「クランベリー」さんのページ
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自分でも忘れた頃に現れます。
気が付けば私も随分と古株のレビュワーになってしまったようです。
私がレビューし始めた頃に活躍されていたレビュワーさんたちは今頃どうされているんでしょうね。
特に好きだったレビュワーさんは、とろっちさん、橙木犀さん、白い犬さん、ヨノナカさん、いーらびさん。皆さんまたこのサイトに戻ってきてくれるといいな。
7点 あまんちゅ!
ARIAはファンタジー世界という舞台だからこそ、あのゆったりした世界観も「ここはこういう世界なんだなー」って割り切って楽しむことができたんだと思ってましたが、あれをそのまま日本の高校に持ち込んでも物語が成立するのがすごい。
学校生活を舞台にしている以上、そこには確かな時間の流れがあって、その時その瞬間を楽しんでいる彼らがとても微笑ましい。
高校生の主人公が内面的に成長していく姿と併せて、変わらない世界の美しさと少しずつ変わっていく日常の楽しさとを素敵に描いた作品。
そんな時の流れにいつか終わりが来てしまう寂しさを感じてしまうのは、私がもう大人になってしまったからかな。
デフォルメ絵は確かにかわいいんだけど、最初の頃は連発しすぎてちょっと読みづらかったかも。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-03-26 22:16:51] [修正:2017-03-26 22:16:51] [このレビューのURL]
6点 カラダ探し
夜中に読んでたらなかなか怖かった。
ホラー系の話は別に苦手じゃない私を怖がらせるなんてなかなかやるじゃない。
原作がケータイ小説だったなんて初めて知りました。なるほど、道理で……。
なんてこと言っちゃいけないかもしれないけど、お化けの設定はリングと呪怨を足したような、いわゆる「どこかで聞いたことあるような」お話。
しかも呪いの設定がとても細かくて、まるでスポーツとかゲームのルールのような感じ。
本当にあのお化けの子がこんな細かいこと考えたのかな。
そんな風に冷静に考えていくと萎えてしまうんだけど、作画担当さんは絵も上手だし見せ方も巧いし、全体の雰囲気が良い(ホラー的に…?)のもあって、ホラーとして良い味出してます。
この作画担当さんはこのサイトの他作品のレビューとか見る限りでは、残念ながら少年誌で芽が出なかった方みたいですね。
実力のある方がこうやって環境を変えてその実力を発揮できるのは素敵なことだと思います。
残念なのは、話がちょっと長いこと。
このレビュー時点でも優に10巻を超えてまだまだ続きそうだけど、ホラーって出落ちみたいなとこがあるから、これだけ長く読んでると慣れちゃいますよね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-03-26 21:56:52] [修正:2017-03-26 21:56:52] [このレビューのURL]
6点 ACMA:GAME
もう一大ジャンルになってしまった「巻き込まれ系理不尽ゲーム」的な作品。
近いのは「LIAR GAME」あたりかな。
テーブルゲームだけじゃなくて、粘土遊びとかかくれんぼとかサバゲーとか動きの大きいゲームが多いのが特徴で、必勝法を編み出すというよりいかにして合法的にルールを逸脱するかみたいなところに重点が置かれているのも面白い。
途中からはずっとメンバー固定で互いに勝負していくのが少年漫画らしいかも。
ただ、そのメンバーがみんな同世代なので話の広がりには欠ける印象。
対戦相手は良い人ばかりだし。悪人いないんかい。
この作品では「負けたらヤバい」っていう絶望的な緊迫感がどうもあまり感じられなくて、そこが残念。
だって命を賭けるわけではないし、負けてもひどい事されないし、その辺の描き方がゆるいというか物足りないなって気がします。
そんな感じで深みには欠けるけど、エンターテインメントとしては十分に楽しめる作品です。作画担当さんの代表作のような感じ。やっぱり同じように実写ドラマ化とか狙ってるんでしょうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-03-26 21:45:08] [修正:2017-03-26 21:50:15] [このレビューのURL]
8点 四月は君の嘘
途中までは何だかなーとか思いながら読んでいました。はい。
いちいちみんな大袈裟だしポエム満載だし過剰演出だし。
でも、かをちゃんの素敵で悲しい嘘で胸が一杯になりました。
最後まで読んで良かった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-14 23:28:33] [修正:2016-05-14 23:28:33] [このレビューのURL]
