:2011-11-11 23:33:52] [このレビューのURL]
8点 ピンポン
大好きな作品なのにレビューを書いていなかった。
単純に忘れていただけなのか、とりあえず保留していたのか。
作中の登場人物は皆、自分を見失っていおり、悩んだり苦しんだりしながらも、それぞれ自分の輝きを手にして羽ばたいていく。
天才には天才の、凡人には凡人の輝き方があり、それはどれも美しく見える。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-10-03 00:29:11] [修正:2011-10-03 00:29:11] [このレビューのURL]
8点 竜の学校は山の上
短編集。
RPGの世界を皮肉ったような内容が主で、「魔王」「勇者」「竜(ドラゴン)」なんて言葉がわんさかでてきます。
私達と同じ姿をし、寿命が長く手抜きの上手い「猿人」、そして寿命が短く無駄をせずひたすら勤勉な「馬人(下半身が馬)」、そんな種族が混在する世の中
勇者の活躍によって滅ぼされた魔王、そして魔王無き魔王城の行く末
実際にいたら利用価値のなさそうな「竜」
などなど、本来相反する関係であるはずのファンタジーとリアルを見事に混合した内容となっております。
この先期待大の漫画家と言えば真っ先にこの方を挙げるでしょう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-08-15 18:00:35] [修正:2011-09-27 16:32:57] [このレビューのURL]
8点 東京怪童
同じ作者の作品の中ではこれが一番好きです。巻数は全3巻と少ないですが、その分無駄が無くとても完成度の高い作品となっています。
「脳」の障害がそのままキャラの個性となっており、各登場人物が抱える悩みや問題、長所がとても良く描かれており、また「ヘンテコなリアル」というかなんというか望月節も炸裂。
終幕のエピソードも秀逸で、本当に良く出来た作品だと思います。
個人的には「世界が消えていく」障害を持つ少女のエピソードが大変好きです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-08-15 17:19:27] [修正:2011-08-15 17:19:27] [このレビューのURL]
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