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[ネタバレあり]

ヒロインは自衛隊の最終兵器だった――。
そんな突拍子のない設定。

しかもその突拍子のない設定が主人公もヒロインも恋愛下手という設定とあいまって、恋愛下手なところにヒロインが人間離れしていくことへの戸惑いという形でマッチする。

設定のあり得なさがこのマンガを今までにないものとし、この恋愛はどのような方向に進んでいくのだろうと終盤まで夢中にさせられた。

作中、なぜ戦争が起きてなぜ彼女が最終兵器なのかの説明がないために、フォーカスが100%恋愛要素にしぼられる。
(説明がないことを不満に感じる人もいるかと思いますが、フォーカスが恋愛要素にしぼられる上でいいのではないかと思います)

6巻まで2人は一緒に住むことがあったのに体はまだ結ばれていない(セックスしていない)。
だから分厚い最終巻(7巻)でどのように二人が結ばれるのかがこの恋愛の一番重要なポイントだったように思う。
しかしながら、いよいよ2人が結ばれてセックスに入るときの話の流れが最悪。
セックスシーンも単なる読者サービスの男本位のもので無駄に長い。

最後に2人で宇宙に逃避というのも悪くないエンディングだっただけに、設定の妙でフォーカスを100%恋愛要素に絞った作品で、二人が結ばれるストーリーの流れの悪さだけが残念でならない作品だった。
(あそこで流れがよければ確実に7点以上の評価でした)

ちなみに、泣ける作品と聞いて読んだのですが、ヒロイン像が男に都合が良すぎたため感情移入できずに泣けませんでした。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

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[投稿:2014-04-27 10:31:24] [修正:2014-04-27 10:31:24]