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藤子F作品の中でも上位に来る完成度じゃないか
と思える作品。

エスパー少女ものじゃこれは漫画を代表するものでしょうし、
話の方も魔美の年齢がのび太らよりは上のために、
普段より対象年齢があがったSF短編寄りの深い話が多い
です。「魔女狩り」の話を出して、異能に対する多数の人間
の嫉妬をパパが語るシーンは恐怖でした。
魔美が最後まで不可抗力の高畑さん以外には隠し通したことからも、その重さが分かります。
絵も後期よりなので綺麗で安定していましたね。

魔美は色々な能力を身に付け、進化させて行きますが、一番の能力が、普段の超能力じゃなく、「どんな状況
でももう駄目だって時に打開してしまう力じゃないか」
という高畑さんの考察には思わず同意しました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-12-20 06:39:11] [修正:2010-12-20 06:39:11] [このレビューのURL]

6点 YAIBA

今読むと一つ、一つの展開は子供、児童向けで、やはり厳しいかなとは思いますが、連載当時はメチャクチャ面白く感じた作品です。冒険漫画という感じでしたし。
宮本武蔵や佐々木小次郎やらここまでデフォルメされた歴史上
の剣豪達も良いキャラしていました。

ライバル鬼丸と対かぐやのため、利害で一回組んでも、また敵対しなきゃいけない辺りは、少年漫画の純粋な王道とは違う点が今でも印象
に残っています。
その後は途中ラスボスのかぐやとまた組んで鬼丸にあたるとか、
斜め上の展開で目まぐるしかったですしね。

一定の質を維持しなががら、最後はややダレましたが、ちゃんと
完結した点も今のコナンにはないものでよかったです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-12-15 02:36:51] [修正:2010-12-15 02:36:51] [このレビューのURL]

狂った御伽噺を「正す」というテーマだったのに、
いつの間にか作者の独自持論で「こうあるべき」に改変
して、これも狂わせたままにしてしまうという酷い
話だと思いました。

主人公は不良(カツアゲ、自転車倒しなどの悪行)なのに説教臭いこといつも言って、「お前は何なの?」っていう自己中心的タイプ
の人間ですし、ヒロインの男取替えまくりで主人公の気を引く、
役に立たない・空気読まない馬鹿という設定も嫌です。

基本設定も、御伽噺の人物はあくまで演技としてなのか、その作中をその役で生きているのか、という
根本すらその人・その人で設定されて
おり、それで物語を展開するので矛盾や疑問がどんどん出ます。

話も巻数の割りに一向に盛り上がって来てませんし、現時点の点数はこんな感じで。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-12-12 04:24:22] [修正:2010-12-12 04:24:22] [このレビューのURL]

一言で新しい!
今後10年のマニア漫画を語る上で、間違いなくこの作品は窓口的な存在になると思います。これは本作品を面白いと感じるか否かの問題ではなくて。

ダークファンタジーの一言で本作をカテゴリー化できないことは読んでみれば分かるので触れませんが、カイマンの謎に関してココまでサスペンス性が膨らんでいくことを当初期待していなかったのでこの点数にしました。

何度も読み直さないといけないくらい巧妙に張り巡らされている伏線。この漫画の面白さは1つではないのですが何度も読み直したくなる理由のひとつなのでしょうか。ただ高い・・・それとコマ割の関係かと思いますがページの割りになんでかやけに読むのに時間がかかります。でも没頭するのでそれもありかな。個人的にはカスカベとハルのファンですね。

あとこの漫画せめて12巻まで読んで評価することを皆さんに切望しています。5巻くらいまでは正直、面白いのかどうか私自身当時よくわからないままに読んでいたくらいなので。

15巻の段階でもう分かる人にはコレまでの伏線はすべて理解できてしまう段階に入りましたが、新たな謎が乱入し「あいつら何?」って感じで気になるところがゼロではないところがまたニクイ!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-11-03 16:32:22] [修正:2010-12-11 18:02:38] [このレビューのURL]

男として強選手たちと戦っていくノノと、女らしさを見せるノノ。
この一人二役をどこまで楽しめるかがポイント!

