「blackbird」さんのページ

百貨店、安売り外資量販店など、ファッション業界の現在や、バイヤーの実態などが垣間見れて面白い。

普通に元気で、明るく、周りの幸せを考え、悩み、道を開拓していく主人公は、応援したくなるキャラ。

元彼は、長く付き合ってきて、仕事にも理解があり・・・と、理想的だったのに、いざ親が死んで実家を継ぐ、という現実が立ちはだかって初めて、腹を割って本音を話していなかったと気づく。
最終的に仕事を捨ててついていくか否かの選択をするのは、働く女性にはつきものの岐路でしょう。

その後はどんどんバイヤーとして出会う後輩たちがなかなかイマドキの考えを持った面白い子たちなので、それに振り回されてしまう絹江の頭が爆発する様子がおかしい。実際に若い人たちがいる職場、特に最先端のところだから、すごいギャップがあるあろうなあ。

ただ、残念ながら、この作品の絵も粗い。
最初にあんなすらっと恰好よかった凌さんも、最近ではすっかりギャグです。意志的な女性を描く、自立する女性を描く、それは勿論いいのですが、丁寧に描いてほしいなあ。少なくとも、昔はとってもきれいな絵だったことを知っている身としては、最近の粗い絵はあまりにも残念。漫画を読ませる以上、絵にも力を入れてほしいと思うのは私だけでしょうか。

何にせよ、タブチとの話も佳境に入ってきました。そろそろ終わりが近いのかな。百貨店業界、モード業界の大きなうねりの中で、この話をどうやって収取つけるのか、楽しみです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-08 00:06:50] [修正:2011-06-18 07:08:09]