「フィロ」さんのページ

総レビュー数: 34レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年03月23日

絵が男女ともに艶やかでいいですね。2003年の漫画にしてはそこまで古さを感じさせない力強く美麗な絵です。セクシー。
甲賀忍法帖は原作がとても面白いのですが、その世界を壊さず上手いこと絵で表してあると思います。ベタが多く、忍者が蠢く夜の闇を感じさせる画です。

ストーリーは敵味方に別れているところに相思相愛の男女の悲恋があり、という忍者のバトルロワイヤルにロミオとジュリエットをプラスしたものになっています。
さまざまな術が出てくるので楽しめますし、バトルロワイヤル物ゆえに、濃いキャラがバッサリ退場させられてゆく潔さがあります。

忍者が好きな人、原作を絵で表したものがみたい人、短くまとまってて面白いバトル物がみたい人にオススメ。


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[投稿:2017-03-25 20:23:21] [修正:2017-03-25 20:23:21] [このレビューのURL]

主人公は、詐欺師を嵌める詐欺師のクロサギ。
この詐欺師を詐欺にかける、という設定がなかなか斬新です。悪い詐欺師を黒崎が罠にかけて叩きのめすというパターンの漫画です。

バトル物ではないので、派手なシーンはなく、言葉のやり取りが主体になるのですが、主人公黒崎の演技力や、マスターとの黒い関係など、引き込まれてしまうダークな魅力があります。逮捕に執念を燃やす警官や、白詐欺だが独自の信念をもつ白石など、一筋縄ではいかない登場人物ばかりです。黒崎の仇を探すサスペンス要素もあり、緊張感があって飽きさせません。

個人的には黒崎と違った理念をもつ詐欺師の白石が出てくる回は、パターンと少し逸れていて、とても面白く感じました。安定して読めて、詐欺の知識も身につく(?)良い漫画です。

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[投稿:2017-03-25 20:10:48] [修正:2017-03-25 20:10:48] [このレビューのURL]

6点 BLACK CAT

連載当時、ジャンプで読んでいました。

映画「LEON」の影響を強く感じますし、ところどころ色々な漫画に似てる要素はあるのですが、もはや先駆者に似ている漫画が氾濫する昨今となっては、この漫画だけがパクっているようには思えないのです。
そして、少年漫画としては単純に面白いと思います。
金曜ロードショーや日曜洋画劇場でハリウッド映画をみているようなアングルでバトルシーンを楽しめます。
絵が一貫してキレイなので読みやすいです。

クロノスという暗殺集団を抜けた殺し屋の主人公が、先をみる能力をもつ相棒や、変身能力のある少女と組んで、初期は依頼を解決していき、後期は因縁の相手と戦います。キャラクターは大勢出てきますが、クロノス側も、敵のクリード側も、個性があって覚えやすいです。バトル物の少年漫画が好きな人にはオススメ。

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[投稿:2017-03-25 19:59:55] [修正:2017-03-25 19:59:55] [このレビューのURL]

東京の地下にはアンダーグラウンドがあり、公司(カンパニー)があって、その公司に連れ去られたお姫様を取り戻すために戦う、能力者系バトル漫画。

学生のときにコツコツ集めて全巻もっていました。主人公が風の能力、相棒の女性が重力の能力、などそれぞれの能力をもった者がいて、それらが地下世界でバトルを繰り広げます。

未知の地下世界というサスペンス要素に最初はドキドキしたのですが、公司がしきっている独裁的な世界なので、そこまで広がりは感じませんでした。
地下世界を舞台にした漫画は珍しいので、そこがユニークでいいと思います。

絵はだんだん綺麗になっていって、中盤くらいが読みやすいです。読んでいた当時はわくわくしました。キャラクターもそれぞれ立っています。
小学・中学生のころに読むととくに楽しんで読めそうな、王道の少年漫画です。

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[投稿:2017-03-25 19:44:26] [修正:2017-03-25 19:44:26] [このレビューのURL]

短編でここまで濃い作品が書けるのは、やはり素晴らしいです。

「瞬撃の虚空」のシュワちゃんのようなアクションやおじいさんの渋さ、「美食王の到着」のアラビアンメルヘンで残酷なお話、筋肉少女帯の機械を元にした感動作「空に羽が…」がとくに好きです。

