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10点 リアル
事故の加害者としてある少女の人生をめちゃくちゃにしてしまい、苦悩する野宮
運動も勉強もできて、女にもモテまわりの人間を小バカにしていたがある日事故で下半身麻痺の障害を負い、心から没落してしまう高橋
病気で足を切り落とし、車イスバスケに励む戸川
この三人の主人公の物語を順々と展開していく内容となっている。
自分が彼らの立場ならどうなっていただろうかと考えさせられる。
高橋なんかは本当にやなやつだが、本当にこーゆーやついるよなってほどリアルな心理描写が描かれている。
私なんかは乙武さんのような前向きで優しい障害者像ばかりを想像していて、なんて偏見に囚われてるんだなんて思うこともあった。
野宮というキャラもアホでなにやってもうまくいかないけど、それでもなんとか自分の道を探していく様に元気をもらえたり
人間味あふれたキャラ達と重いが考えさせられてしまうシナリオに井上先生の画力の高さもあり、最高の作品です。
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[投稿:2012-08-20 17:30:17] [修正:2012-08-20 17:31:36] [このレビューのURL]
10点 HUNTER×HUNTER
完結しています。 全巻読みました。
おそらくドラゴンボールあたりの時代に築かれたジャンプの王道バトル漫画のラインを、一応なぞりつつ斜め上を超えてきた感じ。
バトル漫画って迫力だったり臨場感とか緊迫感とかバトル時のシーンだけでその他がクソみたいな感じでもそれなりに読める場合が多いが、キャラ・ストーリー・絵と、どの角度から見ても穴が無く、もちろんバトルシーンも文句なしで面白い。
設定がしっかりしていて、キャラが立っている方がバトルにしても何にしても話に奥行きというか深みが出るもので、凝った設定、凝った能力であればあるほどバトルも面白くなる。
しかしキャラごとの能力の説明やら前提条件の説明話がかったるかったり、いざバトルになった時にせっかく作ってきた設定に無理や矛盾が生じて、ウリのはずのバトルシーンがしらけたり、大事なところで主要キャラがキャラ崩壊起こしたりする漫画がけっこうあるが、この漫画は全てを「良い前フリ」にして話を自然に盛り上げてバトルにつなげる上手さと、その圧倒的な構成力はもはや匠の業と言っていいと思う。
そういう意味ではものすごく緻密に計算された作品であり、単純に力対力のバトルに飽きてる読者や、厨二すぎると引いたりする読者、王道バトル物はひと通り読んできた読者層にそれでも面白いと思わせる絶妙な空気の読み方も流石。
バトル漫画というジャンルでは、この作品が面白いかどうかとかよりも、超える漫画がこの先出てくるかどうかの方が不安になるレベル。
欲を言えばもう少し休載せずに描いて欲しかった。
長期休載の(いや長期連載かも)影響か、急に絵や話が雑になることがありますが、相対的に考えて近いジャンルでこの漫画より面白いという作品を探すのは非常に難しいので、誤差の範囲内みたいなもんだと思う。
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[投稿:2012-08-20 15:36:51] [修正:2012-08-20 16:03:39] [このレビューのURL]
話がよくわからないし登場人物が何を考えてるかの心の動きもよくわからないのにおもしろいというのはとてもすばらしいことだと思います。
次にお話がどうなるか、というところじゃなくて次に何が出てくるのか、で読者を楽しませる漫画。
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[投稿:2012-08-15 14:07:46] [修正:2012-08-15 14:07:46] [このレビューのURL]
10点 フロム・ヘル
疑問なのだが、なぜ誰もエディ・キャンベルのアートのすばらしさについて語らないのか。
登場人物の顔ははっきりと見えない。目や口や鼻といったパーツは描かれたり描かれなかったり、しかも時々変わっていることもある。
だから読んでいる人間には登場人物の名前と顔を結びつけることが困難になっている。主役のウィリアムやアバーラインでさえそうだ。娼婦達に至ってはほぼ同じでセリフによってやっと判別がつく。
終始こんな感じだから登場人物達に感情移入することも相当難しい。こんな絵日本の少年漫画誌に載せたらそっこくたたき出されるはずだ。
だがそれのなにが問題なのか。登場人物の顔が落書きのようになりころころと変わることは問題ではない。
読めばわかるだろう、ここで描かれる世界は貧困によって正常な判断を失い日々を暇つぶしの酒と性でつぶし、さらには陰惨な殺人事件でさえ話の種、飯の種にしてしまう人々が住まう、つまりは地獄なのだ。
そして住まう人々はそこになんの疑問ももたず自分達が地獄に暮らしていることも気づきはしない。それは100年たっても変わらないことも作中では明言される。
そして唯一その事実に気づき抜け出そうと試みたのは幼い頃より残虐性を兼ね備えた人間であり、とった手法は連続殺人であるという皮肉。
そんな地獄に顔が必要だろうか?だいたい闇の中から観たらどれが誰の顔かなんて見分けがつくわけがないのだ。
色彩だって必要はない。血の色。流血シーンが多いこの世界では血をよく観るがすべての色はこの血の色で大丈夫だ。服の色も血の色で大丈夫だ、煉瓦の色も血の色で大丈夫だ、木々も血の色で大丈夫だ、海も血の色で大丈夫だ、空の色でさえ血の色で大丈夫だ。ここではトップ10で描かれたような見事な夕焼けなんてものは存在しない。そこには叙情という逃げ場はないのだ。エディ・キャンベルのアートは間違いなくそれを理解したうえで描かれている。素晴らしいとしか言いようがない。そして同時にとてもアブナイことでもある。
