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10点 ジョジョの奇妙な冒険
完結しています。全巻読みました。
もはや語るまでもない名作中の名作。
子供の頃から枕元に全巻置いて数え切れないぐらい通しで読んだ自分にとっての人生のバイブル的な漫画。
この漫画に10点をつけなかったら、他のどの作品にも10点は付けられない。
10点ッ つけずにはいられないッッ! というテンションで10点です。
何度も読んでますが、何度読んでも面白い。というか一回通しで読んだ程度ではこの作品の本当の良さは分からないでしょう。
また、一回目よりも2回目、3回目読んだ時の方が面白いという珍しい漫画でもあります。
最近でも世の中ではまた何度目かのブームが来てますが、少年漫画の金字塔的な作品でも、ここまで長年話題に上り続ける作品は他にありません。
世の中の作品に対する認知度はドラゴンボールやスラムダンクの方が上だと思いますが、ディープなファンの多い漫画としては、ジョジョを上回る作品は無いような気がします。
この作品を一番に挙げるような読者は、きっと他の漫画では考えられないくらい何度も読み、その度に面白さを痛感しているのだと思います。分かりますその気持ち。もはや愛ですね。
ストーリーもキャラクターもバトルも全てが面白く、深く、熱いのですが、敢えてココがすごいというのを挙げるなら、「心理戦」だと思います。
3部のVSダービー兄、4部のVSじゃんけん小僧など、肉弾戦の無い心理戦のみのバトル展開で、あそこまでクオリティの高いバトルを描けるところが素晴らしい。
じゃんけん小僧とか、あんなに息の詰まるような迫力のあるじゃんけんは、後にも先にも荒木先生以外には表現できないでしょう。
初めて読む方は3部か4部あたりから読むと入り易いと思います。
絵が苦手という方も多いのではないかと思いますが、不思議と読んでる間に絵も好きになりますので大丈夫です。万が一、読んだけど絵がダメだとおっしゃる方がいるのなら、その方のセンスがダサいので諦めましょう。
個人的には第五部が一番好きです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-04-16 15:26:23] [修正:2012-07-11 13:59:19] [このレビューのURL]
10点 ONE PIECE
ジャンプを卒業して何年経つだろうか 漫画自体も買ってまで読むということはなくなった
そんな私が暇つぶしに借りた10冊の漫画
次の日には既刊全巻を買い集め、さらにジャンプの発売日に毎週コンビニで立ち読みするようになった
麦わら海賊団のトボけた会話ややりとりを見てニヤニヤしながら立ち読みするおっさん。。。
キモい。。。キモいぞ、俺!
そんな気持ち悪いおっさんを作りだした作品ということで10点です
今の時代の閉塞感からなのか自分がおっさんになったからなのか
グランドラインでのびのびと自由に生きている海賊達はキラキラ輝いていて羨ましくもあり、
昔ジャンプを読んでいた子供の頃を思い出して懐かしくなったり
いろんな感情が浮かび上がってきますね
最近は長期連載によるダレてきた感はありますし
批判する人が多いその理由も分りますが
そんな人たちに私が一番好きな空島編からクリケットさんの一言を
『幻想に喧嘩売る度胸もねぇヒヨっ子が…海賊を語るんじゃねェ』
男のマロンだな
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-07-08 11:19:12] [修正:2012-07-08 11:20:25] [このレビューのURL]
10点 SLAM DUNK
読む前は
バスケとかwwwちょwwwスポーツとかまじ無理wwww
スポーツ漫画とかつまんないだろwwぜってーハマんないwwフヒィwww
なんて馬鹿にしていた。
でも読んだらもう・・・!!
馬鹿にしていた過去の自分を殴りたい。
熱い!とにかく熱くて、自分もその場にいるような興奮と緊張を味わった。
どんどん画力が高くなっていくのも見ていて楽しかったです。
しかし魅力は試合だけでなくてキャラやギャグセンスも相当で。
正直最後は自分も湘北のメンバーになったように
感情移入してしまって号泣です(笑)
バスケ大嫌いだったけど今すげーバスケやりたい(笑)
本編を読んだ後、あれから10日後も見ました。
見ていてほんわかしますね・・/
あれを見て、より一層スラムダンクが好きになった。
これだけ評価されてる理由がよく分かりました。
でも欲を言うともっと面白く出来たかも!と思ってしまう自分もいますが
やっぱり素晴らしかったので10点満点で(笑)
たぶんこの作品はずっと名作として
名を残してくれているだろうと思います。
出会えて良かった。ありがとう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-07-07 21:28:19] [修正:2012-07-07 21:33:13] [このレビューのURL]
10点 ヒメアノ〜ル
リアルな日常、友情、恋愛、恐怖
巻数は少ないが内容はとても充実していて濃い。
読んでいてここまで展開にドキドキさせられるマンガはそう無い。
特に緊迫するシーンでは空気が張り詰めてしまう。
リアルな緊迫感と恐怖とニヤニヤしてしまうような展開を楽しむ作品。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-07-01 01:21:00] [修正:2012-07-01 01:21:00] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
文句なしで最高得点をつけました。
なんといってもストーリーが素晴らしい。
そしてセリフで説明しすぎない、まるで文学作品のような演出!
