「parana」さんのページ

総レビュー数: 64レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年12月23日

小説には芥川賞系の純文学小説と
直木賞系のエンターテイメント小説があるが
いうならば、この漫画は「純文学系」。

風呂屋を営む夫婦の旦那が突然失踪。
作中に挟まれる何気ない描写で
作品に全体にずっと暗い影を潜ませているのが上手い。
この作品はよく「映画のよう」と言われているが
まさしくその通りで、描写の組み立てが素晴らしい。

このマンガの主題はズバリ作中のセリフの
「人をわかるってどういうことですか?」
に尽きる。
ラストも読後に読者に何らかの印象を与えるであろう展開。

ストーリーが地味で物凄く古臭いのが欠点だが、良作と言っていいだろう。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-03-01 14:06:07] [修正:2015-03-01 14:06:07] [このレビューのURL]

伊賀忍者10人vs甲賀忍者10人の戦い。
忍者軍団同士の戦いということで、車田正美の風魔の小次郎を思い出した。

忍術はもう完全に人間の域を超えていて、もう化け物の領域で
特殊能力バトルを楽しむことができる。

ただ、全5巻で完結するのであるが、物語のテンポが速すぎ。
もっと忍者一人一人を掘り下げるような描写があってもよかったと思うし
色恋沙汰やバトル一つ一つを簡単に片付け過ぎているように思える。
感動のラストとなるべき一番重要なラストも予測の範囲内。

話があっけなさすぎて物足りなさを感じたが、
逆に飽きることなく読み切れるのが本作品のいいところかな。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-08 18:22:05] [修正:2015-02-08 18:22:05] [このレビューのURL]

主人公は探偵業を営む2人のアンドロイド、ジャックとエレナ。
恐竜が今でも住むという「竜星王」という惑星でシュマリ王国とルルブ王国の覇権争いに巻き込まれる壮大なSF作品。

ルルブ王国の王女の娘モニークが物語の中心となり、ドラマが展開されていくのだが、この作品はとにかく面白い人間関係が上手く描かれている。
またジャックやエレナがアンドロイドであるという特性、エレナが性別のないタイプのアンドロイドであるという特性などもストーリーに上手く利用されていて、物語のラストも読めない展開になっており、最後まで本作品を楽しめました。
(泣ける度2★★☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-10-03 22:54:43] [修正:2014-10-03 22:54:43] [このレビューのURL]

泣けるマンガを探して読んでみたら
良作の硬派SF作品だった。

1話完結方式を取りながらもつながったストーリーもあり、
ちょっとしたSF大作になっている。

宇宙論の小ネタがちりばめられた約30年前の作品ではあるが
宇宙論がそれほど大きく進歩していないこともあって
ストーリーからあまり古さを感じることもなく、
他の惑星という異世界に対する作者の想像力も素晴らしく
今でも十分楽しめる。

ブルーバックスの宇宙論の本などが好きな人は
ハマることだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-25 22:56:52] [修正:2014-09-25 22:56:52] [このレビューのURL]

セックスする相手には困らないが20年間彼女がいない男と
許嫁がいるお嬢様とのラブロマンス。

青年誌にありがちな人気取りのためのエッチな描写が沢山あるが
ストーリー自体も面白く、読んでて切なくなる部分あり、
楽しくなる部分ありでスッと全3巻を読み切れる。
ヒロインが魅力的で読後に心地良い余韻もあった。

このマンガのラブロマンスはタイトルの通り実らないのか?
気になる方は全3巻と短いので読んでみて下さい。
(泣ける度2★★☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-07-26 11:44:36] [修正:2014-07-26 11:44:36] [このレビューのURL]

無駄に熱すぎて笑いを誘う手法は流石島本先生と言わしめるいう作品。
予測できない展開と大胆な大ゴマの使い方には
ただただ「おもしれー」という感想が湧くばかり。
ストーリー後半失速気味なのが残念だが、
全体を通して良作と言えると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-07-05 10:27:07] [修正:2014-07-05 10:27:07] [このレビューのURL]

「白鳥麗子でございます!」が有名な鈴木由美子先生の作品。
泣けるマンガを探しているうちに行きあたった。

捨て子で拾われて幸せに育てられた主人公。
テレビの再会番組で実の母親が突如現れる。
そして始まる実の母との共同生活。
しかし実の母はとんでもない意地悪ババァで、だけど…

そんなあらすじのコメディ調でときどきハートに訴えかける作品。
作中では実の母が要介護状態になり、
「自分の母親も要介護状態になったら…」と考えさせられ、
「親孝行しないとなぁ」となんとなく思わせる良作です。
(泣ける度2★★☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-28 17:46:53] [修正:2014-06-28 17:46:53] [このレビューのURL]

6点 プロ

沈黙の艦隊やジパングなど軍事マンガの大家となったかわぐちかいじ先生だが
キャリア初期には麻雀マンガを描いていた。

この「プロ」は30年前の当時の麻雀界の事情を取り入れた麻雀マンガ。
麻雀プロを囲碁や将棋のプロと同じ地位まで高めるためには
どうしたらいいかと思い悩む今の麻雀プロ界の構造が
30年前からなんら変わってないのがこの作品から伺える。

今も昔も麻雀プロ界の構造が変わっていないだけに
古い作品ながらもスッと入って行けた。
30年前の麻雀界を描いた資料的価値のあるマンガと言えるかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-14 12:47:06] [修正:2014-06-14 12:47:06] [このレビューのURL]

泣ける作品と聞いていたのですが、いざ読んでみると単に泣ける作品と考えるべきではない、原爆投下後の広島住民の精神的な後遺症がテーマのメッセージ性の強い作品でした。
(よって本作品の泣ける度は採点しません)

作品全体に原爆の後遺症でいつ死ぬかわからないという暗い影が差しているものの、やわらかい雰囲気がそれを緩和していて、重くなく読める雰囲気マンガです。

この作品のテーマは、読後に心に残るものがあり、さらに、ひょっとしたら福島住民も程度は違えど同じような精神的な後遺症があるんだろうかなどと考えさせられるものがありました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-06 22:01:49] [修正:2014-05-06 22:01:49] [このレビューのURL]

死刑因に殺意が芽生えると爆発するというチップを脳に埋め込み、刑務所から出して高校で奉仕労働させる社会実験を行うという設定のマンガ。

色々とあり得ない設定ながらそのアイデア自体は新しく、ヒューマンドラマとして面白い展開を見せているところは評価できる。

ストーリーには圧倒的にいい人ばかりが出てくるが、たまに出てくる悪人が物語に良いアクセントを与えている。
主人公の田嶋とそのカウンセラーも椎名も非常に良いコンビ。

自分にはサラッと読めて泣きどころがそこそこあって全体的に雰囲気の良い良作だった。

ただ、死刑という重いテーマを扱いながら過去の罪に対する良心の呵責や葛藤、魂の解放などが全く描かれておらず、ストーリーが軽すぎな面もあり、
同じ設定でもっと面白いストーリーを作れる人はいるだろうなとも思えた。
(泣ける度3★★★☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-20 20:49:12] [修正:2014-04-19 11:33:56] [このレビューのURL]

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