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面白かった。

レビューでは皆様いろいろ書かれているので、敢えて揚げ足とるような意見を書きます。

みんな巨人見てビビり過ぎじゃあないですか。
もっと実戦に向けてのイメトレとか必要だったのでは。
巨人は2足歩行だから、罠などで転ばせてから攻撃した方が楽だと思うんだけど・・・
50年の間にあの街を全落オープン並みの要塞都市にしといたら良かったのに。
まあ、そんな対策してたら大して面白くない漫画になっちゃいますね。

ひねくれた読者ですいません。
でも好きなんです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-04-18 23:23:11] [修正:2011-04-18 23:23:11] [このレビューのURL]

70年代の作品というのに色あせない名作。もう30年以上経っているなんて信じられない。

中学、高校、浪人時代、いろいろな悩みにぶつかり、人間関係に悩み、恋に悩む等身大の女の子に、どれだけの子が共感して泣いただろうか。

無口で、でも本質を見抜いてて、やることはちゃんとやる線のかっこ良さ。
くらもちファンの間では、この作品の線と「いろはにこんぺいと」の達と、どっちがかっこいいかって、1,2を争ったものです。
くらもちさんが描く男の子ってなんでこんないい奴が多いんでしょう・・って、女の子の理想だから現実的にはいないんですがね。

でもこの作品の人物で忘れてはいけないのは立川先生です。
嫌われ者だけど、悩む加南に、さりげなく「自信のあるところと無いところがバランスよくある人間がいい」、という「てんびんばかり」の話をしてくれます。多感な頃に、こういう話をしてくれる先生に出会えるなんて幸せなことだと思いますね。

蛇足ですが、登場人物の名前が、都内の駅や電車にまつわるのが面白い。
大体「線」だし。
他にも国分寺やら立川やら荻窪、四谷・・・こういうちょっとしたところもいいですね。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-04-12 18:39:46] [修正:2011-04-12 18:39:46] [このレビューのURL]

不倫やら略奪愛やら、傷つく恋愛ばかりしてきたつぐみ。

一人で生きていくと田舎に引っ込んだ割には、ぐずぐずと過去に引きずられ、目の前にきた幸せを見ようとせず、いつまでも自分の事ばかり考えてしまう。仕事は出来るのに・・・ちょっと自分中心すぎてイライラする。

物語のクライマックスで言われた「あなたは自分がなんでも持っているから、人からもらうものを大事にできない」というセリフに、つぐみの不幸の原因が集約されている。

一方で、つぐみの祖母への思慕もかなわず、これまた一人で生きていくだろうと思っていた51歳の教授。思いがけずつぐみに恋することとなる。

しかし・・・パンツ一丁でうろうろする、図々しいただのおっさんです。
すごい枯れているようで(実際老眼鏡だし、体の線もおっさんくささばりばり)、結構枯れてない。いや、むしろ今の草食男子なんかよりもずっと生ぐさい。
自分の残り時間を思うと、突っ走れるものなのか。
突っ走っては照れたりひねくれたりして、その塩梅が面白い。

哲学者だからなのか、生きてきた年輪のせいなのか、親に捨てられたという過去をしょっているからなのか、ところどころでさらっと教授が吐くセリフが重い。これが過去にとらわれるつぐみの殻を、ゆっくりと一つ一つ割って行って、最後はぐいっと強引に。

なかなかやるじゃん、オヤジ。
今までにあまりなかったタイプの漫画でした。枯れセンにはたまるまい。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-04-11 23:01:30] [修正:2011-04-11 23:01:30] [このレビューのURL]

3点 ONE PIECE

ある程度面白いことは面白いんだろうけど知名度先行してる漫画だと思う
最初のへんはそこそこ読めるけど長くてダレてくる

あと単純に絵がゴチャゴチャしてて見難く好みでない

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-04-08 08:37:21] [修正:2011-04-08 08:37:21] [このレビューのURL]

