「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

元祖「俺達の戦いはこれからだ」エンドのひとつ。
さすがに今の時代に、ベガの容姿、プリンセス・ルナの衣装などに違和感がありすぎる。
映画化の際に大友克洋のキャラクターデザインに差し替えたのは正解であろう。
石ノ森キャラには超能力者が出る作品も多いが、どうもこの漫画の主人公東丈はインフレ化が激しい印象を受ける。
思い起こすと、後に描かれたギルガメッシュなどはストーリーこそ違えど、超能力少年の成長譚としてはこの話の描き直しだったのではなかろうか?

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[投稿:2010-09-30 19:03:38] [修正:2010-09-30 19:03:38] [このレビューのURL]

原作の梶原一騎との確執のせいか、二部構成となっており、作画は第一部がつのだじろう、第二部は影丸譲也。
劇画調の影丸譲也の方が筋肉などの体つきは格闘漫画らしく、比較するとつのだ氏は少年漫画っぽさがあるのだが、反面第二部では地味になってしまった印象を受ける。エピソードの派手さもあり、つのだ氏の描く第一部の方が面白かった。

大山倍達の伝記という触れ込みだったが、実際にはかなりの部分がフィクションだったり、他の格闘家の逸話だったりするらしい。
しかしながら、ムエタイ、カポエラ、サファーデなど海外のさまざまな異種格闘技と対峙してみせたり、素手で熊や牛に挑戦する話は現実でのエピソードよりもむしろ、この漫画やアニメで心に刻みこんだ子供たちが多かったのではないだろうか。
格闘漫画の原点的な作品でもあると思う。

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[投稿:2010-09-30 18:49:20] [修正:2010-09-30 18:49:20] [このレビューのURL]

この時代からジャンプは読まなくなったけど、敵のインフレ化、必殺技の応酬と、後のジャンプ漫画の草分け的存在ではなかろうか。

序盤は一応はスポ根漫画しているんだけど、いろいろとツッコミ所も多い。
そもそもこの母親は一体何を考えて、富蔵と再婚したのだか。
仕事もせずに酒びたり、博打三昧、子供は虐待、そんな再婚相手を指して「あの人だって根は悪い人じゃないから・・・」
・・・どう考えても、この母ちゃんに人を見る目があるとは思えない(笑)。

ブーメランフックの出現で物語は超人バトルに。
ドイツJrのトンデモ力学と謎のコンピューター計算が導く確率。
もったいぶって登場した割に、一コマで瞬殺される情けない敵キャラ。
とても学生のボクシングとは思えない死闘に継ぐ死闘。
そして剣崎に続きプロを目指す竜児への菊の言葉、「プロの世界は厳しい。今までのような学生のお遊びじゃないんだ」・・・お遊びだったのか。
そして菊が伝授する最後のブロー。アッパーカット。
ひょっとして菊って最強じゃね?

かなりぶっとんでいて、ネタとしては楽しめます。

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[投稿:2010-09-28 20:36:19] [修正:2010-09-28 20:36:19] [このレビューのURL]

サバイバル・パニック物。ストーリー展開は後作の「エデンの檻」よりもメリハリついており、エンディングまで綺麗にまとまっている。真面目に読むならこちらの方が面白い。
その反面、リアリティがある分、大人の凶暴化に関する設定がとびすぎて不自然な印象は受ける。

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[投稿:2010-09-27 22:34:36] [修正:2010-09-27 22:34:36] [このレビューのURL]

ドストエフスキーやトルストイといえば中・高校生の頃に誰もが読む本であろうが、考えてみると、この当時のロシア文化や時代背景をそのまま自分達と同じ感覚で受け止めて良い物かという疑問は沸く。20年前に資本主義の象徴たるマクドナルドが進出した時も、客は各々に「自分達は平等だったんだ。」とインタビューに答えていた。この辺の思想的な感情は日本人には理解しがたい物がある。

そういった意味で舞台を日本に置き換え、翻案といった形を取ったのは面白い。
獣の刻印を持つ主人公の名前が裁弥勒というのもなかなか洒落ている。
しかしその為か、弥勒はただのひきこもりの中二病になってしまい、感情のままに主人公を殴りつけるエチカも原作のソニャに比べると随分と俗物な印象を受ける。
おまけにただの金貸しの婆さんが暴力団と繋がった少女売春グループのリーダーとなり、悪人度は500%増し。やばい、これではまるでデスノートではないか。

