「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

絵だけみるとオカルトホラー。走るポーズはどうみてもギャグ。
話の内容はSF。こんな漫画描ける人は他にいない。

実は最初に読んだ時、最終巻だけ読みそびれて、長い間ラストを知らずに
もやもやしていた漫画でしたが、現代に帰るか全滅かのどちらかしか
予想できなかったのでなかなか面白い展開でした。

小学生が麻酔なしで盲腸の手術だとか、その辺のリアリティのなさにこだわる人も多いとは思う。
多分そこを気にしちゃう人にとってはつまらない作品かもしれない。
ただこの漫画におけるSFの定義はサイエンス・フィクションではなくサイエンス・ファンタジーではないだろうか。

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[投稿:2010-10-03 05:29:15] [修正:2011-01-08 14:55:44] [このレビューのURL]

前半の鬼相撲あたりまでは普通に漫画として面白かった。
ただ後半が・・・。
世間ではデビルマンの続編的に評価されているけど、つまらないですよね。

スターシステムというよりも、作者本人による二次創作。
つまらない二次創作の同人誌見せられたような残念感が漂う。

永井豪氏、筆が進む時はいくつも名作になるような漫画を残しているけど、
煮詰まるととことん外してしまうのではないだろうか。

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[投稿:2011-01-08 14:27:40] [修正:2011-01-08 14:27:40] [このレビューのURL]

アメコミの2大出版社と言えば、バットマン、スーパーマンなどのDCコミック社と、もうひとつがこのスパイダーマンを生み出したマーベル社。
昔、マーベル社のアメコミが光文社からマーベル・コミックスとして8巻の翻訳本が出ておりました。
その時のラインナップはスパイダーマン、ファンタスティック・フォー、ハルク、キャプテン・アメリカ、ミズ・マーベル、マイティ・ソー、シルバー・サーファー。
その後も何度か翻訳本が出ているようですが、そちらは未見。
現在DCコミックスの方は翻訳本が出ているみたいですが、マーベルはないのかな。

基本的に能天気なアメコミヒーローの中でコミックスのスパイダーマンはやたらと悩んでいるシーンが多い、一風変わったヒーローでした。
その能力も取り合えず腕から派手な光線を放つ他のアメコミヒーローと異なり、クモの糸を出してピストルを取り上げたり、敵を縛ったりと非常に地味。
その辺が逆に等身大のヒーローとして異彩を放っていた気がする。
石ノ森章太郎の描くヒーローに近く、日本人にも馴染みやすいキャラクターだったのかもしれない。

もっとも鳥山明のドラゴンボール以降は日本のヒーロー物もアメコミっぽくなってる気もしますが。
途中から作画がジョン・ロミータに代わりますが、ロミータの画は頬などに無駄に影などの描線が多くあまり好きではなかった。

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[投稿:2011-01-08 03:52:01] [修正:2011-01-08 03:52:01] [このレビューのURL]

作品自体は悪くなく、普通に楽しめる漫画だろう。

ただ以前は何だか妙な既視感があったのだけど、思い起こすと後半の展開の仕方など同じ少年サンデーに連載されていた細野不二彦の「さすがの猿飛」とそっくりなんですよね。じいさんの名前はどちらも八宝斎だったりするし。
あちらのレビューに書かれている人がいらっしゃいますが、「さすがの猿飛」も当時はかなり人気があった筈ですが、完全に高橋留美子に食われた形になってしまったのではないだろうか。

そんな既視感と前作「うる星やつら」の設定や不条理さのインパクトの高さの反動で、らんまの評価は低目になってしまうかもしれない。

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[投稿:2011-01-08 02:58:39] [修正:2011-01-08 02:58:39] [このレビューのURL]

シルヴァスタインの絵本「ぼくを探しに」が引き合いに出されているのだけど、この絵本自体が不要な物を極力排除して哲学的なまでに含みを持たせているだけに、解説入れてしまうのはちょっと野暮ったかったのではないだろうか。
恋とは違う、自分と似た部分を持った人への想い。
相性が合いすぎるゆえに縛りあってしまう2人。
丁寧な筆致も手伝って清々しい一冊です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-04 07:24:17] [修正:2011-01-04 07:24:17] [このレビューのURL]

