「blackbird」さんのページ
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胸キュンものから硬派なものまで。
少女・少年マンガから青年マンガまで。
大事なことはたくさん漫画から学びました。

8点 デザイナー
いやあ、この点数は「ザ・少女マンガ」の王道ということで。
設定もすごいわ、ジェットコースター的展開、何でもありです。
名作というか・・・色々な意味ですごい漫画です。
親に捨てられ、知らぬ間に恋したのは実は父親だったり、怪我でモデルはあきらめるわ、謎の金持ちが出現して彼女をデザイナーに仕立てるとか、婚約直後に判明した事実とか。もう、出るわ出るわ・・・衝撃的事実のオンパレードです。
設定もすごいけど、やはりキャラや70年代的背景がこれまたすごい。
「コンツェルン」の跡継ぎに英才教育を施された朱鷺は、なんと18歳。
それなのにレミーマルタンを愛飲し、すごい家具(何調っていうのかな)にクッションなんていう椅子で仕事をこなし、アッチ系的ねっとりした秘書に甘え、ネグリジェのような恰好で寝て、クラシックカーやF1カーみたいな車まで乗り回す。
話す口調も時代がかってますね。
一方、亜美を1年でデザイナーにするべくスパルタ教育をするフランス人の一団もすごい。
縦ロールやロッカーみたいなすごい「外人」さんに特訓される亜美も、フランス語堪能だったの??・・・なんて事は言ってはいけないんでしょう。
デザインされる服も、フリルやフレアたっぷりのワンピースやら、ザ・70年代!バー(?)も、床に座ってドラッグでもやっちゃいそうなアヤシイ雰囲気です。
まあ、このようにツッコミどころ満載なんですが、話としてはおそらく当時の少女マンガの世界ではかなり衝撃的で大人の雰囲気を持ったというか、ただの恋愛ものではない、ある意味骨太な作品だったに違いないでしょう。
デザイナーという、常に最先端を走り、流行を作り出していかねばならないプレッシャーに潰されそうな職業を突き進む母親。最後に1から出直すそのプロ意識に、華やかだけではない厳しさを感じた人も多いでしょう。
そして、ラストも結構ショッキングだったのでは。
昼ドラにもなったようですが、話の展開としてはまさにそんな感じです。
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[投稿:2011-04-25 23:50:13] [修正:2011-04-26 08:28:51]