ストーリー自体は王道で、熱くなれるところも定番すぎるところもある。
けど安定して楽しめるかっていうと、ノノの過去は、さすがエルフェンリートの作者、ただじゃ済ましてくれないし、若干の無茶ぶり感は避けて通れない部分もあるだろう。
けどエルフェンでも思ったが、この作者、書き込みの少ない人物画の割にキャラの雰囲気作りや人間関係がやたらうまい気がする。どこか惹きつけられる感じはそのせいなのだろうか?

題材・設定の奇抜さと王道ストーリーがうまく合わさって面白いんだけど、エロシーンは趣味なのだろうか?


完結追記
打ち切りなのか逃げなのか、どちらにせよあんな終わらせ方をするなんて…酷過ぎるっ!!
確かにI・H編は無茶が多く迫力も欠けてたけど、それまでの過程は十分面白かったのだから、例え打ち切りでも無難にまとめてくれれば十分評価できるレベルの作品だったのに…まさか作者はあれがやりたかったのでしょうか…?
凄くショックです。あんなぱいおつ嬉しくない。すみませんが3点減…

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-03-25 01:44:21] [修正:2010-12-10 01:35:11] [このレビューのURL]

全1巻にしては戦争とそれに対する
諦観、無常感をしっかり描いて、切ないラスト
にもなりますが、味のある作品です。

個人的に欠点に感じたのは終始淡々として起伏に欠ける
こと、皆無レベルでカタルシスがないことです(これは長所
のために仕方ないところもあるのでしょうが)。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-12-09 05:14:43] [修正:2010-12-09 05:14:43] [このレビューのURL]

恋愛ものってあんまり好きじゃないな、あと
作者の他作品(うる星、らんま、犬夜叉)とは
いまいち合わないと思ってた自分ですら、
ハマってしまった作品。ギャグ漫画じゃないのかというほど
ギャグのキレが良く、テンポが良いです。恋愛の方も感動的
なシーンも多く、しっかり纏めています。ラストシーン
の締め方の素晴らしさは大したものだと改めて
思います(作者の他作品
はあまりしっかり締めない傾向があるのに)。

キャラの個性や魅力もあり、作者他作品と違い現実感の
ある設定を用いて、そこを舞台にやっているところも他作品
との違いで良かったです。
間違いなく作者の最高傑作で、ラブコメ漫画としてもまだ第一線
で通じるのではないかと思います。
欠点は、最初の絵がヤバいのと(ヒロインの響子さんケバい・・・、だんだん若返ってくる感じw)、時代はちょっと昔なのでそこは理解して読むことでしょうか


ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-12-07 03:00:30] [修正:2010-12-07 03:00:30] [このレビューのURL]

内田氏は恐ろしいほどに絵が上手い。もはや芸術か。

大学生の草と自我に目覚めた市松人形のねこのお話で、
ファンタジーと言えばファンタジー。
しかしながら内容的には非常に深い。
個人的には「生命とは?」というテーマが内包されているように感じた。

作品の評価には関係ないが、登場人物の大学生が金持ちすぎな感あり。
発表された時代はバブルの走りの頃だからねえ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-12-06 10:41:09] [修正:2010-12-06 10:41:09] [このレビューのURL]

ついに完結しましたね。
すごいです。全体的に無駄がなく、本当に綺麗に終わりました。これから読む人に言っておく。「安心して読んでみてくれ。ただしハンカチの用意を怠るな。」私にとっては本当に文句のつけようがない。10点です。

この漫画はは他のレビュワーの方々も書かれてる通り、全くの王道を行っています。
だんだん強くなっていく主人公達が正真正銘な全くの悪に立ち向かっていく話。

この漫画のすごいところは退屈する場面がほとんどないところです。どの場面にも読者を高揚させたり、愉快にさせたり、ときには泣かせたりする要素が散りばめられています。さらにはつい頷いてしまうようなメッセージ性まで備えているのでまさに「無敵!!」です。

アクションシーンでは「掌握領域」という単純な超能力を応用して戦うのですが、その応用方法が面白く、キャラクター同士のからみも合わさって、迫力があり、緊迫感のあるものになっています。
また、伏線も無理なく綺麗に回収されています。(個人的にはか●ま●さんのことについて触れて欲しかったが)
そして、シリアスなシーンを多く持ちながらバトル以外の日常編では、「こいつらに地球の命運がかかってるんだよなあ?」とか思うような緩い会話が飛び交います。読んでて毎回笑ってしまうぐらいキャラ同士がからむシーンはセンスが良く面白いです。