バレエの技術的なこと、指導法、勉強との両立、女の世界の嫉妬やねたみ、
そして、エリートとして周りの期待を背負って歩む者の孤独など、
今までのバレエ漫画とは一線を画す作品。

同じ山岸先生の昔のバレエ漫画、「アラベスク」とは、まったく違います。

また子供に対する衝撃的な描写があったり、
いじめなどの、中学生位が当たり前に接する問題を描いたり、
さすが山岸先生、そう突っ込んできますか!と、驚きを隠せませんでした。

日本でバレエのプロを目指すことの現実がぎっしり詰まっていて、
涙なくしては読めません。

特に伝説となっている10巻は、わかっていても何度も泣きます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-31 00:56:37] [修正:2011-04-04 23:48:26] [このレビューのURL]

「寄生獣」よりずっと前に読んだ、初めての岩明作品。

なんでもない日常、普通にいそうな女子高生(ちょっと人付き合いに悩みがあるが)、少しずつ成長する話は、取り立てて盛り上がりはないかもしれない。

でも、普通の人が生きるって、そんなことだと思うし、
真面目に生活してるって、普通のこと。
普通、人には劇的なことはなく、周りには「何か変わったの?」と思われるような、ゆっくりした成長をしていくんじゃないかな。

それを漫画にしても面白くないという人もいるかもしれないけど、
風子のゆっくりした成長を、暖かく見守りたくなりました。

たまにふと読み返したくなる作品です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-31 09:21:05] [修正:2011-03-31 09:21:05] [このレビューのURL]

7点 恋風

それぞれ顔も知らずにずっと離れて暮らし、十数年ぶりに再開した兄と妹が、互いに惹かれ合っていく、
実の兄と妹の純愛物語。

少女漫画ではたまにあるみたいですが、青年漫画では珍しいテーマ。
コメディにもエロにもファンタジーなんかにも安易に逃げずに、本気の恋愛を描いています。
だからこそ現実は厳しく、そして切ない。

「ずっと、仲のいい兄妹でいられたらいいね……」

兄は大人の男性であり、自分が抱えている想いを「常識的」「社会的」な観点から見つめ直し、
後ろめたい気持ちになり、罪悪感に苛まれ、葛藤を繰り返します。
「気楽なもんだな。 こっちの気も知らないで」
可愛く思えるのは、妹だからだ、と無理やり結論付けたりして。
一方で、妹は高校生の女の子。 自分の気持ちに気付いてしまってからは、それを真摯に受け止め、
真っ直ぐ健気に行動します。
「私は自分の気持ちに正直に生きたい」
そういう二人の気持ちのブレ、差異、対比がこの作品の一つの見どころになっています。

「どうして兄妹は好きになっちゃいけないのかな」

禁忌のテーマを扱っていながら、全体的に色鮮やかで瑞々しく、透明感溢れるような印象の作品。
漫画という媒体で描かれてはいますが、何だか純文学にも似通った読後感を抱かせてくれます。
それほど重くもなく、ドロドロしておらず、長くない巻数で読みやすい作風の良作です。

ただし、きれいなものに仕上げたかったという作者の強い意図もあからさまに伝わってきます。
桜吹雪とか降雪が要所要所であざとく使われていたとか、妹が作為的なまでにいい子だったりとか。
せっかく兄貴が人間臭くていいキャラなのに。
あと、最終巻からラストへの展開はかなり好みが分かれるかもしれませんね。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-31 01:06:58] [修正:2011-03-31 01:06:58] [このレビューのURL]

麻雀漫画としては6点。麻雀漫画ではなくなった後の、
死を前にしたアカギを送る最終編は10点。トータルで8点。

アカギ編とでも呼ぶべき最終盤は、最も油の乗っていた時期の
アカギを通した作者の人生観にただただ感銘を受けます。
人情物から始まり、麻雀漫画になり、最後は死生観の問題に
作者自身が真正面から取り組んで一つの答えを描き出しています。