例えば下巻で長々と書かれる殺人シーン。
これを書いたのがデイブギボンズのようなアーティストや新井英樹のような漫画家だったらどうなのか。被害者の顔も取り出される臓物ももっとはっきり書かれるだろうし、なによりもっと感情的になっていたはず。そしてそれへの嫌悪感はもっと大きなものとなっただろう。
だがしかし、それでは「嫌悪感」だけが付随されただけで終わってしまうはずだ。そこで終わってしまう。
対してエディ・キャンベルによって描かれる世界でははっきり描かないことによって多重の意味の解釈が可能になってしまう。もちろん嫌悪感をもったまま読むということも可能だ。
しかし本を2度3度読み、物語が最初から最後まで見事に繋がったそれこそ本文でも言及されたような関係のないと思われた様々な出来事が組み合わさってできた建造物のようなものになっていると気づいたときどうなるだろうか。
博士が自分の連続殺人を正当化させるための理論が完璧であるかのように、まるで本当に神の意志が関係しているかのように思え始めた時エディ・キャンベルのアートはどういう効果を及ぼすのだろうか。
「嫌悪感」や「否定」以外の感情を導き出すことも可能なのではないだろうか。自分は幸いにしてそういった感情を覚えていないがそのような感情を憶えてしまう人も少なからずいるのではないだろうか。考えすぎではない。だってムーアは本書で明らかにこの殺人者を肯定しているのだから。
そういった点も踏まえてもう一度言うがエディ・キャンベルの絵はすばらしい。物語ありきで絵はあくまでオマケという意見は本書に対してとても多いが(ムーアに対しての比重が置かれた後書きからもしかして訳者ですらそう思ってるのではないか、という節はある)そんなことは決してないはずだ。
今回はアラン・ムーアの物語、コマ割り、時代考証が素晴らしいなんて当たり前のことだから言及しなかった。(あとめんどくせえしな!)
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[投稿:2012-08-14 18:16:10] [修正:2012-08-15 12:36:13] [このレビューのURL]
10点 爆球連発!!スーパービーダマン
バトルもキャラも素晴らしい傑作。
ホビー漫画でそのホビーをここまで面白く見せた作品はそうそう無いだろう。
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[投稿:2012-08-08 18:21:53] [修正:2012-08-11 18:38:09] [このレビューのURL]
10点 ブラッドハーレーの馬車
何と言うか、
自分が求めに求め続けていた作品という感じ。
苦しんでる女の子はやっぱりこんなに可愛いんだ!
と改めて思いました(笑)
舞台は同じだけど1話1話主人公が変わります。
でも話がちゃんと繋がるのです。
沙村先生の絵の上手さが
すごく引き立っている作品ですね。
女の子のドレスがたまらなく可愛いです。
直接的なグロ描写はありませんが
「うわーそれ痛い・・!!」みたいな傷が結構出てきますねー
何だろう、鬱な物語ばかりですが
どこか温かくてすてきな作品です。
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[投稿:2012-05-19 00:33:43] [修正:2012-08-10 14:06:45] [このレビューのURL]
10点 神のみぞ知るセカイ
僕をオタクにした漫画でした。
この漫画を読んだ瞬間、ビビッと来ましたね。
それまで僕は漫画というもの自体まったく見なかったという所も大きかったのでしょうが、それを含めてもかなり評価できる漫画だと思います。
良い点
まず、設定ですね。
男の夢みたいな設定で、個人的にはこれが最高のポイントだと思っています。主人公にヒロインが惚れる理由が明確に表しやすいという利点でもありますね。
画の構成力が上がっており、量を書いてるせいか、女の子も可愛くかけています。
悪い点
少しトーンの量が多いですかね。このせいで、多少画が見ずらくなっている気もします。
飽きる。これは元からわかっていたことなので仕方ないですが・・・・、これは後にどういう展開にするか、作者の力次第。
世間には受け入れられにくいかもしれませんが、萌え文化が発達してる今では、そういう層もいるので逆に受け入れられやすい。(反対にアンチも増えているだろうが・・・・)
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[投稿:2012-07-28 23:22:01] [修正:2012-07-28 23:22:01] [このレビューのURL]
10点 ARMS
このサイトを見て全巻買ったがそこまで期待してなかった。
しかし予想をはるかに超える面白さだった。
戦闘はおもしろいし、それぞれのキャラも生かされていて
感情移入できる。化学的設定も細かく、俺好みで
この世界観にはまることができた。矛盾点もほとんど見つからない。
特に秀逸なのは、ページをめくったときの意外性だ。
驚くシーンが多々あり、すごく楽しめた。
ニューヨーク編以降がおもしろくないと聞いて読んでいたが、
どこからのことを言っているかわからないほどおもしろかった。
人の顔が怖いと思うことが何度かあったが、
それを差し引いても10点をつけられる。
合う合わないはあると思う。しかし似た系統の
ハガレンよりは少なくともおもしろかった。
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[投稿:2012-07-25 20:32:20] [修正:2012-07-25 20:32:20] [このレビューのURL]