「polojo」さんのページ
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この作品の優れているところは、様々な視点からサッカーというスポーツをとらえているところだと思います。
監督視点、選手視点、スタッフ視点、スポンサー視点、立場の違う人が混ざり合って物語を作っています。
なので、ギャグシーンが多くても決して物語が軽くならず、厚みのあるストーリーとなっています。
物語を繰り返し読んで、クラブサッカーとは何かということを考えることができる素晴らしい漫画となっています。
絵のタッチはポップで良いデフォルメがされていて読みやすいため週刊誌向きといえ、何度も読み返せる作品としての強度を有しています。
おすすめです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-05-17 02:49:07] [修正:2013-05-17 02:49:07] [このレビューのURL]
5点 ボーイズ・オン・ザ・ラン
読んだ瞬間、得も言われぬ既読感がありました。
「読んだことのある作品でもあったのか」と作者のことを調べてみると、『宮本から君へ』の作者である新井英樹氏の根っからの信者でした。ハチャメチャ具合や主人公の猪突猛進な感じも非常によく似ています。
ただそんな2作品の主人公が決定的に異なる点があります。
『宮本?』は、熱さや根性が武器の持ち主です。それが、最終巻あたりになると若干人当りもよく、青臭さだけの昔とは違う成長を見せています。宮本は社会人としての、成長を見せます。
一方、『ボーイズ?』は、夢・希望もないダメダメな主人公が時折、ハチャメチャな糞度胸をみせるようになります。
こっちは兼ね合いやナアナアを許容してきた所から、絶対に譲れないものの存在があることに気づきます。
そう考えると2つの物語は全く逆のベクトルを持つようになります。
どちらが優れている作品とは一概には言えませんが、『宮本』のえぐさを知っている人間からすると、若干本作品は物足りないような気がしました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-05-16 00:18:26] [修正:2013-05-16 00:18:26] [このレビューのURL]
小学生の時、クラスで唯一のボンボン派だった自分。
反骨精神より、コロコロコミックよりボンボンが優れていると思っていました。しかし、ヒット作を連発するコロコロに比べて、ボンボンは今一つのものばかり。今見るとターゲットとなる年齢があいまいだったのでしょうね。
この『真・女神転生 デビルチルドレン』もその一つです。ものすごい面白いのですが、いかんせん「えーっと、これは少年誌としては行き過ぎてやしないかい?」と思ってしまう程の、エッジの利いた残酷表現です。
これがメジャーな雑誌に掲載されていたのならば・・・と思わずにはいられないのです。この漫画を戦略的に世に広めることができなかった、ボンボン編集部と講談社に残念な気持ちを隠せずにはいられません。
ともかくおすすめです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-05-16 00:02:50] [修正:2013-05-16 00:02:50] [このレビューのURL]
8点 岳
自身も数多の山に登っていた石塚氏が描いた登山漫画。この情報を知る前に『岳』を読んだ際に、山に対する限りない愛と敬意が伝わってきました。
ここまで「おれはこれを描きたいんだ!」とひしひしと伝わってくる漫画になかなか出会えません。
ストーリー運びがうまいわけでも、画力が高いわけでもありません(『孤高の人』の画力には到底及びません)。この漫画は、危険で過酷、死人がでることもザラという山という存在が、なんだかんだで好きなんだという三歩の、そして作者の情熱を楽しむ作品だと思います。
カテゴリー上は青年誌ですが、山にあこがれる少年たちにもおすすめできる良い作品です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-05-15 23:51:24] [修正:2013-05-15 23:51:24] [このレビューのURL]
7点 孤高の人
ノンフィクション小説をもとを現代風にアレンジした漫画です。
もう一言でいって絵が上手です。特に山などの自然のコマの完成度はとても週刊連載でできるものとはおもいません。
同時期にビッグコミックオリジナルで、『岳』という登山漫画がありましたが、雰囲気は全く違います。『孤高の人』は、山に取りつかれたような男たちが山に登ります。山という麻薬に侵された中毒者のような雰囲気さえします。もはや、喜びなどや爽快感などを求め山に向かうのではないのです。
山の自然の残酷さと美しさは、一見の価値ありですが、多分これを見てアルピニストを目指す若者はいないでしょうね(笑)おすすめです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-05-15 23:40:26] [修正:2013-05-15 23:40:26] [このレビューのURL]
絵は雑で、キャラクタのデザインもコロコロかわる、話は目的からそれあっちにいったりこっちにいったり、挙句の果てには、長期の連載休止・・・
こんな目も当てられないような惨状の漫画になぜ多くの人の心をつかんでいるのか。
ハンターハンターは王道的なストーリーと王道的なキャラクターに絶妙なスパイスを加えた作品だと思います。
ちょっとビターなシロップがかかったホットケーキみたいなものでしょうか。少年たちが、ちょうどよい背伸びをして見られる漫画です。ゆえに、大人が見ても十二分に面白いんです。
ストーリーが一本化せず、バラバラになっていますが、これは本当に冨樫氏が描きたいものを描いているのでしょう。そして、冨樫氏は描くからには面白いものを提供しようとしているのか、どのストーリーも綿密な設定と練りこまれた演出があります。ここら辺の手は決して抜かないのがプロということでしょうか。
でもできるなら、隔週でいいので描いてほしいですね。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2013-05-15 23:29:31] [修正:2013-05-15 23:29:31] [このレビューのURL]
10点 キーチ!!
