「Seal」さんのページ

総レビュー数: 207レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年12月17日

連載中にもかかわらず登録すらされていなかったが、この漫画は相当面白い。
世界観としてはむとう氏の前作「Pay Off」の匂いを残しているが、それに新田たつおの「静かなるドン」や「サラ忍マン」のテイストが加わっている感じだ。

平凡なサラリーマンである主人公が、ある事件をきっかけに裏世界で有名なヒットマン「二丁」の名を継ぐことになってしまう。
最初は銃の扱いもろくにできず次々とピンチに見舞われるが、そこを営業で培った話術と咄嗟の機転ですり抜けていく。
この漫画のガンアクションの面白さは一巻で出てきたヒットマンの心得「先に撃った方が勝ち」に集約されると思う。先手を取るために入念な下準備をし、心理戦で不意を突いたり、時には卑怯な手も使う。
相手の弾を避けまくったり派手に撃ち合ったりするガンアクションには辟易していたので、この漫画のようなある意味リアルなガンアクションは非常に新鮮だ。
ヒロインもかわいいし、アクションとギャグとお色気のバランスも絶妙だと思う。

自分は個人的にむとう氏の作品が大好きなので10点つけるが、それを差し引いてもかなり良質な作品だ。

2008/08/27
最近の劣化がひどいので評価を下げざるを得ない。
-1点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-07-18 18:31:59] [修正:2008-07-18 18:31:59] [このレビューのURL]

9点 Pay Off

隠れた名作だと思っている。
友達が家に来たら必ず読ませる漫画。

とにかく主人公の殺し屋がカッコイイ。
この作品の面白さは派手なアクションや銃撃戦では無い。
飄々と、しかし確実に仕事をこなす主人公のプロフェッショナルぶりに惹かれる。
特にラストの「自意識過剰な殺し屋」との対決は絶対必見だ。

きうちかずひろの原作がすばらしい。
画力は普通だが、原作を殺すことなく描いたむとうひろしの構成力もすばらしいと思う。

個人的に大好きなので甘めの採点です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-12 13:57:10] [修正:2008-07-12 13:57:10] [このレビューのURL]

この作者が生み出す壮大なストーリーに本当に驚かされる。
一人一人のキャラクターにしっかりした背景があり、それぞれの物語がある。
その多くの物語が壮大なストーリーを形作り、重厚な作品となっている。
キャラクター作りのお手本にしたいような漫画だ。

読んでいる時、個人的には鳴海としろがねのコンビが好きだったので勝編は蛇足に思えた。
しかし最後まで読んだら、勝の成長を描くことの意味を知り納得できた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-03 19:59:17] [修正:2008-07-03 19:59:17] [このレビューのURL]

黄昏の世界で生きる人々と、カフェを経営する主人公ロボットのアルファとの交流を軸にした物語。
人間の強さ、弱さ、哀しさ、優しさが全て詰まった作品だった。
作中で時間はゆっくりと流れていくが、それと共に描写される移ろい行く四季折々の情景が美しかった。
読んでいる間、常に心を捉えていたのは主人公アルファの孤独感だ。
彼女の周りの人々は温かく優しいが、ロボットである彼女とは同じ時間を生きられないという哀しさがあった。
時折魅せるアルファの哀しげな表情が印象的だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-26 20:12:07] [修正:2008-06-26 20:12:07] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

中学、高校時代に夢中で読んでいたのを思い出す。
主人公はアメリカとの戦いを経て、世論を味方に付け国連を動かす。最終的にはアメリカを動かし世界が主人公の理想実現に向けて動き出す。
主人公の理想を実現していくのは主人公自身ではなくアメリカになるところが現実的で良いと思った。
だが、何事もちょっとうまく行き過ぎだろって部分もあるので純粋にエンターテイメントとして楽しむのがいいだろう。
かなりの良作なので今の高校生あたりが読んでも面白いと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-12 20:28:28] [修正:2008-06-12 20:28:28] [このレビューのURL]

9点 寄生獣

絵はあまり上手とは言えないがそれを補って余りあるストーリーの面白さ、独創性、構成力で10巻をあっと言うまに読ませてくれた。
登場人物の心情描写も細やかだし、戦闘シーンも迫力がある。最初から最後まで非常に完成度の高い漫画だった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-06-02 20:27:55] [修正:2008-06-02 20:27:55] [このレビューのURL]

9点 銀と金

手に汗握る心理戦を描かせたらこの作者の右に出る者はいない。
自分はポーカー編、絵画編辺りが好きだ。
ギャンブルが題材となっているのでカイジ好きな人はすんなり入っていけるだろう。
結末があれではもったいない。いつか続編を書いてくれるのではないかと密かに期待してる。もちろん森田復活が条件だが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-01 13:56:57] [修正:2008-06-01 13:56:57] [このレビューのURL]

アニメ映画が有名だが、その原作である本作では映画とは比較にならないほど壮大で奥深いストーリーを楽しめる。
宮崎作品に貫かれている人間と自然との共生というテーマが最も色濃く反映されている。
主人公と対極にある存在として火の力で自然を操り支配しようとする者達が描かれているが自分は彼らを完全な「悪」と位置づけすることはできなかった。何故なら彼らは機械文明の恩恵に与っている現代の人間の姿そのものだから。
それゆえに主人公ナウシカの言葉は痛烈に心に響くだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-22 16:56:32] [修正:2008-05-22 16:56:32] [このレビューのURL]

宇宙飛行士を目指す宇宙学校の5人の生徒達の群像劇。
絵柄は「可愛い系」で好みが分かれそうだが心情描写が非常に丁寧で感情移入しやすいと思う。
主役級の5人はもちろん、その周りの登場人物の心情や過去もとても丁寧に描かれている。
自分は素直に感動できた。
絵柄の点で若干男友達には薦め難かったが、是非多くの人に読んでもらいたい作品だと思う。

宇宙や星が好きな人にはなおさらお薦めだ。
自分は星が好きなので9点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-07 19:50:01] [修正:2008-05-07 19:50:01] [このレビューのURL]

9点 AKIRA

圧倒的な画力と良く練られたストーリー。
間違いなく歴史に残る傑作であろう。
衛星兵器やレーザーガン、バイクなど、そのデザインといい
発想といい連載当時に考え付くことがすご過ぎる。
個人的には大佐のキャラが大好きだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-12-17 15:13:57] [修正:2007-12-17 15:13:57] [このレビューのURL]

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