「Seal」さんのページ

総レビュー数: 207レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年12月17日

正統的なSF漫画。
もう20年近くも前に始まった漫画だが今でも全く古臭ささを感じさせないのは、本作における未来の世界観やアンドロイドの概念、デザインが作者の豊富な知識に基づく普遍的なものである事を示している。
例えばくず鉄町の空に浮かぶザレムには今でもよく話題に上る軌道エレベーターの概念が取り入れられているし、カーボンナノチューブ等の当時では最新の科学的知識もふんだんに織り交ぜられている。
自分はこの辺りに作者の努力を垣間見た。

ストーリーも戦闘シーンの描写も秀逸で高いレベルにあるSF漫画だと思う。
あえて難癖をつけるなら主人公の心理描写にもう少し深みが欲しかった。
個人的に主人公の心情に共感しきれない箇所があったので。

このサイトで本作の備考欄を見るまで、この漫画のラストが作者が本来想定していたものでは無かったことを知らなかった。
確かに今思うとラスト2、3話辺りは駆け足気味だったけど、あれはあれでキレイにまとまっていてちゃんと完結していると思った(残されたままの伏線はあるが)。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-11-25 19:57:04] [修正:2008-11-25 19:57:04] [このレビューのURL]

物語は廃刊となった少年キャプテンで連載していた「トライガン」最終話の数年後から始まる。

ガンアクションをベースにした漫画だが、ストーリーもよく練りこまれており引き込まれる。
感動を誘う心情描写やシーンの描き方は秀逸だと思う。
自分は10巻の終盤辺りでグッと来た(ウルフウッド関連で)。
だが、他のレビュワーさんも書いているようにアクションシーンでの描写が見づらい。
絵は上手いのだが、何がどーなったのかわからないって箇所がいくつかあった。
その辺は一瞬で状況が大きく変わるガンアクションの難しさだとも思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-24 17:01:46] [修正:2008-11-24 17:01:46] [このレビューのURL]

掲載誌の休刊により物語は閉じることなく終わっている。
この後別の雑誌で連載することになる「トライガンマキシマム」のプロローグ的な作品となっている。
この作品を読んでいないとマキシマムを読んだ時に展開がよくわからず困る事になってしまうだろう。
しかしこの漫画単体で見ると未完なのでこの程度の評価になってしまう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-24 16:33:11] [修正:2008-11-24 16:33:11] [このレビューのURL]

2編の短編漫画からなる本作は日本史好きにはたまらない漫画だろう。
両編とも実在した武将や剣豪が多く登場する。
どちらかというと自分は「雪の峠」の方を推したい。
これは実際の事件に基づいているのだろうが、人物設定や心理描写が細やかで非常にエンターテイメント性が高い。
秋田県民は機会があれば是非ご一読下さい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-10 18:23:52] [修正:2008-11-10 18:23:52] [このレビューのURL]

書道を題材にしているのが新しい。
この漫画では書道部に入った2人の初心者に初歩から教えているので、読者側も書道の予備知識が無くても楽しめるようになっている。
中国史に絡めた書道のウンチクも勉強になるし個人的には面白かった。

書道部のキャラクターは皆個性的で良い。
特にヒロインを含め女キャラはみんな魅力的。
だが男主人公がイイ奴なんだけどあまりに地味なんで今のところラブコメとしてはイマイチかと思う。
今後の成長に期待したい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-10 18:11:31] [修正:2008-11-10 18:11:31] [このレビューのURL]

この漫画の主人公とは歳も近いので親近感が湧きました。
子供の頃は常に弟の前に立っていた兄。でもいつの間にか追い抜かれ弟は幼い頃の夢をかなえ宇宙飛行士に、兄は30を過ぎて会社をクビになる。
だが、自分を見つめなおした兄は再び弟の前に立つために宇宙飛行士を目指す。・・・というあらすじ。
今のところ物語の基幹は宇宙飛行士の選抜過程。面接での「仕掛け」や主人公のとぼけた回答が抜群に面白い。
飛行士を目指す仲間やライバル達も個性的で今後の主人公との絡みに期待が持てる。

弟を嫌な奴に描いていないところが良い。
弟はアメリカでも人気のある飛行士で今の兄とは雲泥の差だが、いつまでも子供の頃のままの感じで兄に接しているようだ。
弟は兄を信じ必ず飛行士になってくれると思っているし、兄もそんな弟の期待に応えようと努力している。
そんな美しい兄弟愛が一番の見所だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-10 17:53:33] [修正:2008-11-10 17:53:33] [このレビューのURL]

仙石秀久って「信長の野望(烈風伝以降)」だと典型的な雑魚武将。
歴史的にもそんなに目立った人では無いと思うけど、そんな武将を主人公にしたところが面白い。
主人公がその腕っ節と度胸で兵卒から出世して行く過程を通して、戦国時代を様々な目線から見ることができる。
よく考えたらヤンジャンの「キングダム」ってこの漫画の中華版みたいですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-07 20:08:43] [修正:2008-11-07 20:08:43] [このレビューのURL]

薩長同盟の仲立ち等、数々の歴史的事実を全て龍馬の功績とする見方には自分は少し否定的。
実際のところ彼は後の世の政府や小説家によって英雄に祭り上げれた側面もあると思う。
だがこの漫画はそれらが仮に全てフィクションだとしても幕末を舞台とした青春群像劇として大いに楽しめる。
龍馬好きな人ならなおさら楽しめるでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-06 18:12:11] [修正:2008-11-06 18:12:11] [このレビューのURL]

着想は面白いと思った。
でもストーリー展開のテンポが悪くあまり惹きつけられなかった。
画力もイマイチだと思う。
そのせいかキャラクターが立ってない印象を受けた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-05 19:32:50] [修正:2008-11-05 19:32:50] [このレビューのURL]

6点 NOiSE

この漫画は「BLAME!」と合わせて読むことで世界観をより楽しめる。
両者とも難解な漫画だが、2つとも読めばかなり理解が進む。

この漫画は単体として見てもなかなかのクオリティだ。
ストーリーに深みは無いが、独特の世界観や思想、建築物やキャラクターのデザインなどに見るべき点がある。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-11-05 19:28:58] [修正:2008-11-05 19:28:58] [このレビューのURL]

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