「Mikky-D」さんのページ

総レビュー数: 74レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年10月02日

7点 リアル

[ネタバレあり]

 スラムダンクの、「イケメンばかり」「超人ばかり」「結局いい奴ばかり」の登場人物たちにいま一つ馴染めない私にとって、作者の作品の中で最も好きな漫画。きっと元々青年誌向きなのだと思います。

 ただ、彫り師が出てきたりとかって本当に必要ですかね。あの刺青屋さんで、死ぬほどリアル感薄れましたが。結局なんだか凄い人ばかりになってきた気が・・。 

でも早く続き読みたいとは思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 19:17:33] [修正:2008-10-02 19:17:33] [このレビューのURL]

 ストーリー云々の前に、作者の、パンク・ロック・ムーブメントを含むポピュラー音楽史(あるいはその文化)に関する無知に辟易する。明らかにシド・ビシャスをモチーフとしたキャラに代表されるそのイメージはあまりに貧しく幼稚で、見ていて辛い。

 おそらく、これらの原因として、シド・ビシャスのパンク・アイコンとしての神格化と、彼とナンシー・スパンゲンについてのエピソードの徹底的な美化が作者の根底にあるのでしょう。しかし、これらが一方的かつ表面的な見方であることは、星の数ほどある関連書籍や映像をちょっと調べればすぐ理解できます。

 まず、シドの神格化についてですが、彼を、体制への反抗、既成概念の破壊といった一般的に言われるパンク・ロック・ムーブメントにおける精神姿勢の体現者と捉えている方が、作者以外にもいまだに多くいることは事実です。
 しかし、当時のロンドンにおけるパンク・ロック・ムーブメントに関わった多くの人間の証言から、彼がライフスタイルや音楽あるいは文化的表現者として何らかの信念を持っていたことを見出すことは全くできません。むしろ当事者の多くの発言からは、一部の策略家や関係者(マルコム・マクラーレンやヴィヴィアン・ウエストウッド等)に踊らされ、流され、ついにはハード・ドラッグに手を出し、その過剰摂取によって死んでいったかわいそうな無知な若者と見たほうが常識的に考えて自然です(ただし、個人的には、人間としてあるいはベーシストとしては最低な人間ですが、シンガーとしてはある種の資質を持っていたと考えていますし、決して嫌いなわけではないです)。

 また、ナンシーとの関係ですが、指摘している方がいらっしゃるように、おそらく2人の関係を美化した映画「シド&ナンシー」あたりに影響を受けたのでしょう。
 しかし、この映画が当時のロンドンの状況と、2人の関係性をを正しく表していないことは、多くの当事者たちの発言から明確です。例えばジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)は、インタビュー等でこの映画で描かれたパンク・ロック・ムーブメントの描写と、2人の関係の美化について厳しく批判し、「この映画で評価できるのは、シドを演じたゲイリー・オールドマンの演技だけ」と述べています。
 彼らは、覚せい剤(ヘロイン)によって結ばれ、覚せい剤によって直接的あるいは間接的に死んでいった、残念な人たちでしかないのです。また、ナンシーの死後、シドが別の女性と深い関係を持っていること等から、2人の愛情の深さも大いに疑問です。

 もっとも、薬物と暴力にまみれ、薬物の影響から、ところかまわず嘔吐、失禁、意味不明な発言を繰り返し、まともな社会生活さえ送れないような男女を、ちゃんと認識した上で、それでも「カッコいい」と思っているのであれば、これ以上言うことはありませんが。

 

ナイスレビュー: 4

[投稿:2008-10-02 19:06:44] [修正:2008-10-02 19:06:44] [このレビューのURL]

 良作。まず漫画の主人公としてロバート・ジョンソンを取り上げるというのが何より素晴らしい。この点がもっと評価されていいし、話題になっていい。また、細かいことだが、「ブルース」ではなく「ブルーズ」と表記する点に作者の小さな拘りを感じる(ただし本来、決してどちらが正しいというわけではない)。