たとえば新一の髪型。
最初は普通に下ろしているけど、ミギーが混ざって強くなるとともに人間性を失ったらオールバックに。
そして後藤との戦いでミギーを失ったら、川に落ちてずぶぬれになることで、再び髪型が最初に戻る。
つまり髪型で新一の心の状態を表現しているわけです。
三木が三人で、後藤が五頭(ごとう)だったり、読者が気づけばそれでよし、気づかなくても説明しないあたりが、すごいなあと思います。
初めて借りた6巻までは、読み始めたら、まさにとまらず読んでしまいました。
もし10巻まであったら、徹夜して読んでしまったでしょう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-06-27 20:56:37] [修正:2012-06-27 20:56:37] [このレビューのURL]
10点 龍 〜RON〜
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」に匹敵するくらいのスケールを持った長編歴史漫画だと思います。
全巻を通して読むと、特に後半は、主人公が命を狙われ、そして乗り越えるという展開が何度も続き、読んでいてやや食傷気味にはなりました。
連載の都合上、毎回のように山場を作らなくちゃいけなかったんだな…と想像してしまいます。
しかし、歴史の大きな動き、登場人物たちの行動の選択、そしてその結果などが気になり、続きを読むのが楽しみで仕方がなくなります。
また、わき役にも魅力的な人物が多いです。
焦点がぼけている…というレビューもありましたが、私にとっては、主人公だけでなく、それぞれのわき役たちがどのように考え、生きていくのか、というところも物語の大きな見どころでした。
「坂の上の雲」みたいにNHKのスペシャルドラマで見てみたいと思いました。
一言でいうと、傑作です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-06-25 18:51:56] [修正:2012-06-25 18:51:56] [このレビューのURL]
10点 羣青
本当にすさまじい漫画。読んでいると、いつの間にか息が止まっていることに気付いたり。体の変な所に力が入っていたり。知らないうちに滂沱していたり。読んだ後に30分くらい放心状態で天井眺めていたり。その後眠ろうとしても全然寝付けなかったり。そんな漫画はなかなかない。
もう内容はと言えば、どろどろでぼろぼろな悲劇。惚れた女の旦那を殺したレズ女と旦那の暴力に耐えかねてレズ女に旦那を殺すよう頼んだめがね女、二人の宛のない逃避行が始まる。
女二人の逃避行といえばやっぱりテルマ&ルイーズだったり、もしくは人を殺すことに追随する負を描くという意味であれば罪と罰だったり、内容面での新鮮味はそんなにないのだけれども。しかし羣青がすさまじいのは、圧倒的に本物ということだ。
羣青はすんごく重い。本当にどろどろでぼろぼろで狂おしくて。でも重い話というだけなら、別に珍しくはない。そもそも読み物で何億人死のうと、現実における一人の死とは比べ物にならないわけで。話が重ければ重いほど、舞台が現実であればあるほど、私達はその乖離を痛感させられてきたと思う。
ただ羣青が他と圧倒的に違ったのは、いつもそこにあったはずの現実と読み物を隔てる厚いフィルターが限界までぶち破られていたことで。羣青において人が死んだら、傷つけられたら、本当にそうであるように感じられた。どこまでもどうしようもない後悔とか、糞みたいな愛とか、底の見えない憎悪とか。二人の感情の濁流というのが直にドカンと来た。
そう、本当に濁流。漉されていない大量の感情。だからこそ自分と全く縁もないこんな二人にありえないほど感情移入してしまう。移入するというかもう引きずり込まれてしまう。没入にも程があるくらい没入して、気付いたら滂沱しちゃっている。すごすぎる。
何でこんな作品を描けるのかって考えた時に、そりゃあ中村珍の技量や漫画に対する真摯な姿勢はもちろんあるのだけれども、それでもこれはありえない気がする。それを可能になさしめたのは帯に書かれているように“魂”としか言えないのかなと。完全に一線を踏み越えてしまっていると思う。
もう何か言葉にすればするほど嘘になっていく感じがして、でも多分それが本物ということだ。絵は癖があるし、ページ数や値段も含めてなかなか買いにくい作品なのだけれど、頭をぶん殴られたような衝撃を味わいたい人は必読。まじで大傑作です。
