「parana」さんのページ

総レビュー数: 64レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年12月23日

[ネタバレあり]

キャプテンの続編(谷口くんの高校生編)とも言える作品。

キャプテンでは努力から勝利という流れでしたが、プレイボールでは相手チームの徹底した分析など戦術的な部分で野球を魅せてくれます。

1年生時は弱小高の野球部を相手チームの分析だけで勝利に導く。
2年生時は相手チームの分析だけでなく努力でチーム力を高めて勝利を目指す。
しかし中学から野球でならした連中の集まる強豪校には及ばない。
勝利を目指すことへの爽やかさが感じられると共に、甲子園への道のりの遠さにリアリティを感じます。

3年生時の途中で物語は終わりますが、イガラシ、井口が入学するなど選手が揃ってきて、「最後は甲子園に行けるかも」と読者に夢を見させる終わり方も
良かったと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-26 23:21:23] [修正:2014-03-26 23:21:23] [このレビューのURL]

「影の努力」という美しい言葉。
「努力」の大切さを教えてくれたマンガ。
もう随分と古いマンガだけに、キャプテン以降、野球マンガとして面白いマンガはいくつも出て来たと思います。
ただ、「努力」の大切さを教えてくれるマンガでキャプテンを超えるものは出て来てないのではないでしょうか?

墨谷二中野球部のキャプテンの交代とともに、谷口→丸井→イガラシ→近藤と主人公が変わって行きます。
マンガとして主人公が変わるスタイルは冒険的なスタイルであり、いずれの主人公も魅力的でなければ成り立たないのですが、各キャプテンに個性があり、良いキャプテンになるべく成長していく姿が素敵です。
(主人公が何人も変わって行きながら成功したマンガは他にはジョジョの奇妙な冒険くらいではなかろうか。)

子供に読ませたいマンガの一つです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2014-03-26 23:19:32] [修正:2014-03-26 23:19:32] [このレビューのURL]

6点 半神

紫綬褒章を受章した1949年生まれの少女漫画家、萩尾望都の
主に1980年代の作品が収録された短編集。

1980年代といえば、創作活動が一つの産業として根付き
マンガのみならず、音楽、映画等様々な創作活動が活発に行われ
創作においてさまざまな実験的な試みが行われた時代。

本短編集も、設定とストーリー展開を工夫して
話の先が読めないようにすべく実験的な試みに満ち溢れている。
各短編の内容が濃く一作一作が読み応えがある。

本短編集はもう1980年代の創作活動の歴史的資料の一つと言えるかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-24 00:19:07] [修正:2014-03-24 00:19:07] [このレビューのURL]

大学の麻雀研究会を舞台にした、常にゴミのような配牌が回ってきてあきらめず粘り強く打つ努力型の主人公宿命田と、常に恵まれた配牌が回ってくるも打ち方を知らずに無駄にするヒロインめろん畑を中心に織りなす群像劇。

残念ながら、宿命田のような悪配牌であがりにくいキャラは勝ち方に爽快感がなく、競技麻雀系の主人公には向いていないように思える。
苦しんだ上で和了るというカタルシスもあまり感じられなかった。

最終的にプロと対戦という方向にストーリーが流れていくのであるが
大学の麻雀研究会を舞台にしたギャグ路線に走った方が良かったように思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-20 20:46:56] [修正:2014-03-20 20:46:56] [このレビューのURL]

面白いアイデアは最初に出したもの勝ちの創作の世界だけに、
昔の漫画には恐ろしく面白い作品がある。
この作品もその一つ。

西海地方のガキ大将だった戸川万吉が、日本一のガキ大将になり上がっていく。
少年院で暴れたり、株の世界で暴れたり、日本一のガキ大将の座をかけて富士の裾野で大決戦したり、オイルショックを救うべく中東で戦ったりと本宮マンガらしく破天荒なストーリー展開。
昔のマンガなのにこんなに惹きつけられるとは思わなかった。
ページをめくる手が止まらなかった。
あのマンガの元ネタってこのマンガだったんだっていう発見もある。
(銀牙流れ星銀とか男坂とか)