この作品は私の中で福本漫画の最高傑作です。
15巻の終わりから始まるアカギの通夜編は本当に掛け値なしで
名作だと思います。

前知識なしでそこだけ読んでも面白いとは思いますが、
圧倒的なカタルシスを完全に味わうには、麻雀を知らない人が
読むといささかわかりづらい「天」のこれまでの話と、
「アカギ」を事前に読んでおくことが求められます。
これは少し敷居が高いと思います。
ですがそれだけの価値はあります。
この漫画はタイトルは「天」ですが、読者の影であるひろゆきと、
アカギのための漫画といっても過言ではありませんから。

「カイジ」と「アカギ」の知名度が高い作者ですが、漫画として
作者の主義主張を強く感じられる骨太な作品は、この「天」と
「銀と金」が双璧だと思います。
大人にこそ読んでほしい漫画です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-26 21:03:34] [修正:2011-03-26 21:03:34] [このレビューのURL]

娯楽としての漫画では最高峰。

単一の作品の中、同一の設定・世界観でここまで様々な魅せ方をしている作品は他にあるのだろうか。
始まりは少年漫画の王道を歩き、幻影旅団の登場から映画のような群集劇の様相を呈する。グリードアイランドでは少年心をくすぐるゲームの形態をずるがしこい大人達の現実で描き、その中に汚れずに奮闘する主人子達がいる。キメラアント編はもう残酷なまでの現実しかない。特に会長VS王は我が漫画人生おいて最高のシーンであった。連載時の絵のままでいい。早く単行本化して欲しい。切に。

この作品の否定に用いられるのは「連載ペース」であることが多い。
確かに、週間少年ジャンプという世界最高峰の漫画雑誌において異例中の異例な待遇を受けていると思う。これに対し苦言を呈する人もいるようだが、私はジャンプ編集部のこの判断は正しいと思う。

「面白ければ全て許される」

そうでなければならない。
それこそが日本のMANGAをこのレベルまで引き上げた、根底にある思想であると思う。

最後に、この作品の遅筆は必然であると私は考える。
週間連載でこのクオリティを出せるのことが異常だ。
自分の納得できる内容を納得できる表現で書き上げるというのは、本当に辛く、正に「産みの苦しみ」だ。
それを急かすような発言を見ると少し悲しくなる。
数学の研究者に、今なお証明できていない数式を早く解けというものではないだろうか?
それとも、好きなのに靡いてくれない異性に意地悪したくなるようなものなのだろうか?

そこはただ「面白かったです」という既刊の感想と、これはプレッシャーにもなるが「続きを楽しみにしています」という嘆願で私はいいと思う。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-26 17:34:37] [修正:2011-03-26 17:54:30] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

自分の漫画人生の岐路にあった作品。
思い出補正もあると思うが、初見から17年経った今も色褪せない面白さを感じてしまう。

特に感じ入るのは寄生生物達の思考だった。
「ヒトと同等の知的生命体が、ヒトを食料とみなしながらも、ヒトと同じ言語でヒトとコミュニケーションを取る」
それがどのようなものか私は想像がつかない。牛がヒトの言語を解したとき、何を思い、何を話すのか?と同じようなものだ。

そこにヒトと同質な、言わば人間臭さを感じてしまっていたら、私はここまでこの作品にのめりこまなかったと思う。しかしその表現が成功した(と私は思う)からこそ、寄生生物というヒトと異質なものが対峙する中で、思考を通わしていく主人公達が映えてくる。そのほかの登場人物も、異質なものが人間臭くなる過程に心が揺り動かされるわけだ。

ぐだぐだと語ってみたが一言だと「面白い」んだこれは。
未読な方はぜひ読んでみてください。
好みはそれぞれなれど、ここまで多くの人に愛されるこの作品は、なにか人の感情の普遍的な部分に触れるものがあるのだろう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-24 22:42:08] [修正:2011-03-24 22:42:08] [このレビューのURL]

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