「コステロガーデン」さんのページ

総レビュー数: 225レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年06月12日

7点 レベルE

「我」がでまくっている天才的作品。

参りました。
この作者の頭のなかはいったいどうなっているのでしょう?
すごい展開をいともあっさりやってのける感じが天才的です。
ギャグもよかったです。キャラもよかったです。
バトル漫画よりこういう作品を描くのが性にあっていると思います。
もう少し続いて欲しかったです。

◇この作品の個人的価値=全3巻で 1000円也。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-06-04 00:30:15] [修正:2005-10-09 22:41:14] [このレビューのURL]

まさに和醸良酒の世界です。

酒に関する数多のウンチク、
ここに近代農業の問題、地域社会の問題が絡んできます。
それも物語を展開していく上での
欠かせない要素として絡んでくるのです。
これは本当に勉強になる作品。
ストーリーに関しては「良い話」という感想しか持てませんでしたが、
人生を酒造り一筋にかけるじっちゃんの生き様はすばらしく、
そしてまた切なかったです。

また「味」が絡んでくる為、やはり作者の表現力不足の感は否めませんでした。
確かに日本酒は世界一味が複雑な酒なので、表現は難しいと思いますが。。。
それでも日本酒への見方がだいぶ変わる良質の作品です。

◇この作品の個人的価値=全12巻で 3500円也。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-06-07 19:31:39] [修正:2005-10-09 22:39:34] [このレビューのURL]

つまらんと思いながらも先が気になってしまう。

「MONSTER」の悪いところがさらに悪化している作品。
複層的なストーリー展開は上手いし、
魅せ方も上手い。でも繋ぎ方がどうもいまいち。
整理整頓ができないのか、あえてなのかは解りませんが、
この展開の飛び方はどうも私は合いません。
それでも15巻程度で話をまとめていれば、
だいぶ絞まって、マシだったと思います。

謎が解けていくほどに、だんだんつまらなくなっていきますし、
話をひっぱるだけ、ひっぱって、期待させて、
結局その程度?というような感じがたくさんあります。
いったいあいつはどうなったんだ?という投げっぱなしの伏線も
いまだ消化どころか端っこに寄せられているものも多くありますし、非常に気になりもどかしい。

でも、12巻初版のみの「アレ」には物凄くビックリして、
一瞬、現実との区別がつかなくなったのも事実ですし、
「MONSTER」好きな人は問題なく楽しめると思います。

今後の展開と伏線の消化、終わり方で評価も変わってくると思いますが、
今の所このくらいです。

◇この作品の個人的価値=19巻までで 6000円也。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-06-14 23:13:47] [修正:2005-10-09 22:29:38] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

愛すべきダメ人間たち!

しょっぱなから、いきなり暗い展開で始まります。
でも、そこは作者お得意のギャグでそういう雰囲気を吹き飛ばしてはいますが
底辺を漂っているのは「稲中」の後半から見受けられる病んだ目でみる人生観。

この後に「グリーンヒル」「ヒズミ」「シガテラ」と続いていく作品も、
人生をテーマにした哲学的ギャグマンガという傾向ですが、
この作品は、独自の濃いギャグと人生というテーマが、他の作品に比べて
非常によいバランスを保っている感じがしました。
個人的にはこの作品以降はテーマ性が強すぎてあまり好きではないのですが、
この作品が面白いと感じる方は、「グリーンヒル」くらいまでは面白く読めるのではないでしょうか?

古谷氏のマンガを読んで、思う教訓は、
「めんどくさいから」で終わってしまうとダメ人間になるということ。
でもこれがなかなか難しい。。。

最終回での「お前がイトキンを殴るな−!」のシーンがベストでした。

◇この作品の個人的価値=全4巻で 400円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-09 22:15:45] [修正:2005-10-09 22:15:45] [このレビューのURL]

絵柄のレベルアップが極端じゃない?

読む時期でだいぶ印象や評価が異なる作品だと思います。
こういう作品には小学生の頃に出逢いたかったですね。

ストーリーやキャラなどでは特に目を見張るものはありませんが、
独特の世界観はすばらしいものがあり、絵もその世界観にマッチしていて、
得に風景、背景は評価できる綺麗な描き方をしています。
色彩都市ポンピエのカラーなんかはすごい良いです。

ただ、残念な事に
セリフで頻繁にでてくる大喜利っぽいというか詩的な比喩がくどすぎる気がします。
その言い回しのせいで、どうも作品に入り込む気になれませんでした。
また、擬音や看板などに多く見られる、アメコミなアルファベットの乱用が、
読んでいてウザイ感じがしました。
コマ割りもあまり上手いとはいえないレベルでした。

◇この作品の個人的価値=全7巻で 7.0$也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-23 00:14:33] [修正:2005-09-23 00:14:33] [このレビューのURL]

