「頭突き串の寿司」さんのページ
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基本的には単行本を購入して読んだものを記録。
【雑談的なモノ】
◆最近マンガ雑誌が相次いで休刊に追い込まれてますね。
ライバル、エロティクスf、ジャンプ改にIKKIまで・・・
とくにIKKI休刊の報せに驚いた方は多いんじゃないでしょうか。
エロfもそうだけど、ああいった商業主義からは一線を画する雑誌がなくなるっていうのは残念でならないですね。
そう考えると、休刊からの復刊を果たしたリュウってやっぱり凄くね!?
◆レビューが滞っている・・・
せめてものアレで上半期ベスト置いときます。
【2014年上半期ベスト的なモノ】
「累」/ 松浦だるま
「レストー夫人」/三島芳治
「あれよ星屑」/山田参助
「彼女のカーブ」/ウラモトユウコ
「夜よる傍に」/森泉岳土
「白い街の夜たち」/市川ラク
「幻想ギネコクラシー」/沙村広明
「アナーキー・イン・ザ・JK」/位置原光Z
「昔話のできるまで」/山田穣
【点数について】
すごい曖昧だけど一応基準みたいなのをメモっとこうかなと思います。
3...なんとか読み終えた
4...楽しめなかった。続巻を読むかは検討
5...「面白いか」と訊かれたら、うーん…どうだろうか… とりあえず続巻は買ってみる
6...可もなく不可もなく。 ハマっても一過性
[↓多くのひとにおすすめできる]
7...ある程度気に入った作品。連載中の作品でまだまだ高評価を与えるには足りない作品
8...全体的に好きな作品。作品の世界にどっぷりハマった
[↓個人的な嗜好が多分に含まれる]
9...大好きだがもうワンポイント足りないところが気になってしまう
10...相当な頻度で何度も読み返す。一生大好きだと言える

8点 ハックス!
今井哲也というマンガ家はすごい計算高いのだと思う。
ストーリーテリングが上手い、というとまたちょっと違うのだけど
断片的にある描きたいことを道筋立てて丁寧に組み立てていく。
この作品で描きたいことのひとつには高校に入って体験する"世界の広がり"っていうのがあるのかなと思って。
クラスや部活などの学校内にプラスしてOBや友達の家族など学校外でのつながりを描けるのは高校だけなんじゃないかな。
(舞台が例えば小中学校だったとしたら作者が次に描いた「ぼくらのよあけ」のように学区という狭い地域に縛られる)
高校を舞台とした物語は数えきれないほどあるけれど、その舞台設定を余すところなく使い切っているのがこのマンガ。
自分の周りの世界がパーッと開けていく様が丁寧に組み立てられていくのだ。
あとは肉付けとして、
より多面的に描くための2人の主人公。
作中で繰り返し出てくる小物。
登場人物たちのセリフ。
完璧ではないハッピーエンド。
そこらへんもたぶん計算して描いている。
ただ、「ぼくらのよあけ」のほうでも書いたけど
この作者の書く会話文は慣れるまでだとちょっと読みにくい。
普通ならカットしちゃうような話し始めの言葉とかを意図的に残している。
でもそれは文字として読むから違和感があるのであって、実際にはリアルな会話文だったりする。
主人公は2人いるので単なる部活ものではなく、もちろん日常を装ったキャラ萌えでもない、これはリアルな青春ストーリーだ。
もっと評価されていい。
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[投稿:2013-03-12 17:49:33] [修正:2013-03-12 17:49:33]