短い中に、感動と格好よさと、切なさと幻想的さ、すべてが詰まっています。

うしとらやからくりが好きな方以外にも、一度読むと頭に残って離れない短編が読みたい方にオススメです。

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[投稿:2017-03-23 21:51:42] [修正:2017-03-23 21:51:42] [このレビューのURL]

商人がみずからのこぶしを託し、試合で決着をつける習わし、拳願試合。
現代のしがないサラリーマン山下一夫がそれに巻き込まれていくお話です。
いわば少年漫画でいうところの、超王道バトル漫画ですね。ストレートにバトルトーナメントだけを取り出したかんじです。
しかし、試合シーンの絵には迫力があり、「ほんとかそれ」とツッコミたくなるようなバトルの解説、濃いキャラクターが面白いです。
作者の方は格闘マニア(?)らしいので虚実皮膜なワザの数々を楽しめます。シンプルなのに、すごく面白い。アニメ化したらヒットしそうです。

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[投稿:2017-03-23 21:43:54] [修正:2017-03-23 21:43:54] [このレビューのURL]

賭博が年関係なく合法化してる世界で、豪運をもつ主人公の少年ミツルがギャンブルをしていくお話。

なかなかダークで気持ち悪い、悪そのものみたいな敵を負かしていくのでハラハラしては読めますが、いかんせん運だけで勝っているようなところばかりでした。
なのでこれは、その緊張感や雰囲気を味わう漫画なのだと思います。
主人公のライバルの青年がロシアンルーレットをするお話と、そこの種明かしが面白かったです。
続編の麻雀物もチラッと読んだのですが「ギャンブルッ!」のほうが面白そうでした。

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[投稿:2017-03-23 21:28:11] [修正:2017-03-23 21:30:13] [このレビューのURL]

8点 ONE PIECE

海賊物はワンピースとフルアヘッドココが好きです。
ロビンの「生きたい…!!」くらいまで本誌で読んでいました。そこからはとびとびに読んでいます。
序盤の仲間が増えていくあたりのエピソードは、子供心に毎回号泣していました。それぞれに悲しい過去があって、それを乗り越えて仲間になっていく展開は胸に迫るものがありました。
文章にすると説明しづらいのですが、もらい泣きをしてしまうような熱さがありました。
ドクターヒルルクのところなんか、今読み返しても泣くと思います。
長寿漫画の宿命か、空島編以降はすこし惰性に感じてきて、すべて追わなくなってきてしまったのですが、それでも壮大な謎が解ける結末には期待しています。

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[投稿:2017-03-23 21:05:02] [修正:2017-03-23 21:05:02] [このレビューのURL]

1?4部まで読みましたので、4部までの点です。
読んだのがかなり昔なので記憶になってしまって申し訳ないのですが、一番シンプルで読みやすいのは1部、主人公が面白いのが2部、冒険王道物!なのは3部といったかんじでした。
個人的には街を舞台にした4部が一番好きでした。
吉良のキャラクターもあいまって、バトル物なのにサスペンスドラマのようなじわじわとした面白さがありました。

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[投稿:2017-03-23 20:56:03] [修正:2017-03-23 20:56:03] [このレビューのURL]

果てしない世界観の広がりや、ハンターという職業の魅力やドライさがいいですね。

この漫画のすごいところは、敵キャラが本当に怖いところだと思います。単純じゃなくて、どんな思考をしているのか読みとりにくいミステリアスさを登場人物から感じますね。幽白もそうなんですが、この独特のミステリアスな雰囲気はあまり他の漫画には見られないような気がします。

また、主人公以外の第三勢力同士で戦うというワクワクする展開も随所にあります。主人公最強とならずに、むしろめちゃくちゃ強い人物がわんさか出てくるところが、ハンターという世界に奥行きを与えてて面白いです。

そういう、豊富でミステリアスなキャラや、主要人物と思われたキャラが容赦なく撤退していく展開が、混沌とした世界観にリアリティをもたせていて、緊張感を失わずに読むことができます。

本気の画力がとても高いのに、ラフのまま連載されていて読みづらかった記憶があります。(単行本ではなおってるのかな…?)

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[投稿:2017-03-23 20:48:04] [修正:2017-03-23 20:48:04] [このレビューのURL]