「クランベリー」さんのページ
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自分でも忘れた頃に現れます。
気が付けば私も随分と古株のレビュワーになってしまったようです。
私がレビューし始めた頃に活躍されていたレビュワーさんたちは今頃どうされているんでしょうね。
特に好きだったレビュワーさんは、とろっちさん、橙木犀さん、白い犬さん、ヨノナカさん、いーらびさん。皆さんまたこのサイトに戻ってきてくれるといいな。

6点 甘々と稲妻
要するに「マイガール+高杉さん家のおべんとう」みたいな作品。
主人公は味オンチで料理に全く興味のないタイプ。
幼稚園生の娘さんのつむぎちゃんともども食事はコンビニ弁当か冷凍食品かファミレスのみ。
本人は食に興味がないからそれで何の疑問もなかったんだけど、先につむぎちゃんがそんな食事に飽きてしまって、手作りの料理を食べたそうにしているのを主人公が察し、娘のためによーし自炊するぞ、っていうお話。
食に興味ないとか現実でもたまにそういう人いますけど、私的にはちょっとありえない。
美味しい料理を作れる人って、美味しい料理を食べたことのある人、美味しい料理を食べたいと思う人だけだと私思うんです。
だから主人公には本質的に厳しい。
で、味見役の女子高生が出てきて、3人で一緒に料理・食事をしていくことに。
現実的にはおかしな話ですけど漫画としてはごく当たり前な展開というか、その女子高生が美少女でしかも主人公に懐くのもやっぱり漫画のお約束。
感想としては、上にも書きましたけど似ている作品があって既読感が満載というか、可もなく不可もなくという感じでしょうか。
つむぎちゃんにピーマンを食べさせようとするお話とかは面白かったけど、全体的につむぎちゃんを可愛くみせようとしすぎているように思えて少し気になったかな。
一応は先が気になるような仕掛けもしてあるみたいだけど、基本的には読み急ぐ作品ではなく、一話完結でまったりと読んでいく作品。だから長期連載ではなくて短い巻数で上手くまとめて欲しいと思います。
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[投稿:2013-10-15 21:33:25] [修正:2013-10-15 21:33:25] [このレビューのURL]
5点 さらば、やさしいゆうづる
優しく感じられる短編集。
日常の中の非日常をSFを交えて描いた作品。SFと言っても本格的なものじゃなくて「すこし・ふしぎ」ぐらいな感じ。まったり暖かいファンタジーかと思いきやそうでもなく、最後のお話以外はどちらかというとネガティブな人たちがメインの鬱屈した雰囲気のお話。
2話目の表題作が一番良かったかな。
「さらば」と言いながら全然思いを断ち切れていないナオくんと、逆に次のステップに進むことができたマキちゃんと。いろいろな角度から考察すればその分答えが存在するようなお話で、何だか妙に考えさせられた。
ただ、自分では当たり前だと思っていることが世間では非常識だったりすることって誰でも1つや2つはあると思うけど、でもあのブラジャーの付け方はひどい。あまりにも現実味が無さすぎて感情移入とかあるあるネタとかそういうものを超越してるから、うまく物語に入り込めなかった。もうちょっと他のエピソードにしてくれれば良かったのに、もったいない。
どのお話もスパッと綺麗に終わらせるというよりは、ぼんやりと余韻を持たせるような形で、「あとは貴方(=読者)にお任せします」というタイプの作り。これが好きかどうかは人それぞれかも。
この短編集はタイトルが秀逸。全体的にどこか優しい雰囲気が漂っているように錯覚してしまうのも、短編集のタイトルに「やさしい」って言葉が明記されているからだと思う。言葉の力は偉大。例えば短編集のタイトルが「逆さまブラジャー」とかだったらこんなに優しい読後感にならなかったかもしれない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-10-15 21:23:12] [修正:2013-10-15 21:23:12] [このレビューのURL]