「クランベリー」さんのページ

総レビュー数: 37レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月12日

最近は音楽を題材にした漫画が多い。
いろんなところで言われ尽くされているとは思うけど、漫画というのは視覚だけに頼るものであり、聴覚や嗅覚、味覚までも使うのは現時点では当然ながら不可能ですよね。
ただ、料理漫画というのは昔からあって、その表現力が視覚を通して想像力によって補われ、嗅覚や味覚を刺激してきた。
いまや料理漫画は漫画の一大ジャンルとして隆盛を誇っているぐらいだから、視覚との相性は悪くなかったんだろうな。
それに比べるとずっと難しいのが音楽漫画だと思う。
美味しそうな料理の絵を見てヨダレが出ることはあっても、綺麗な音の絵を見て心が和むなんてことはまずないから。
だから音楽漫画を描くような漫画家は、音楽が好きだから描くという以外にも、自分の漫画の表現力の可能性に挑戦しているって意味合いもあるのかもしれない。

と偉そうに書いてしまったけど、あの羅川真里茂が少年漫画を描くって知ってかなり驚いた。
違う舞台で挑戦してみたくなったのかな。
でもこれ主人公が男の子なだけどノリとかは完璧に少女漫画ですよね。
にもかかわらず人気なのは、少女漫画と少年漫画とのボーダーレス化が進んでいるからかな。
少女漫画にも少年漫画みたいなノリのやついっぱいあるぐらいだし。

この漫画、何が凄いって、三味線なんていう超ニッチなテーマなのにすごく面白い。
やっぱりお話作りの上手い人が描くと違うな。
1巻が一番面白くてちょっとずつ落ち着いてはきてるけど、この先まだまだ面白くなりそうな展開が待ち受けていそうで楽しみ。
で、やっぱりこの人の表現力は凄いよ。
演奏している絵って動きが単調だから難しいと思うんだけど、カメラワークを駆使したり、いろいろなコマや場面をはさんだりして、飽きさせないような工夫が随所にされてる。
なんか、「音が見える」ような錯覚に陥る。私が見た音楽漫画の中では一番だと思う。凄いよー。

この漫画でちょっと興味を持ったので、初代・高橋竹山(松吾郎のモデルの人?)のじょんがら節を動画サイトで見てみた。
凄い。私このレビューで凄いって何回使ったんだろ。でも本当に凄い。
当たり前だけど私の知っている狭い世界の外側にはまだまだこんな凄い人がたくさんいるんだし、そういうのを知るきっかけになるのもこういう漫画の醍醐味だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-17 18:50:15] [修正:2011-07-17 18:50:15] [このレビューのURL]

すごく有名な漫画。レビューもたくさん。なので内容紹介は他の方にお任せします。

私が高校生のとき、当時お付き合いしていた同学年の男子と生まれて初めて漫画喫茶(というよりは漫画読み放題の綺麗なカフェ)に行って、そのとき選んだのがなぜかこれでした。
ちなみに彼氏が選んだのは「ベルサイユのばら」。私たち絶対なんか間違ってた。
で読み出したらもう二人ともはまっちゃって。全く無言で夢中で読んでた。
帰りの二人の会話も噛み合わないったらありゃしない。
「打つべし! 打つべし!」 「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」
その後もう一回通って読破。面白かったな。

ごめんなさい、何が言いたいかって、そのぐらい面白いから読んでみてくださいってことで。
読まず嫌いな人多いと思うので。高校生の女の子でもはまるぐらい面白いですよ。
それにしても女性のレビュー少ないですね。寂しいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-17 18:31:20] [修正:2011-07-17 18:31:20] [このレビューのURL]