「クランベリー」さんのページ

総レビュー数: 37レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月12日

タイトルがロマン溢れる感じだけど、宇宙とか関係なかった。
「よだか」というのは宮沢賢治の「よだかの星」から来ているそうで、ちなみに「よだかの星」は日本版みにくいアヒルの子のような、でも最後はちょっと物悲しいお話。

この作品は美醜をテーマにしているところなんかも「よだかの星」と同じではあるものの、最後はかなり駆け足で、終わり方も割とカオスでしかも妙にあっさりしすぎてて、うーんって感じ。

身体の入れ替わりっていうのはよくある設定だけど、私が驚いたのは、とある登場人物がかなり早い段階で(しかもノーヒントで)入れ替わりに気づくこと。
いくら何でもそれはちょっとあり得ないんじゃないかなー。
面白そうな印象だったのに私の好みとは合わなかったかなという作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-14 23:13:31] [修正:2016-05-14 23:13:31] [このレビューのURL]

5点 ラララ

ニコイチやライアー×ライアーと同じように、普通だとありえないようなシチュエーションの中で、世間の感覚から一歩も二歩もズレたおかしな人たちが巻き起こすコメディー。

めちゃくちゃで変な設定だけどその良さを引き出す術を作者が心得ているので、テンポ良く安心して楽しめます。
でもニコイチとかを読んでいたら「あーまたこの手の話ね」って感じで新鮮味が無いかも。
これまでの作品と比べたらなんか地味だし。主人公が平凡で面白みがないからかな。
逆にヒロインは変人すぎて作者もキャラを持て余している気がします。恋愛漫画のヒロインがあそこまで恋愛に興味が無いと、うまく話を持っていくの大変ですよねー。読む方も大変だよ。

さすがに作者のコメディーだけあって安定感は抜群。でもニコイチやライアー×ライアーをまだ読んでいない人ならわざわざこの作品を選ばなくてもそっちから読むべきかなーと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-20 22:41:26] [修正:2015-05-20 22:41:26] [このレビューのURL]

一時期いろんなところで猛プッシュされていた作品。
うーんでも直感的なレビューでごめんなさいですけど、あんまり面白くないよこれ。

とにかく世界観に浸る作品かな。いわゆる雰囲気漫画とかいうのに近いかも。
でもその世界観も、いろいろなファンタジー作品の表層部分だけを切り取って混ぜ合わせて、そこに女子が好きそうな要素をトッピングした感じ。
こういうの好きな人はすごく好きだと思うので、その辺が好みに合うかどうかですね。

ストーリーは適当。骸骨お化けが年端もいかない少女を買い取って育てるお話。
面白いかどうか以前に、作者の展開力というかストーリーの見せ方があまり上手ではないので、何がしたいのか、どこに向かっているのか、いま一つよくわからなかったりします。

なんか変な敵とか出てきたけど、この先大きく化けることもないと思うので、世界観が好きな人向け。
「英国の片田舎で魔法の練習したいなー」なんて思っている人にはストライクかも。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-05-20 22:22:35] [修正:2015-05-20 22:23:15] [このレビューのURL]

これはきっと地球に似た星を舞台にして地球人の高校生に似た種族の日常を描いた物語なんだわ。
そこではきっとキスなんて挨拶どころか呼吸をするのと同じような感覚なんだわ。
恥も衒いも躊躇いも無くチュッチュチュッチュしてる彼らを見たら、なんか異文化交流って感じがしてそんなことを思っちゃう。それとも最近の高校生はみんなキスするときにドキドキしないのかしら。

女の子が可愛くて話のテンポが良くてみんな適度におバカで読みやすい作品。
少年誌掲載のラブコメとしては見事な程に及第点。
女の子のパンツがオムツみたいでも可愛いからいいもんね。

でも確かに面白いんだけど、読んでいてなんか違和感みたいなものを感じたりもする。
それは、話がどこに向かっているのか、どこを目指しているのか、何が目的なのか全くわからないこと。
例えば7人の魔女がいるのはいいんだけど、じゃあ彼女らを探し出して何をするの、っていう。
肝心のラブコメ部分もだいぶ適当だしね。だからいま一つのめり込めないかな。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-07-21 21:23:03] [修正:2014-07-21 21:28:10] [このレビューのURL]

優しく感じられる短編集。
日常の中の非日常をSFを交えて描いた作品。SFと言っても本格的なものじゃなくて「すこし・ふしぎ」ぐらいな感じ。まったり暖かいファンタジーかと思いきやそうでもなく、最後のお話以外はどちらかというとネガティブな人たちがメインの鬱屈した雰囲気のお話。

2話目の表題作が一番良かったかな。
「さらば」と言いながら全然思いを断ち切れていないナオくんと、逆に次のステップに進むことができたマキちゃんと。いろいろな角度から考察すればその分答えが存在するようなお話で、何だか妙に考えさせられた。
ただ、自分では当たり前だと思っていることが世間では非常識だったりすることって誰でも1つや2つはあると思うけど、でもあのブラジャーの付け方はひどい。あまりにも現実味が無さすぎて感情移入とかあるあるネタとかそういうものを超越してるから、うまく物語に入り込めなかった。もうちょっと他のエピソードにしてくれれば良かったのに、もったいない。

どのお話もスパッと綺麗に終わらせるというよりは、ぼんやりと余韻を持たせるような形で、「あとは貴方(=読者)にお任せします」というタイプの作り。これが好きかどうかは人それぞれかも。
この短編集はタイトルが秀逸。全体的にどこか優しい雰囲気が漂っているように錯覚してしまうのも、短編集のタイトルに「やさしい」って言葉が明記されているからだと思う。言葉の力は偉大。例えば短編集のタイトルが「逆さまブラジャー」とかだったらこんなに優しい読後感にならなかったかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-10-15 21:23:12] [修正:2013-10-15 21:23:12] [このレビューのURL]

タイトルどおり、キスよりも早く結婚してしまったカップルのお話。

「だったらあたしと結婚して養ってくれんの!?」 「あーしてやるよ!」っていうラブコメディの教科書のような展開で、テンポ良く読みやすい作品ではあるんだけど、本当にキスすらしないのね。
至極プラトニックと言うか、強烈おあずけ感と言うか、最近の読者はそれで満足できているのかしら。
何だか無理やりキスをゴールにしている気がする。

担任の先生と生徒の女子高生が皆に内緒でドタバタ結婚生活を送るという古典的なお話を現代的に味付けした作品。もはや日本の伝統芸能のような設定だし、話作りはさて置きテンポと見せ方が上手い作家さんなので外しようがない安心感。
この手の設定が好きな人にはたまらないかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-10 20:20:24] [修正:2011-12-10 20:21:15] [このレビューのURL]