そして、このようにかなり大きなギャップがあるのに自然と違和感なく物語が進んでいくのが本当に不思議だ。

欠点があるとすればやっぱり絵ですね。特に不快感を生むような絵ではないのですが、ここぞというときにどうしても迫力が出ません。
作者なりに工夫をしているようには見えるのですが、ここで藤田和日郎張りの絵が描けてればすごいシーンになっていたんじゃないのかと悔やまれる部分が少なからずあります。でも、最後まで読むとこの絵でもいい。むしろこの絵でこそのさみだれだと納得させられたのは私だけではないはず。

駄文ながらかなり長文になってしまいましたが、まあ
これだけキャラクターができてて、まともなストーリーやバトルが描かれてる漫画は中々ないですよ。多分。
読んで損はないはず!


我々が求むる少年漫画の王道はジャンプではなく、ヤングキングにあったのだ!!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-12-27 21:48:41] [修正:2010-12-01 22:31:34] [このレビューのURL]

ドラクエが好きな方、特にファミコン時代から慣れ親しんでいるような方には必読の一冊。

ゲーム黎明期。 後にドラクエのプロデューサーとなる千田幸信が、堀井雄二、中村光一という
2つの輝く才能と出会い、今や国民的ゲームとも言うべき「ドラゴンクエスト」ができるまでの努力と苦悩、
波乱万丈な道程を、ドキュメンタリータッチで描いた作品です。


当時はアクションやシューティングゲーム全盛期。 まだ日本に一般向けのRPGがなかった時代。
時代の先を読んだ千田氏がドラクエの企画を立ち上げたときも、業界は元より社内での反応すら、
「だってRPGはマニアのゲームだよ!? 売れないんじゃない!?」

運命の糸に導かれるようにして結集した最高のスタッフ (作中では鳥山明の出番が少なめですが)。
しかし日本初の大衆向けRPGの制作はやはりハードルが高く、頭を悩ませ、試行錯誤を繰り返します。
いかにわかりやすく、それでいて面白くできるか。
ドラクエの容量は512キロビット(=64キロバイト)。 今なら写メ一枚分にも満たないぐらい。
容量の都合上カタカナは20文字しか使えず、メイン楽曲も8曲のみ。
それでもあんな凄いものが出来てしまうんですよね。 人間の想像力は無限大です。
ゲームに限らずとも現在では当たり前のように享受しているような物事やアイディアでも、
最初に誰かが考え、創意工夫して作り上げたんだな、と思い知らされます。

もちろんトラブルや揉め事だって起こります。
すぎやまこういち氏の起用を巡る中村光一のトラブル等は有名なところかもしれません。
(実際には千田氏が起用を渋っていたという話もあるみたいですが。)

それもこれも、良いゲームを作ろうという強い思い、こだわりがぶつかり合ったゆえのもの。
「わたしの夢はただひとつ! 世界一のゲームソフトをつくることです!!」
「ぼくは……売る側の都合で、遊んでくれる子供たちの期待を裏切るようなことはしたくありません」
熱いなあ。
数多くの似たようなゲームが氾濫する中で、ドラクエがここまで生き残り、こんなにも成功できた理由。
この漫画を読めばきっとわかります。

そして、ついに完成。
全身全霊で締めの作業に打ち込んだスタッフ陣、そしてそれを見守ったこの漫画の読者をも、
すぎやまこういちが奏でる「広野を行く」(フィールドの曲)が暖かく包み込んで祝福してくれます。


子供の頃に何度となく読み返し、手放して一番後悔したかもしれない作品です。
絶版になるとは思わなかったので…。
先日運良く再度手に入れる機会があり、即購入。 もう手放すことはないでしょう。
改訂版もあるようですが、影の貢献者とも言うべき鳥嶋氏(マシリト)が大人の事情で出てこなかったり、
他にも内容が大幅カットされているらしいので、読むなら是非とも初版本を読んでほしいです。

良いものを作ろうとする熱い気持ち、面白いものを世に広めようとするワクワク感、
そして新しいものを生み出そうとする少年のような夢や冒険心。
そういうものがこの作品にはたっぷり詰まっています。 お薦め。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-11-29 01:22:34] [修正:2010-11-30 02:19:51] [このレビューのURL]

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