「クランベリー」さんのページ

総レビュー数: 37レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月12日

7点 千と万

「よつばと」のよつばちゃんが中学生になったら……的な感じの作品。
もちろんよつばちゃんとこのヒロインの詩万ちゃんとでは性格が全然違うんだけど、でも作品の全体的な雰囲気としてはやっぱり「よつばと」っぽいかな。

他の方も書いているとおり、エピソードがいちいち中学生っぽくて可愛い。
思春期真っ盛りで反抗期にも片足を踏み入れた年頃の詩万ちゃん。お父さんのすること為すことにいちいちイラッとしたりなんかして。本当に多感な時期なんですよね。コロコロと変わる表情なんかも含めてその辺りがすごく上手く描写されているなと思う。
志村貴子さんの作品みたいな特殊な思春期のお話じゃなくても、普通の子の普通の思春期の何気ないお話でも、見せ方が上手いからとっても面白い。読んでいて全く嫌な気持ちにならないのも高評価。

詩万ちゃんが可愛いな。でも一番可愛いのは那由ちゃんだったり。お父さんが25歳の時に詩万ちゃんが生まれたと仮定しても、いま詩万ちゃんは中一(13歳)なのでお父さんは38歳、その妹の那由ちゃんもやっぱり現在の私よりだいぶ年上だろな。それであの可愛さはずるい。秘訣を教えてほしい。

こういうの読んでると自分の中学生の頃とか思い出しちゃったりして本当に身につまされますよね。
お父さんお母さん、あの頃はいろいろとごめんねー。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-07-21 21:39:00] [修正:2014-07-21 21:39:00] [このレビューのURL]

これはきっと地球に似た星を舞台にして地球人の高校生に似た種族の日常を描いた物語なんだわ。
そこではきっとキスなんて挨拶どころか呼吸をするのと同じような感覚なんだわ。
恥も衒いも躊躇いも無くチュッチュチュッチュしてる彼らを見たら、なんか異文化交流って感じがしてそんなことを思っちゃう。それとも最近の高校生はみんなキスするときにドキドキしないのかしら。

女の子が可愛くて話のテンポが良くてみんな適度におバカで読みやすい作品。
少年誌掲載のラブコメとしては見事な程に及第点。
女の子のパンツがオムツみたいでも可愛いからいいもんね。

でも確かに面白いんだけど、読んでいてなんか違和感みたいなものを感じたりもする。
それは、話がどこに向かっているのか、どこを目指しているのか、何が目的なのか全くわからないこと。
例えば7人の魔女がいるのはいいんだけど、じゃあ彼女らを探し出して何をするの、っていう。
肝心のラブコメ部分もだいぶ適当だしね。だからいま一つのめり込めないかな。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-07-21 21:23:03] [修正:2014-07-21 21:28:10] [このレビューのURL]

私の大好きな作家さんの一人。
こんなに温かくて素敵なお話を描くのに、主な活躍の場がマイナー系出版社だからか、ちっともメジャーにならないのが残念で仕方ない。

まあそれは置いといて、この作品。
作者の他の作品と同様に、というより他の作品以上に温かくて素敵なお話。
疲れている時に読んだら、その優しさがとろける程に心に染みてすごく癒されます。

本当にもう、子供を描かせたらこの作者さんに勝てる人はなかなかいないんじゃないかな。
「うさぎドロップ」の前半部分が好きな人なんかだとこの作品は多分大好物なはず。

この作品は私にとって居心地が良くて落ち着ける部屋のようなものであり、そして自分の中の優しさや柔らかさが足りなくなったときにそれらを補充する大切な場所でもあり。
だからこの作品は皆さんにも読んでみてほしいな、と切に思うのです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-07-21 21:06:20] [修正:2014-07-21 21:06:20] [このレビューのURL]