「Seal」さんのページ

総レビュー数: 207レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年12月17日

現代日本の風呂やトイレに対するこだわりを古代ローマ人の視点から描くという手法が新しい。
日本の風呂文化を目の当たりにした時の主人公ルシウスのリアクションがいちいち笑わせてくれる。自分たちにとっては何気ないものだから余計に面白い。
確かに日本の風呂事情は異色ですからね。そういったことを我々にもあらためて認識させてくれます。

この漫画の肝は文化の優劣を比較することでは無くて、現代日本と古代ローマの風呂文化との共通点にあるのだと思います。
古代ローマ人が現代の我々と同様に風呂を愛していたという設定には多少の推測も入っているとは思いますが、遠く時代も距離も隔てた両文明が似たような価値観を共有していたなんて面白い考えですね。

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[投稿:2010-08-06 14:54:20] [修正:2010-08-06 14:54:20] [このレビューのURL]

解りやすいストーリーと全2巻と手頃さが良い。
悪くいえばありきたりな話なんだが、不思議と引き込まれた。
登場人物達の会話シーンが特に良かった。
くだらない会話の中にもリアリティがあるし、細かな心情描写が秀逸だった。
20代前半の言いようのない不安感、焦燥感の表現の仕方に作者のセンスを感じた。
同世代の人が読むとより思い出深い作品になるだろう。

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[投稿:2010-01-26 18:54:29] [修正:2010-01-26 18:56:33] [このレビューのURL]

自分は沙村氏の短編が大好きなのでこの短編集はかなり待ち望んでいた。
以前に出した短編集「おひっこし」では馬鹿で素敵な青春物を作るという作者の意欲が充分に表れていて、個人的にはベスト短編集の一つなのだが、それに比べるとこの短編集は完成度が高いぶん前作にあったような「無意味な疾走感」や「くだらなさ」が影を潜めてしまった事が個人的には少し残念。
この短編集の中では「青春じゃんじゃかじゃかじゃか」が割と好きな感じ。
色んな雰囲気をもった短編が収録されているので誰しも一つは好きな短編を見つけられると思います。

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[投稿:2009-11-02 20:29:09] [修正:2009-11-02 20:29:09] [このレビューのURL]

F先生の短編では他の作品ではあまり見せないブラックな面が前面に押し出されていて楽しい。
30年近く前にこのレベルの発想をしていたというのが凄過ぎます。
ただ私は多分のほぼ全ての短編集を所持していますが、この異色短編集は編集がイマイチかと思います。
自分は他にもっと好きな短編があるので少しきびしめの採点です。

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[投稿:2009-09-02 19:45:26] [修正:2009-09-02 19:45:26] [このレビューのURL]

暴対法施行後の現代のリアルなヤクザを描写している漫画。
どうやって法の目を掻い潜って生き延びているのかって辺りが結構おもしろい。
ストーリーはヤクザが弱体化した隙をついて日本に入り込んだ外国人犯罪組織との戦いが軸となっていくようだ。
全体的にはリアルで妥協の無い描写に引き込まれる良作だ。

しかしヤクザをどちらかというと正義側として描いているのは個人的には少々引っかかる。
外国人犯罪が増えたのはヤクザが弱体化したことだけが原因だとは思えない。


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[投稿:2009-05-08 20:21:51] [修正:2009-05-08 20:21:51] [このレビューのURL]

7点 ONE PIECE

人が死なない海賊漫画だという批判をたまに耳にするが少年誌だし仕方ないでしょう。
初期はストーリーに引き込まれるし、主人公達の成長ぶりも楽しめるが、連載が続くに連れてワンパターン化、戦闘力のインフレ化が起こっている。
ジャンプ漫画にありがちな連載引き延ばしによる弊害だろう。
作者の責任では無いだろうが、スラムダンクやDBのように30巻くらい(せめて40巻)でまとめてくれたら名作となりえたと思う。
残された敵は減るどころか増える一方だ、先の見えない展開は読む気力を削ぐ。
しかしワンパターンでも面白いものは面白い。
この作者の別の作品を早く見たい。


2009年3月更新
最近はまたちょっと面白くなってきたので評価アップ。

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[投稿:2007-12-23 15:52:37] [修正:2009-03-30 13:24:22] [このレビューのURL]

7点 GTO

この漫画が連載された当初は、そのかつてないぶっ飛んだ教師像に戦慄した。
湘南純愛組の鬼塚が教師になるっていうのはそれほど凄いことだった。
終盤ではちょっと飽きが来てしまったが、ギャグも笑えたし生徒との絡みも楽しくて夢中になって読めた漫画でした。

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[投稿:2009-02-02 19:34:27] [修正:2009-02-02 19:34:27] [このレビューのURL]

物語は廃刊となった少年キャプテンで連載していた「トライガン」最終話の数年後から始まる。

ガンアクションをベースにした漫画だが、ストーリーもよく練りこまれており引き込まれる。
感動を誘う心情描写やシーンの描き方は秀逸だと思う。
自分は10巻の終盤辺りでグッと来た(ウルフウッド関連で)。
だが、他のレビュワーさんも書いているようにアクションシーンでの描写が見づらい。
絵は上手いのだが、何がどーなったのかわからないって箇所がいくつかあった。
その辺は一瞬で状況が大きく変わるガンアクションの難しさだとも思う。

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[投稿:2008-11-24 17:01:46] [修正:2008-11-24 17:01:46] [このレビューのURL]

2編の短編漫画からなる本作は日本史好きにはたまらない漫画だろう。
両編とも実在した武将や剣豪が多く登場する。
どちらかというと自分は「雪の峠」の方を推したい。
これは実際の事件に基づいているのだろうが、人物設定や心理描写が細やかで非常にエンターテイメント性が高い。
秋田県民は機会があれば是非ご一読下さい。

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[投稿:2008-11-10 18:23:52] [修正:2008-11-10 18:23:52] [このレビューのURL]

仙石秀久って「信長の野望(烈風伝以降)」だと典型的な雑魚武将。
歴史的にもそんなに目立った人では無いと思うけど、そんな武将を主人公にしたところが面白い。
主人公がその腕っ節と度胸で兵卒から出世して行く過程を通して、戦国時代を様々な目線から見ることができる。
よく考えたらヤンジャンの「キングダム」ってこの漫画の中華版みたいですね。

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[投稿:2008-11-07 20:08:43] [修正:2008-11-07 20:08:43] [このレビューのURL]

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