5点 宇宙を駆けるよだか
タイトルがロマン溢れる感じだけど、宇宙とか関係なかった。
「よだか」というのは宮沢賢治の「よだかの星」から来ているそうで、ちなみに「よだかの星」は日本版みにくいアヒルの子のような、でも最後はちょっと物悲しいお話。
この作品は美醜をテーマにしているところなんかも「よだかの星」と同じではあるものの、最後はかなり駆け足で、終わり方も割とカオスでしかも妙にあっさりしすぎてて、うーんって感じ。
身体の入れ替わりっていうのはよくある設定だけど、私が驚いたのは、とある登場人物がかなり早い段階で(しかもノーヒントで)入れ替わりに気づくこと。
いくら何でもそれはちょっとあり得ないんじゃないかなー。
面白そうな印象だったのに私の好みとは合わなかったかなという作品。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-14 23:13:31] [修正:2016-05-14 23:13:31] [このレビューのURL]
7点 かくかくしかじか
東村アキコ版「まんが道」。のはずだけど全然違う。
先生、先生、とにかく先生。
作者の半生を描いたというよりは、「先生と私」をこれでもかっていうくらい濃密に描いた作品。
先生の猛烈に破天荒な人柄と、作者の「当時のバカな私」っぷりがとっても楽しく、一方で、ところどころで出てくる「現在の私」から先生へのメッセージが後悔や自責の念に溢れたほろ苦い味わいがあって、途中までは本当に面白かった。
ただ世間での評価は割と賛否両論で、手放しで絶賛する人が多数を占める中、「あんなにお世話になった先生をあっさり見捨てるなんてクズすぎる」みたいな意見も一定数あるようで。
確かに最終巻を読んでいてちょっと醒めた部分はありました。
だって先生に対する懺悔や後悔というよりは、自分自身への言い訳にしか感じられなかったから。
「なんであの時○○しなかったんだろう…」ではなく、「あの時○○しなかったのは××だったからしょうがない」っていう。全編そんな感じ。
でも冷静になって考えてみると、「あんなにお世話になった先生」も、「それをあっさり見捨てるクズな私」も、作者の目を通して描かれた世界観の中の登場人物なんですよね。
細かいところをいろいろとぼやかして、作者自身の好感度を上げつつお話を終わらせることも十分可能だっただろうに、敢えてそれをしないで作者のありのままを先生にぶつけたお話。
美談にはせず、尊敬とか悔恨とか思慕とか葛藤とか郷愁とか慙愧とか、作者のいろいろな気持ちをごちゃ混ぜにして出来上がった文字どおり作者の自伝的なお話。
これを読んで作者のことを悪く思う人はいても、先生のことを悪く思う人はいない。
そう考えたら、私はこのお話がとても好きになりました。
「先生と私」を読者に向けて面白おかしく描いた1巻から4巻。
「私の気持ち」を先生に向けて誠実に描いた最終巻。
思えば最終巻が読みづらかったのも当然なのかもしれないですね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-05-14 22:50:22] [修正:2016-05-14 22:50:22] [このレビューのURL]
7点 累
不思議な口紅を塗って相手とキスすればその人と顔が入れ替わる。
主人公が自らの容姿から抱く激しい劣等感と、そこからくる「醜い自分を捨てて美しい誰かに成り代わる」という異常なまでの執念。実際に他人の顔と人生を盗み取ることで葛藤に苛まれるギャップ。
その辺りの描写がとにかく生々しく、ギラギラとした危うさが作品全体から強烈に伝わってきて、読んでいて強く引き付けられます。
天才女優と謳われた母親から受け継いだ演技力をその執念により昇華させ、その天才的な演技力が単に舞台女優というだけでなく他人の人生を演じることにも繋がっていたりして、描き方が本当に上手い。
「顔が入れ替わる」という古典的で使い古されたネタをベースにしたお話なんだけど、じゃあ現実的に相手の顔を奪い取ったら上手く事が運ぶかというととてもそんなはずはなく、そんな突拍子もないお話にどうやってリアリティを肉付けしていくか。これは本当によくできてるなーと思います。
でも最近はお話の方向性が変わってきました。
奪った顔のおかげでようやく光り輝く舞台に辿り着けた主人公と、そんな主人公の嘘を暴くべく暗躍するもう一人の主人公とも呼べる人物。
なんか妙にサスペンスじみてきてこういう展開も嫌いじゃないけど、当初の頃の主人公のなりふり構わない強烈な執念に引き込まれた身としては、もっと主人公の成り上がり(と転落?)を見てみたいなというのが正直なところ。
ただやっぱりこのお話がどういう風に終わりを迎えるのか、それは見逃せない!