[完結によせて]
羣青という作品は、愛や孤独、理解しあうことを描いた作品だった。人と人は決して本当には一つになれないこと。本当の意味で他者を理解することは出来ないこと。もちろんこれらは羣青だけではなく、数多くの作品で描かれてきた普遍的なテーマだ。
特にSFというジャンルはこれらのテーマを得意としてきたように思う。宇宙人が誰かの頭の中に乗り移ったり、人類が個体の枠組みを超えた一つの生命体となったり…。空想の世界の中では、人がひとりぼっちから解放されることは容易かった。
羣青の何が特別かというと、驚くほどにこれらのテーマに真正面から立ち向かっているということで。だからこそ羣青を読むと息苦しいし、“愛”という言葉が全く似つかわしくないほどこの作品は泥臭い。
とにかく執拗に自己と他者の世界のずれが提示されていく。主人公であるメガネさんとレズさんの世界は決して交わることはないし、理解しあうことはない。何度も何度も彼らはぶつかり合い、すれ違い続ける。
極め付けが、メガネさんとレズさんの兄貴との会話であり、レズさんとレズさんの元彼女さんの母親との関係性だ。レズさんの兄貴も、レズさんの元彼女さんの母親も決して悪い人間ではなくて、むしろ正しくて立派な人間なのだろう。しかし彼らの言葉や態度はどうしようもなく上滑りしていく。カウンセリングだろうが友人のアドバイスだろうが何でも良いのだけれど、理解を示す人間が、ああこいつ何にも分かってないんだなって逆に絶望を加速させてしまうことがあるじゃない。それは正しいとか悪いとかいう問題ではないわけで。中村珍はこの人間同士の世界のずれを執拗に、絶望的に繰り返し描き出していく。本当にたまらない。
そして二人が辿りついたところが「知り合わなきゃ、絶対幸せだったのに…」であり、さらにもう一つの台詞が連なっていくのだ。
行き着くところまで行き着いてくれたという実感。作者の蛮勇に心から拍手。この真理に持ってゆきたいがために上中下巻、決して短くはないページ数で濃い物語を綴ってきたんだなぁ。
中村珍にしか描けない泥にまみれた愛であり、人間賛歌だった。きっつい作品だったけれども、そのきつさ以上のものをもらった漫画だった。こんな業の深い漫画はなかなか読めるもんじゃない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-02-16 02:27:22] [修正:2012-06-24 11:19:50] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
人間ってなんなのだろう?と読み終えて思ってしまいます。
この作品は人間とそれを捕食する寄生生物を中心としています。
人間は「同種が食べられるのを防ぐために」寄生生物を殺し、
寄生生物は「生きるために」人間を捕食します。
このように善と悪が曖昧なまま読者に問いを投げかけるといった形で
物語が幕を閉じます。
人間こそ選ばれし生物で絶対的な正義だという考えを砕き散らしてくれる素敵な漫画です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-06-23 23:08:53] [修正:2012-06-23 23:08:53] [このレビューのURL]
10点 不思議な少年
この人は本当に人間の内面を書くことも外面を書くことも上手いな、と思います。
内面という点では、少年と出会うことにより登場人物の気持ちがどう動くのか、また、少年自身がどう考えるのかを、読書の想像を越えた上で自然に描いていて、見事という他無いです。
また外面という点では、人間の喜怒哀楽の表情が素晴らしいと思います。
特にこの作者を越えるステキな笑顔を書く漫画家を未だに僕は見たことがありません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-06-21 17:07:22] [修正:2012-06-21 17:07:22] [このレビューのURL]
10点 シスタージェネレーター
僕の中では全ての短編集作品の中でも1、2を争う面白さだと思います。
この作者の醸し出す、気だるいが心地よい世界観と抜群のギャグセンスはハマること間違いなしです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-06-21 00:18:48] [修正:2012-06-21 01:16:26] [このレビューのURL]