「水鏡」さんのページ

総レビュー数: 73レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年01月19日

まだ一巻だけしか読んで無いのですが、
メイド喫茶を題材としながらも作品全体にただよう重苦しい雰囲気、
登場人物の屈折っぷりが只事では無いです。
当事者ではないので憶測なんですが、
メイド喫茶ファンの人の心にえぐり込むような「裏側」的な描写の連続で、
浮世離れした設定でありながらも生々しく地に脚がついているという
矛盾した内容が読んでいて居心地の悪さを感じさせます。
しかしながら、この居心地の悪さが意図的に作られた物であり、これが作者の作風であるという点もまた感じられる事から、
どういう形であれこの「表現」の完成度は評価せざるを得ません。

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[投稿:2008-03-17 05:13:15] [修正:2008-03-17 05:13:15] [このレビューのURL]

『ヨイコノミライ!』も『メイド諸君!』もまだ始めの方しか読んでないんですが
作品を通して透けてくる作者の情念が凄いですよね。
姉妹愛、同姓愛、郷里愛
どの愛もこの愛も一歪みして描かれていて、
鮮烈な読後感を与えてきます。
この漫画家は心をえぐる透明ナイフを何本持っているんでしょうか。

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[投稿:2008-03-17 04:55:33] [修正:2008-03-17 04:55:33] [このレビューのURL]

『あずまんが大王』で培った空気感や行間の表現法などが見事に大成した作品であると思います。
何の気なしについ読み返してしまう居心地の良さがこの漫画にはあり、
よつばを中心に切り取られた世界は非現実的ながらも温かな熱を帯びたリアルな現象的意識をもたらしてくれます。
更に最近はシンプルなよつばの表情で多彩な情感を表現する事に成功しており、まさに
あずまきよひこは むてきだ
といった感じです。

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[投稿:2008-03-17 04:46:52] [修正:2008-03-17 04:46:52] [このレビューのURL]

表現したい事だとか、内に込めたいメッセージだとかは読み取れるのですが、
如何せん絵による繊細な表現がそれについていってない「惜しい」漫画であると思います。
しかし、その点も最近は向上してきているのが感じられ、
話の展開的にもこれからが楽しみです。

でも、作画そのものに関しては初期の線が太い頃の方が好きだったり……

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[投稿:2008-03-17 04:37:43] [修正:2008-03-17 04:37:43] [このレビューのURL]

やってる事は毎回大体同じなんですが、
勢いのある展開の中で、時々笑いのツボを直撃されることがあって油断できません。

井上先生の間違った方向に飛びぬけたセンスが遺憾なく発揮されていて、
笑いを含みながら読める漫画ではあるんですが……
アクが強すぎて人を選ぶのは確実です。

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完結したんで以下加筆。
終盤に入ってややパワーダウンした印象。
真面目な恋愛展開になったので多少シリアスになったのは仕方の無い事だとも言えるのですが、
シリアスとギャグの緩急も曖昧で全体的に微妙さが漂ってました。
てことで後半部で一点マイナスです。(2008/3/17)

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[投稿:2006-02-11 11:33:55] [修正:2008-03-17 04:32:49] [このレビューのURL]

一巻を読んだ限りでは、
いつもの皆川先生だなーという感じ。
こう、物語前半のキャラと世界観がどんどん掘り下げられてく展開って読んでてワクワクしますよね。
「ARMS」の最初のあたりもそうだったなぁと思いつつ暫定的に点数のみに近いレビュー内容で6点です。(2008/3/17)

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[投稿:2008-03-17 04:14:23] [修正:2008-03-17 04:14:23] [このレビューのURL]

「ゾンビもの」によくあるシーンや展開に近代漫画的要素をミックスして
とにかく描きまくりました。みたいな漫画です。
原作者がついてるとは思えないほど展開や登場人物の心理に一貫性がありません。
混乱した状況の中にいるから、と言えばそれらしいかも知れませんが、
その混乱の描写も中途半端なので説得力はなく、なんだかキャラクターの心理が一段浮いているような印象を受けます。
描きたいものだけ描いてる感が凄いです。
ここまでシンプルに「やりたい事」が伝わってくるとむしろプラスに感じるので、こちらも読んでて結構楽しくなります。
「ゾンビもの」が好きな人はこれを読んで「あるある」とか「あ、これは○○にあったシーンだ」とか考えるといいんじゃないでしょうか。

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[投稿:2008-02-22 14:02:19] [修正:2008-02-22 14:02:19] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

原作の小説は非常に面白かったです。映画版もそこそこ好き。
この漫画も原作にこそ劣りますが、漫画としての良さを出すよう原作をアレンジしており、
小説原作で全三巻という割にはうまくまとまっていると思いました。
月刊少年マガジン連載だからしょうがないのか、「あまりに少年誌的すぎる」描写と展開は少々鼻に付きました。
中巻の大白ダムでのターザンジャンプはいくらなんでも無いだろうと感じました。

原作と比較しすぎるのもアレなんですが、気になった点としては
・原作で描写される「痛々しいまでの寒さ」の表現が甘い。
 もっと雪山を歩く過程で自然の厳しさ、どんどん体温が奪われる恐怖を描いて欲しかったです。
・富樫妄想しすぎ。吉岡に執着するのはいいんですが、
 守護霊であるかのように夢想したり縋ったりするのはどうかと思います。
 一度や二度ならともかく、事あるごとに「吉岡……」って。

原作を読んでいなくても楽しめる出来だとは思います。というか読んでないほうがいいかも。

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[投稿:2006-07-04 20:44:56] [修正:2006-07-04 20:44:56] [このレビューのURL]

6点 超兄貴

ピロシはどこまでもピロシなんだなあと感じた作品です
原作のゲームはプレイしていないので具体的な雰囲気はわからないのですが、
漫画全体に漂う暑苦しさと異様さは正に田丸浩史先生のそれ。
原作のキワモノさも相まって凶悪な出来になってます。
勢いのままにどこまでも暴走する展開は読んでいて飽きません。
ただちょっと熱すぎて逆に笑えない所が多い。胸焼けしそうです。
ツボに入るところが少なかったので点数は低め。
しかし全体としてみれば面白い漫画でした。

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[投稿:2006-07-04 20:22:05] [修正:2006-07-04 20:22:05] [このレビューのURL]

アニメから知った作品です。アニメの方はエクセルの声もテンポよく
全体的に軽快かつ力押しでゴリゴリ笑わせてくれて中々良作でした。

で、原作ですから漫画の方にもそのノリはしっかりあるだけれど、
今一歩笑えない。というかギャグに徹して無いんですね。
時々シリアスがまじりつつよくわからない方向にストーリーを進めてます。
このストーリーというのが本当によくわからないので、更に笑いから遠ざけられてしまいます。
あまり進展する気配も無いのでまたグテグテに。

時々とんでもないパロディに笑わせられるんですが、パロ漫画では無いのでノーカン。
ただ中期の蒲腐博士は唯一爆笑ポイントでした。アレはまいった

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[投稿:2006-02-14 23:42:29] [修正:2006-02-14 23:42:29] [このレビューのURL]