北海道独立王国編は蛇足だったが、そこは終わりたくても終われないのがジャンプ漫画の宿命。
(富士裾野決戦編の最後に本宮ひろ志が「完」と書いて逃亡するも
 編集部が「完」の文字を消して連載続行させたエピソードは有名。
 作者の意向もあり、文庫版には本作品の後半部分は収録されていません。)

スケールの大きな男を書かせたらやはり本宮ひろ志の右に出るものはいない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-15 09:40:28] [修正:2014-03-15 09:40:28] [このレビューのURL]

プロ麻雀界のマナーの悪い麻雀愚人が登場する→
主人公のポッチカリロと相方の千曲が倒す→
おっぱいパブで遊ぶ

という一定のお約束パターンで2話完結形式のスト―リーが続く。
主人公のポッチカリロはヒッピー風で子供っぽく、
画風やテイストが今までの片山作品とはちょっと違って新鮮。
次々と現れる麻雀愚人には、
麻雀打ちとして痛いところを突かれるものがあり、
それが退治される展開を見て行くうちに
「もっとマナー良く生きよう」という爽やかな読後感が芽生える良作。
全2巻とコンパクトにまとまっているのも良い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-15 09:39:00] [修正:2014-03-15 09:39:00] [このレビューのURL]

運の要素が強く短期戦ではプロがアマチュアに負けるのが麻雀の世界。
そんな麻雀の世界にあって麻雀プロのあるべき強さを描いた作品。

テーマ性は良かったが、理想雀士のキャラだけが立っており周りを固めるキャラが弱い。
プロリーグ側に魅力的なキャラはいないし、
麻雀が下手だったのに理想雀士側についただけで鳩之介が強くなっているのも
納得がいかないし、
柊に至っては主人公の筈なのに最後以外は完全に空気キャラ。

そんなわけで理想雀士のキャラだけを楽しむマンガで終わっており
読者アンケートで不評で打ち切りになったのも仕方がないといったところか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-15 09:37:26] [修正:2014-03-15 09:37:26] [このレビューのURL]

この作品は天がヘタレを演じていた序盤、天が超一流の雀ゴロとなった長い東西決戦、そして赤木のお通夜の三部に分けられると思います。

序盤は5点。

東西決戦は8点。
天、赤木、原田、曽我、銀次、ひろゆきなど個性のある打ち手の策と策とのぶつかりあいの闘牌。
(言うまでもなく赤木は人気がありすぎて、スピンオフ作品「アカギ」が出た程)
特殊ルールの下でアイデアが練りに練られた闘牌は麻雀マンガの歴史に残ると言ってもいいくらいとにかつ熱い。夢中にさせられる。
また、「ざわざわ」という心理描写が生まれた瞬間でもある(おそらく)。

アカギのお通夜編は10点。
麻雀シーンはないのだが、福本先生の人生観が現れており、福本先生のメッセージが心に響く。

自分の中では天が福本作品の一番のお気に入りです。
8点を超えるところがところどころありましたが、作品全体を通して8点とさせていただきました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-08 10:55:36] [修正:2014-03-08 10:58:20] [このレビューのURL]

4点 咲-Saki-

12巻まで読んだ感想。
麻雀マンガは、ガチ競技系、イカサマ系、超能力系等に分類できるが
この漫画は超能力系。

麻雀の普及にこのマンガが一役買っているのは知っているが
エロいサービスシーンを入れているがために、
特定の人向けになってしまっていて他人に勧めることができない。

闘牌も能力者同士の絡み合いが少なく能力の出し合いが多く
もっと面白くできそうなものをと残念なところがある。

麻雀の高校選手権ということで敵キャラがどんどん出てくるのだが、
各キャラをもっと掘り下げてキャラ付けをしっかりした方が良いように思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-01 19:07:10] [修正:2014-03-01 19:07:10] [このレビューのURL]