ASHIMOに代表されるように、日本のロボット技術の高さ、特に2足歩行に関しては異常。
足なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。と某アニメの台詞にもあるが、
本来は必要のない機能な筈だが、日本人にとっては夢なんだろうね。
その日本人の技術者達に影響を与えたのがこの鉄腕アトムや鉄人28号、
そしてマジンガーZ以降の巨大ロボットアニメなのではないかと思う。

今の時代に他の漫画と比較してどうこういう漫画ではないが、これだけ日本人に未来の夢を見せ、
科学の発展にも影響を与えた手塚治虫。何故に国民栄誉賞を取れなかったのだろう。
そういった意味を含めてもっと評価されていいのではないかと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-04 06:41:55] [修正:2011-01-04 06:41:55] [このレビューのURL]

一巻を読んで、え?ジアース?コエムシ?
これってジョージ秋山の「ザ・ムーン」のオマージュ?と思ったら、秋山先生も推薦文も寄せていたのですね。
それにしてもまたえらくマイナーな名作を引っ張りだしたものだ。
ちなみにアニメは未見です。内容変わってるみたいなので見ない方がよさそうですね。

「ザ・ムーン」は最終的に到達できなかった希望の儚さが描かれていましたが、「ぼくらの」は命と引き換えにロボットを動かす事ができる為、一戦する毎にパイロットが死亡していく事が確定されています。
地球に未来はあるかもしれないが、主人公達には生きる未来がありません。
どことなく「アルジャーノンに花束を」を彷彿させる内容です。
うん、もう少しタイトル凝って欲しかったな、そういう意味では。

大一のように家族を守る為に命を投げ出す。これは分かりやすいです。
しかしチズのように自分を辱め、殺したい程に憎んでいる相手を助ける為に
自分と自分の子供の命を投げ出さねばならなくなった場合、暴走しない人間などいるだろうか。

子供達には戦闘をしないという選択支も存在する。
もちろんその場合は地球自体が消滅する。
自分達が生きるためにパイロットに死んでくれというのは、正義ではなくエゴだろう。
実際にこのような状況になれば子供達は見殺しにされそうですが、この物語では出来た大人が多いです。

単純に15人死んでいく展開であれば途中でダレるかなと思ったが、契約者の人数が合わないという謎、コエムシ達の正体という展開があり、良い具合に消化されていた。
なかなか面白い作品ではないでしょうか。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-01-04 05:50:26] [修正:2011-01-04 05:56:52] [このレビューのURL]

0点 Doubt

冒頭から誰が犯人か?という煽り文句。
囚人のジレンマにかけた謎解きミステリーか・・・と、思って読んでみたら、ただのオカルト話だった。
1巻から「推理物なら怪しいのはこいつかこいつだなぁ」と思いながら読み進めたが、結局犯人は何のひねりも意外性もなかった。
4巻を読んだ時の脱力感は20世紀少年のカツマタ君に匹敵する。
まぁ、そもそもノックスの十戒破ってるし。
ひぐらしも最初はミステリーとして宣伝しまくっていたらしいから、こんな内容でも大丈夫と思ったのだろうか?

絵や雰囲気は良いので2、3点をつけてよい気もするが、この思い切りのよいザンネンさが半端な点数はつけるなと言ってる気もする。
ここまで肩透かし食らわせてくれると、ネタとしては楽しめるので、是非とも友人・知人に広めてほしい。ただし、時間を返せと怒られる可能性も非常に高いので、シャレが通用する相手に限る。
おそらく原作者でもつかない限り、この作者の漫画を読む事は今後ないと思う。

マンガにゴールデン・ラズベリー賞があるなら是非とも一押ししたい作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-30 18:46:15] [修正:2011-01-03 09:21:46] [このレビューのURL]