「cre」さんのページ

総レビュー数: 89レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年07月02日

もろ少女漫画な絵で敬遠していたけど、読んでみたらすごく面白かった。

内容は勝手にシリアスな獣医の日常を想像していたんだけど、ほのぼのとしたギャグ漫画で、いい意味で意表をつかれた。動物も人間もキャラづけがかなりしっかりしていて、話しのリズムがつかみやすくて分かりやすい。動物の見た目も仕草もしっかり書き込まれていて、そのリアルを利用したほのぼのとしたギャグはいい気分転換になる。

どうでもいいけど、菱沼さんはよく会社クビにならないな・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-26 08:27:46] [修正:2009-01-26 08:27:46] [このレビューのURL]

漫画だろうが小説だろうが物語りってのはどんなにリアルにしようとしても、どこか現実離れしたリアルとは違うなというキャラクターたちが出てくるもので、特にファンタジーだとその度合いが激しい。

ダイのようにどんな困難にも立ち向かい、ヒュンケルのように死をも恐れず、マァムのように誰にでも優しく、レオナのように圧倒的なカリスマ性がある。こんな人間は実際どっかにいるのだろうけど現実で会ったことがない。

だけど、ポップだけは妙に現実感がある。ヘタレでビビリでサボりやで、すぐに投げ出し、逃げ出し。それでも好きな子のために、親友のために、尊敬する先生のために、必死こいて無い勇気を振り絞って現実に立ち向かい、色々なものを手に入れていく。

現実に大量にいる俺も含む普通の人たちにとって、この物語は「ダイの大冒険」ではなくて「ポップの大冒険」としての方が読めるんじゃないかなという気がする。ポップの方が元が元だっただけに、より勇気をくれる。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2008-11-01 05:31:06] [修正:2008-11-01 05:31:06] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

同作者の作品の中ではブラックジャックに近い。

ある一人の天才「七色いんこ」がその特技を利用して金儲けをする。物語はそれぞれ既存の演劇とリンクしていて、いんこや回りの登場人物たちでその演劇を作りあげる。そのデフォルメが上手いので、筋の分かっている演劇なのに最後まで楽しめる。

いんこの金儲けには確固たる理由があり、それが彼の過去と共に終幕で明らかになる。そこでやっと鬱陶しかった「本心」とのやり取りの意味が分かる。目的のためとは言え、むやみやたらに金を盗みまくるのには抵抗があったのだろう。そして、いんこは一つの目的を遂げ、全財産を使って「七色いんこ」としての(たぶん)最後の幕を上げる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-10 11:32:56] [修正:2008-02-10 11:32:56] [このレビューのURL]

子供の頃、毎年必ず映画を見に行っていた。
一年に一回の楽しみのうちの一つだった。

特に、魔界大冒険、鉄人兵団と雲の王国は大好き。魔界大冒険なんかは、当時マジでビビリまくっていたし、鉄人兵団や雲の王国は今漫画を読んでも、映画を見ても素直に感動できる。その他のものもアイディアが詰まっていて全く飽きない。

ただ、藤子不二雄先生亡き後はどうにもパッとしない。と言うか、ネタ切れ感がカナリ強い。ちょっと、もうちょっとどうにかなんないすかね?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-04 03:44:24] [修正:2008-02-04 03:44:24] [このレビューのURL]

これほどのめり込んだ一話完結物は初めてだった。

毎話とも密度が高く、20ページやそこらで終わっているとは思えないほど。しかも、やっつけ仕事的な話が全くなく、最初から最後まで高いクオリティーを維持していたことも、かなり好感が持てる。

自身が医者であることから、専門知識などの解説も丁寧かつ簡潔で分かりやすかったし、医療現場の問題点にも多少触れているのも現実的でよかった。また、医者なら当然あるはずのやりきれない最後や、医者としてやれることの限界を上手く描いていたと思う。

結局のところ、ピノコのかわいさはアッチョンブリケ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-05 16:02:21] [修正:2007-12-05 16:02:21] [このレビューのURL]

8点 寄生獣

作者が何を言いたいのかが分かりやすかった。

かと言って、単純なストーリーと言うわけではなく、結構考えさせられる内容だった。また、その基本的な主張が終始一貫していて、矛盾に感じるようなところもなく、登場人物の感情や姿勢がダイレクトに伝わってきて、読んでいて気持ちがよかった。