ギャグはギャグのままで終わって欲しかった。。。

絵の感じにしろ、作風にしろ、
すごく好きな作品で、
シリアスなスト−リ−とギャグの部分の
アンバランスなところが、
かえって良かったりしました。
終わりに近づくにつれて、
ギャグが減り、
「あぁこの作品ってギャグがなかったら
こんなにつまらなくなっちゃうんだ?」と
ギャグがこの作品にとってどれだけ重要な
スパイスになっているかを知りました。
次回作期待します。

◇この作品の個人的価値=全3巻で 350円也。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-07-23 13:08:57] [修正:2005-09-14 19:27:55] [このレビューのURL]

このマンガは燃えるゴミです。

いったい何がしたくてこの作品を描いたのか理解に苦しみます。
この作品を面白いと思う人がいるのでしょうか?そこが知りたい。
ある意味「物事の考え方が変わったりするほどの力をもった作品」
という評価もできるので9点なのか?と思ったりもしますが、
良い方向に考え方が変わる訳ではないので、危険!
世に出してはいけないマンガな気がします。
ただの人殺しマンガです。
しかもその殺しには哲学どころか理屈すら存在しません。
なんだこりゃ!
こんな作品が平気で世に出てしまう今の日本が大嫌いだ!

◇この作品の個人的価値=全3巻で マイナス国家予算也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-06 21:05:26] [修正:2005-09-11 00:25:10] [このレビューのURL]

牧場を舞台にとびっきりの青春っしょ!

競馬にさほど興味のない私ですが、半信半疑で読んだところ
すっかり面白さにはまってしまいました。
たいして期待してなかったぶん、余計に面白かったです。
馬中心、騎手中心、レース中心の競馬マンガが多い中、
生産者側からみた競馬の世界というアングルは新鮮。

日常の何気ない生活の一コマをそっくりそのまま描いたような
丁寧なストーリー展開とリアルな会話のやり取りは、
他人の人生をのぞき見ているような面白さがあり、
それをぐいぐいと引き込み読ませるテクニックもすばらしいものでした。
時折見せるギャグも、同作者の作品「究極超人あ〜る」の頃に比べると
かなりレベルアップしているのを感じました。

作品全体として見せ場にインフレ感がないので、
いざ見せ場となるといやがうえにも盛り上がります。
その差がなんともいえず心地よく、
次はいつくるかもわからない見せ場に期待し、
ワクワクと待ちわびる気持ちになっていきます。

エンディングまでさほど失速させず、
また、わざとらしいクライマックスをつくらず、
日常的、現実的なストーリーを崩さずに
全26巻きっちり読ませた作者の力が感じ取れる秀作。

しいて言うなら後半のあの事件以降、
ひびきさんの魅力がなくなってしまったことが悔やまれます。

◇この作品の個人的価値=全26巻で 5200円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-06 20:23:36] [修正:2005-09-06 20:23:36] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

絶望の先にあるのは。。。希望?絶望?

人が壊れていく様がよく描かれていて、
序盤トンネルでの全く予測のつかない内容に、
ぐいぐい引き込まれてしまいました。
生き延びようともがく主人公たちは、好印象でしたが、
ちょっと追い詰めすぎなところがあり、同情を買ってしまいます。
絶望の中にもわずかな望みがあればいいのですが、
畳み込むように絶望と恐怖を与え続けたのは、
バランス的な問題からいってもあまり良い展開とはいえなかったです。

不可解な終わり方は、破滅パニックものではよくあることですが、
過程が面白いだけに、萎える原因になるので、もう少し流れを汲んで
それに見合ったエンディングを考えるべきでした。
それだけで、名作になりうる事ができたのに残念です。
その点「デビルマン」なんかは同じバッドエンディングにしても
潔さと意外性があってよかったです。

なにぶん読み終わるととても疲れますし、
精神的ダメージを受ける場合がありますので、
よっぽどこういう作風が好きじゃない限りは
読む事をお薦めしません。

◇この作品の個人的価値=全10巻で 800円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-08-16 16:34:21] [修正:2005-08-30 21:45:21] [このレビューのURL]

変幻科学忍者漫画。といってもガッチャマンではない。。。

この頃の作者は、忍者や鬼神、陰陽師系統が好きらしく、
当時のどの作品にもこれらの要素が含まれていますが、
この作品が一番そういった部分を色濃く感じます。
キャラセンスが無く、この作者が描くヒロインはみんな
風船みたいな胸を持つ下半身デブばかり。
ミューテーションと叫んで、キューティーハニーばりに
全裸になって変身する読者サービス的な設定も、
この絵ではいかがなものかと言いたくなってしまいます。
作者自信も気に入らなかったのか、復刻版では、
完全なる萌えロリ系の絵柄がカバーを飾っていましたが、
個人的にはさらに印象が悪くなってしまいました。

バトルセンスにも多少の問題あり。
でも、この作者の中では一番好きな作品。

◇この作品の個人的価値=全2巻で 200円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-08-22 23:01:18] [修正:2005-08-30 21:44:47] [このレビューのURL]