<追記>
口紅って消耗品ですよね。母親の形見の口紅は一本しか無いみたいだけど、毎日使ってたらすぐ使い切っちゃうはず。口紅が無くなったらこの漫画はどうなっちゃうんでしょうね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-05-21 01:09:05] [修正:2015-05-29 23:50:28] [このレビューのURL]
5点 ラララ
ニコイチやライアー×ライアーと同じように、普通だとありえないようなシチュエーションの中で、世間の感覚から一歩も二歩もズレたおかしな人たちが巻き起こすコメディー。
めちゃくちゃで変な設定だけどその良さを引き出す術を作者が心得ているので、テンポ良く安心して楽しめます。
でもニコイチとかを読んでいたら「あーまたこの手の話ね」って感じで新鮮味が無いかも。
これまでの作品と比べたらなんか地味だし。主人公が平凡で面白みがないからかな。
逆にヒロインは変人すぎて作者もキャラを持て余している気がします。恋愛漫画のヒロインがあそこまで恋愛に興味が無いと、うまく話を持っていくの大変ですよねー。読む方も大変だよ。
さすがに作者のコメディーだけあって安定感は抜群。でもニコイチやライアー×ライアーをまだ読んでいない人ならわざわざこの作品を選ばなくてもそっちから読むべきかなーと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-05-20 22:41:26] [修正:2015-05-20 22:41:26] [このレビューのURL]
5点 魔法使いの嫁
一時期いろんなところで猛プッシュされていた作品。
うーんでも直感的なレビューでごめんなさいですけど、あんまり面白くないよこれ。
とにかく世界観に浸る作品かな。いわゆる雰囲気漫画とかいうのに近いかも。
でもその世界観も、いろいろなファンタジー作品の表層部分だけを切り取って混ぜ合わせて、そこに女子が好きそうな要素をトッピングした感じ。
こういうの好きな人はすごく好きだと思うので、その辺が好みに合うかどうかですね。
ストーリーは適当。骸骨お化けが年端もいかない少女を買い取って育てるお話。
面白いかどうか以前に、作者の展開力というかストーリーの見せ方があまり上手ではないので、何がしたいのか、どこに向かっているのか、いま一つよくわからなかったりします。
なんか変な敵とか出てきたけど、この先大きく化けることもないと思うので、世界観が好きな人向け。
「英国の片田舎で魔法の練習したいなー」なんて思っている人にはストライクかも。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-05-20 22:22:35] [修正:2015-05-20 22:23:15] [このレビューのURL]
8点 ラブラブエイリアン
宇宙人との未知との遭遇……なんかはどうでも良く、アラサーの女性たちがとにかくろくでもないガールズトークを繰り広げるお話。
女性だけで集まって繰り広げられる下ネタ満載のガールズトークのゲスさと言ったらそれはもう凄いものがあります。それをそのまま漫画にしちゃった感じ。
もう宇宙人いなくてもいいんじゃない?ってぐらいに女性たちが喋り続けて、その毒舌っぷりや本音のぶっちゃけっぷり、中身の無さが絶妙なセンスでとにかく面白い。
私にも心当たりはあるんだけど、自分の興味のあること以外は無関心って人は割と多くて、この漫画の女性たちもそう。
宇宙人の外見が虫みたいだったら大騒ぎだったんだろうけどAmazonで2980円で売ってそうなぐらいにちっちゃくてカワイイから問題なくて、宇宙人が自分たちには無害だってわかった瞬間、途端に興味を失くして話題は彼氏との別れ話に移っちゃう。
宇宙人は2人いるのに名前とかも興味ないから未だに呼び方も「宇宙人」だし。
そんな女性と男性の不思議な生態を、宇宙人の視点から客観的に映し出した作品。
例えば合コンの場で宇宙人が本音しか喋れなくなる光線を発射して、男性の「…いいか女共、今日やらせる奴だけここに残れ」というセリフとともに男女の本音が飛び交う大荒れの合コンになったり。
「宇宙人より男女の方が解り合えなさそう」とか言ったりしてるけど、そんな深い話ではなくて、くだらなさすぎて読み応え抜群です。売れれば続刊が出るみたい。続きが読みたい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-09-28 02:04:41] [修正:2014-09-28 02:08:45] [このレビューのURL]