新井氏の作品は、非常にスロースターターなものが多いです。
このキーチも盛り上がりまで相当な時間がかかります。
そのピークまで我慢してつきあった読者には、必ず感動が待っています。我慢して読みましょう。
ただキーチに至っては、キーチのカリスマ性が伝わってきて、「この主人公ただものではない」となんとなくわかり、あまりドロップアウトする人はいないんじゃないでしょうか?
後、美少女はでてきません。あえて美人を挙げるのなら、キーチのママぐらいですね。ヒロインはびっくりするぐらいのドブスです。
とにかく、キーチのカリスマ性に溺れてください。
非常におすすめです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-05-15 23:15:50] [修正:2013-05-15 23:15:50] [このレビューのURL]
10点 SLAM DUNK
スポーツ漫画の金字塔。連載が終了して20年近い歳月が流れていますが、今なお読んで面白く爽やかな感動を与えてくれます。
敢えて粗さがしをするならば以下のような点でしょうか。
?ベンチメンバーの活躍シーンが乏しい
湘北高校のレギュラーとサブのレベルが激しすぎて、特に終盤は小暮君以外の活躍がほとんどありません。レギュラーの5人がギリギリの状態で闘うさまは、心を激しく揺さぶられますが、もうちょっと見せ場をつくってあげてもよかったのではと思います。
?主人公桜木の私生活の掘り下げがとぼしい
桜木の私生活などは、ほとんどわからないままです。(お父さんが病気に倒れたような描写はありますが)流川楓の私生活もあまりわからないままです。これは読者に部活という世界での彼らだけに注目してほしいという現れだと思います。なので、ライバルたちの人となりを表すようなエピソードの掘り下げはかなり徹底していますので、故意的なものだとは思います。
?全国のライバルキャラの活躍が描かれていない
山王戦終了後、作者の井上氏は「これ以上の試合は描けない」ということでペンを置きました。これは余計な引き伸ばしをさせられる風潮があるジャンプのなかではとても良い判断だと思います。ただせっかく登場させた魅力的なライバルキャラの活躍が見れないのは、やはり残念な気持ちがあります。
というところでしょうか。ただ上記のマイナスポイントは、戦略的なものであり物語を引き立たせるために、仕方なく発生させられた事象です。
文句なしの大傑作です。読んで損はありません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-05-15 15:32:29] [修正:2013-05-15 15:32:29] [このレビューのURL]
9点 宇宙兄弟
この作品が人気になった所以は絶妙なキャラクター設定だと思います。
まずは六太。宇宙兄弟を読む前のぼんやりとしたイメージは、「凡人が宇宙飛行士を目指す漫画」であり、まぁそうなんですが、まず「凡人」である六太のポテンシャルが非常に高いです。理系の博士号を持っていて、元の会社では非常に優秀な技術者として評価されています。
客観的にみたら六太は、「相当優秀な人間」です。「凡人」だと思っている人は、六太自身なのです。六太は、弟ヒビトと自分を比べて相対的に自身をなくしているのです。
宇宙兄弟の物語は、「六太が宇宙飛行士を目指し努力する物語」というより、「六太が自分のポテンシャルに気づく物語」だと思います。
なので、六太が活躍しても「まぁ六太もともと優秀だもんな」とこっちもつい納得させられてしまいます。
またこの物語には、「成功には類まれなる運が必要なのだ」という暗黙の教えが多々出てきています。「努力や人柄で夢をつかめる」というのは、必ずしも真実ではなく、「縁」や「運」が大きく左右することがあります。ここも成人をターゲットにした漫画として絶妙なリアリティがあると思います。
「宇宙飛行士」になるという少年らしい夢を追う物語で絵のタッチも非常にポップなのですが、絶妙なリアリティをもった設定がこの物語を多くの人々に愛される漫画になっていると思います。
また、余談ですがこんなにもヒロインが愛らしい漫画も昨今珍しいのではないでしょうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-05-15 14:40:07] [修正:2013-05-15 14:40:07] [このレビューのURL]
4点 もやしもん
農業大学が舞台の漫画。
キャラクターのデザインや世界観の設定はとても魅力的な漫画です。
そのキャラクターに妙な性格を設定しているため、読んでいてひっかかりや違和感があります。またいきなり説教モード(おそらく作者が伝えたいこと)を前置きなくぶっこんでくるときもあります。
そして、この漫画の最大の欠点ともいえるポイントは、セリフがものすごい説明口調です。専門知識が多々登場しますので読者を置いてけぼりにしていかないための配慮だと思うのですが、これが作品のテンポをとても悪くしています。そして図鑑の文章をそのまま抽出してきたのではないか?と思ってしまう程、固いセリフとなっているので、あまり知識として入ってきません。なので結局は置いてけぼりにしているような現象が発生しています。(これは、僕の理解力不足もあるのでしょうが)
とはいえポテンシャルは非常に高い作品ですので、理系知識がすんなり入ってこれる方にはおすすめかもしれません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-05-15 14:18:06] [修正:2013-05-15 14:18:06] [このレビューのURL]