 実在したミュージシャン(最も著名なブルーズマンの一人と言っていい)、ロバート・ジョンソンの逸話や楽曲のタイトル、歌詞を上手に取り入れ、ストーリーが進んでいく。
 ただ、伝えられるロバート・ジョンソンの人物像や、私(というかおそらく多くの人が)彼に対して抱いているイメージと、ここまでのRJとがあまりにかけ離れており、戸惑っている。実在の人物の固定のイメージを裏切ることに意味があるともいえるが、ここまでのRJがいくらなんでも弱すぎて(ひたすら怯えるばかり)、キャラとしての人間的魅力が乏しすぎるのでは。おそらくこれからの展開でRJに変化が起きてくるのだろうと予想していますが。

 現在連載中の作品では、今後に最も期待している作品の一つ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 17:16:38] [修正:2008-10-02 17:16:38] [このレビューのURL]

 少年漫画史上、最高傑作と考えています。高いエンターテイメント性は言うまでもありませんが、鳥山氏の「絵」と「世界観」にはたぐい稀な芸術性がある。

 サイヤ人襲来あたり最高ですね。個人的には背が伸びる前も大好き。人造人間以降(特にブゥ)は蛇足といえば蛇足な気もしますがクオリティが落ちないのがすごい。タイムマシンやパラレルワールド等ありがちな設定を持ってきても決して「安い」印象は受けない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-02 16:46:33] [修正:2008-10-02 16:46:33] [このレビューのURL]

 スポーツ漫画としては文句のつけようのない良作。ただ、個人的には、長期連載が続く中、近年少しづつだれてきているように思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 16:26:53] [修正:2008-10-02 16:26:53] [このレビューのURL]

 一話完結ものとしては最高峰の作品かと。ただ、個人的には何故かピノコの出てこない話のほうが圧倒的に面白く感じる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 16:20:47] [修正:2008-10-02 16:20:47] [このレビューのURL]

 一話完結のギャグは文句なく面白いが、シリアスなバトルシリーズに入ると、他の不良漫画と比べると力不足が否めない。

 不良描写があまりにリアリティーがなく、幼稚。また格闘シーンもヘタ。しかし、ギャグに関しては本当に面白いので、評価が難しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 16:15:35] [修正:2008-10-02 16:15:35] [このレビューのURL]

9点 レベルE

[ネタバレあり]

 怪作。

 本来、少年誌より青年誌向きのテーマでは。小学生にこの作品の真の理解を求めるのは無茶かと。少年誌でこの内容をやったからこそ凄いのかもしれませんが。

 わずか3巻というのが惜しいと思えるほどの内容だが、3巻のみだからこそ、濃密に感じられ、後味が良いのかも。

 ヤツは必ず、その少しななめ上を行く!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-02 16:07:46] [修正:2008-10-02 16:07:46] [このレビューのURL]

7点 SLAM DUNK

 確かに面白いですが、主な登場人物の多くが、イケメン、運動神経抜群。あまりに恵まれた人物ばかりで人間臭さを感じるキャラが少ないように思えます。少年漫画なのだからそれでいいのかもしれませんが、私は主要キャラよりも、小暮や魚住、宮益ばかりが気になりました。

 ただ、バスケ漫画という領域の確立、他の作家に与えた影響は私が偉そうに言うまでもなく素晴らしいと思います。もっとも、フォロワーがしっかり後に続けているかといえば疑問ですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 16:02:58] [修正:2008-10-02 16:02:58] [このレビューのURL]

 世界観、ストーリー展開が秀逸。ありがちな設定のようだが、他の類似作品との完成度の差は明らか。

 この作品のセックス描写、下ネタギャグに関する拒否反応を示す方もいらっしゃるようですが、少し反論を。
 
 まずセックス描写ですが、そもそもセックスがこの作品の重要なテーマの一つである以上、必要。また、この作者の絵柄では、セックスシーンを「エロい」というよりどこか「グロい」と感じさせるように思うので、再三のセックス描写によって、この作品から受ける「怖ろしさ」「やりきれなさ」といった印象をより強める効果を上げているのでは。ただ確かに多すぎるのは多すぎますが。

 また、下ネタギャグに関しては、仮になかったら暗すぎて読めたものじゃないのではないかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 15:47:17] [修正:2008-10-02 15:47:17] [このレビューのURL]