また、こういう題材によくある、全人類を巻き込んだホニャラララ的なことがなかったことや、ダラダラ続けずにスッキリ終わってくれたのもよかった。

点数は9点をつけたい8点という感じ。途中までは確実に9点はある内容だったのだけれど、最後の後藤の話で微妙に作品のテンションが落ちてしまった気がする。倒し方とかはもう少し何とかならなかったのだろうか。

まあ何はともあれ、カナリお勧めの漫画の一つ。
読むのに時間がかかるものではないので、一気に読んでしまうことをお勧めする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-22 15:25:48] [修正:2007-11-22 15:25:48] [このレビューのURL]

8点 PLUTO

浦沢直樹風、手塚治虫。

原作を読むと違いがよくわかるのだが、序盤から伏線や謎のオンパレード。(原作は1巻だけだから違うのは当然だが)相変わらず続けて読みたくなってくる作風だ。浦沢先生は序盤の物語の作り方が本当に上手いと思う。あんな風に描かれてしまうと、途中で止まれなくなる。

まだ物語は続きそうなので、20世紀少年のようにダラダラと続くのだけは避けてほしい。原作ものなのでその辺は大丈夫だと信じたいが。

また、ロボットと人間の境界に関する描写がすごく興味深い。原作だとロボットはロボット、人間は人間でハッキリと描き分けてあるが、この作品だとより人間に近いロボットが数体出てくる。それに伴うロボット側の苦悩や、生まれようとしている感情の表現は、考えさせるものがある。

ありがちではあるものの、ノース2号の話は胸にくるものがある。

何はともあれ今後に期待したい。
連載中なので今後点数は変動させます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-27 01:08:17] [修正:2007-07-27 01:08:17] [このレビューのURL]

ああ、何で皆分かってくれないんだろう、この面白さ。

こんなほのぼのでかつ笑いのとれるギャグ漫画を、少年誌でお眼にかかったことがない。少女漫画だから、女性作家だから出せるオーラなのだろうか。俺の少女漫画嫌いを一蹴してくれたこの作品。ああ、何で皆分かってくれないんだろう。

オンラインのフラッシュアニメを友達に見せたときのあの微妙な反応。何か言ってくれよ、とりあえず。分かってくれよ、あのイヨのハチャメチャぶり、ケンタの可哀そうぶり、イッサの何だかよく分からないぶり。1巻は確かに微妙だよ、好きな俺から見ても。だが、2巻あたりから波に乗ってるじゃあないか。ああ、何で皆分かってくれないんだろう。

そんな冷たい眼でお兄ちゃんを見るな、妹よ。自分で買うの恥ずかしくて買いに行かせたからって。お釣りは上げたじゃないか。それでシゲキックスでも買いなさい。

ああ、何で皆分かってくれないんだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-04 13:34:36] [修正:2007-07-04 13:34:36] [このレビューのURL]

この作者は相変わらず笑わせてくれる。どの作品になってもギャグは一級品だと思います。

キャラもずいぶん個性的になってきました。武士、殿と呼ばれる普通の人、やたら冷たいヒロイン、ゴリラ、その他変な人たち。武士が主人公だったはずなのに、最終的には殿の頑張りにより、殿が主人公になってしまった。ただ、殿は本当に頑張っていたので、エリたん(ヒロイン)的にもよい交代だったのだろう。

8巻で早々と終わってしまったのは残念だが、基本的な舞台が「今日から俺は」や「天使な小生意気」と同様現代日本のとある街で、しかも主人公が皆高校生なので、敵キャラに限界があるだろうと思うので、これでよかったのかなと思う。

西森先生には新たな挑戦を見せてほしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-02 17:46:02] [修正:2007-07-02 17:46:02] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作者の他の漫画と同様、キャラが上手く立っている。かぶるキャラもいないし、不足分もないように思う。ただ、ゲンゾーが少し馬鹿すぎないか、という気がしないでもない。

物語全体の謎(恵が本当は男なのか女なのか)に対して、作中で少しずつヒントを提示し、最後のキスで魔法が解け、ネタバレという流れは上手く作ったなと思う。

恵の願いが叶ったのかどうかという問いでは、少々複雑な設定のせいか叶ったということがイマイチ理解できない人がいるのも確かなようで。サンデーは小学生も結構読んでいるので、その辺をもう少し上手く説明できたらなと思うが、あれ以上描いてしまうと説明的すぎるし、物語として終わってしまうなということを考えると、あれが限界だったのかもしれない。

どうでもいいが、最初古本屋で読んでいたときは笑ってしまって恥ずかしかった。
因みに買うときは表紙が恥ずかしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-02 17:24:16] [修正:2007-07-02 17:24:16] [このレビューのURL]