「parana」さんのページ

総レビュー数: 64レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年12月23日

有名な画家、フィンセント・ファン・ゴッホと
その弟の画商、テオドルス・ファン・ゴッホの生涯を
ファンタジーなフィクション化して
全2巻に無駄なく詰め込んだ秀作。

絵画がまだ上流階級のものだった時代。
主人公は弟のテオドルス。
兄に画家としての類い稀なる才能を感じとり
兄に対する唯一の理解者として兄を愛し、
しかし一方で、その兄の才能に嫉妬し、
「兄の絵なら絵画の世界を変えられる」と思いながら
気ままに絵を描くだけの兄にジレンマを抱くなど
様々な思いが交錯する。

漫画の持つ雰囲気やキャラの造形もよく、
ラストの展開も圧巻で気持ちのいい読後感が得られた。

実際のフィンセント・ファン・ゴッホの生涯からは
想像もつかないこのような作品が生まれたのは面白い。
(泣ける度4★★★★☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-22 16:48:01] [修正:2015-02-22 19:55:07] [このレビューのURL]

8点 寄生獣

レビュワーの数の多さと点数の高さに惹かれて読んでみたが
「地球上において人間とは何か」
を考えさせられる深い作品だった。

レビュー数が多いので長々と感想を書くことは止めておくが、
短い巻数ながら、次々と出来事が起こりつつ綺麗に完結していったストーリー展開は見事としかいいようがない。
画力があったらより高得点をつけたかも。
グロが苦手じゃない方は一読の価値あり。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2014-06-28 17:45:10] [修正:2014-06-28 17:45:10] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

23巻までの感想。

主人公の千早と、太一、新の3人を中心とした熱血競技かるたマンガ。
千早のかるたへのひたむきな情熱と成長していく姿が泣けます。

自分の中で、少年マンガは「勝利」が重要な要素で
少女マンガは「好きな人と一緒に」というのが重要な要素だと思っています。
この「好きな人と一緒に」要素が
かるたの団体戦を物凄く面白いものにしているように思います。

そして恋愛要素少なめだったもののいよいよ三角関係に突入開始。
今後の展開も目が離せません。
(泣ける度5★★★★★)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-23 23:00:55] [修正:2014-04-19 11:34:30] [このレビューのURL]

今となっては絵柄も時代背景も古くなってしまった作品ですが、「これぞ泣けるストーリーの王道」という作品が数多く詰まった名作オムニバス漫画。
「生きること」、「死」、「他人からみた自分」、「他人を思うこと」など色々と考えさせられるものがあります。
泣けるマンガを読みたいっていう人には、是非一度読んで欲しいと思います。
古いマンガで泣けるストーリーの王道を行っていたがために、以降のマンガでやりつくされたストーリー展開もありますが、きっと、お気に入りのエピソードが見つかるはず。
(泣ける度5★★★★★)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 10:20:09] [修正:2014-04-19 11:17:19] [このレビューのURL]

この作品は天がヘタレを演じていた序盤、天が超一流の雀ゴロとなった長い東西決戦、そして赤木のお通夜の三部に分けられると思います。

序盤は5点。

東西決戦は8点。
天、赤木、原田、曽我、銀次、ひろゆきなど個性のある打ち手の策と策とのぶつかりあいの闘牌。
(言うまでもなく赤木は人気がありすぎて、スピンオフ作品「アカギ」が出た程)
特殊ルールの下でアイデアが練りに練られた闘牌は麻雀マンガの歴史に残ると言ってもいいくらいとにかつ熱い。夢中にさせられる。
また、「ざわざわ」という心理描写が生まれた瞬間でもある(おそらく)。

アカギのお通夜編は10点。
麻雀シーンはないのだが、福本先生の人生観が現れており、福本先生のメッセージが心に響く。

自分の中では天が福本作品の一番のお気に入りです。
8点を超えるところがところどころありましたが、作品全体を通して8点とさせていただきました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-08 10:55:36] [修正:2014-03-08 10:58:20] [このレビューのURL]

麻雀とSF。
どう考えても全く関係がない。
だけどそんな関係のないものを見事に融合させ独特の世界観を作り上げた佳作。

個性のあるフロアマスター達と精神力の強い主人公の青い星との対決もよく、サムライとの青天井ルールでの激闘はしびれるものがあった。

この独特の世界観が全2巻とコンパクトにまとまっているのも手軽に読めて良い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 15:27:24] [修正:2013-12-23 15:27:24] [このレビューのURL]

麻雀マンガ(当時は麻雀劇画と呼ばれていた)というジャンルにありながら、強運の持ち主「竜」という雀ゴロを中心に周りの極道達の人間ドラマを描いた任侠マンガです。

今や麻雀マンガとしては闘牌をどこまで見せるかが重要ですが、このマンガはそんなの関係ありません。
竜は主役でありながら、嘘みたいなアガリを連発するだけで、周りの人物が勝手に動きます。魅力的な漢に描かれた甲斐正三、石川喬、本宮春樹、代打ちの雨宮など、闘牌ではなく、登場人物をこの上なく楽しめます。
この辺はさすが能條純一作品と言ったところでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 11:09:26] [修正:2013-12-23 11:09:26] [このレビューのURL]