5?6巻位までそういった設定によって進む大筋がかなり微妙な気がした。原作を読むに越した事はないと思うが、それでも手塚治虫の「罪と罰」、大島弓子の「ラスコーリニコフ」あたりとまた違い、別の方向性から原作を語る事に健闘はしていると思う。

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[投稿:2010-09-27 18:14:55] [修正:2010-09-27 18:14:55] [このレビューのURL]

以前クイズ番組で「保証人」と「連帯保証人」の違いを街頭アンケートで答えさせていた。その番組では社会人でも結構区別ついていない人が多かったが、実際どうなんだろう?
世の中「知らなかった」では済まない問題も多く、そこにつけこむ輩もゴマンといる。自分が不幸になるだけならまだしも、両親や子供、親類まで不幸に巻き込む事になってしまう。

それにしても、絵がねぇ・・・実に残念。

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[投稿:2010-09-15 17:55:01] [修正:2010-09-27 10:24:10] [このレビューのURL]

ブラックですね。
復讐ならまだしも、由紀子さんに言い寄ってきただけの男を「お前に由紀子は渡さない」という理由で呪いをかけたり、どんだけ根暗な奴なんだと(笑)

やどかり一家なども、押し付けられた酔っ払いのおじさんの事を考えると、「そんな解決方法でいいのか?」と疑問に思った。

初期の遊戯王はこの路線でしたね。

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[投稿:2010-09-15 20:59:36] [修正:2010-09-27 10:23:07] [このレビューのURL]

色々とサバイバルをテーマにした漫画はあるけど、リアリティを追求するとこれに勝る物はなかなかない。
昔は文明と隔絶された状況というのは全くの空想事に感じてましたけど、神戸の震災は割と近くだったので自宅が倒壊して避難していた知人などもいましたし、あり得ない話とも言い切れないですね。

序盤の孤島でのワイルドライフ、後半には島を脱出し、新たに築かれつつある町を巡りながら家族を探す旅となり、大きく雰囲気は変わる。
前半の方がロビンソン・クルーソーっぽい話で好きだが、後半も物語の展開としてはありだなとは思う。

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[投稿:2010-09-06 22:54:36] [修正:2010-09-27 10:22:37] [このレビューのURL]

宮沢賢治の銀河鉄道も好きなんだけど、それはそれで置いておき、松本零士の銀河鉄道を最初に読んだ時は衝撃的だった。
戦艦大和が飛んじゃう例はあるが、宇宙を飛ぶのは宇宙船だと相場は決まっていたからだ。

ただ、今の子どもなどは仮面ライダーが電車に乗って時間旅行しているのをTV特撮で観てたりするだろうから、すでにもう古臭く感じるかもしれませんね。

アンドロメダ編のあと、エターナル編が始まり未完で中断している筈ですが、ヤマトやハーロックをやたら引っ張りだすわ、メーテルはひたすら「そのうち、わかるわ」を繰り返すのみで、こちらは漫画として完全な駄作になってしまっています。
エターナル編に限れば0点クラスの出来。

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[投稿:2010-09-21 21:16:58] [修正:2010-09-27 10:21:55] [このレビューのURL]

時代を先取りしすぎた異世界ファンタジー。
レビューで他作品を引き合いに出すのはあまりよくないと思うが、先日、映画「サマーウォーズ」を観ていたがあまりのダサさに途中でギブアップした。

この漫画の連載開始の1983年というのは商用インターネットもまだなく、アメリカでCompu-serveというパソコン通信が始まった頃。
そのライセンスを受けて日商岩井・富士通が日本でパソコン通信サービスNifty-serveを始めたのが1987年の事。もちろん当時は画像なんて表示されない文字だけの世界です。

そんな時代に「R?ドリーム」という今の時代のネットゲームを彷彿させる世界を描いていたのがこの作品。

・R?ドリーム内で死んだ人間は現実でも死んでしまう。
・現実に帰れない人も多数おり、その場合植物人間化している。
・現実での記憶、R?ドリームでの記憶を持たない人も多い。
・現実とR?ドリーム内では容姿は一致せず、現実では男性なのがR?ドリームでは女性だったり、多重人格の持ち主はドリーム内では7人の別々の人間として存在したりする。

そんなR?ドリームでの英雄リュオンの正体とR?ドリームが警告する謎を解くうちに現実とリンクしてしていく訳です。
先の「サマーウォーズ」にせよ「.hack」にせよ似たような作品は多いのだけど、ここまで練られた物語はついぞ見られず。
過去の名作として埋もれてしまうのは勿体ないのではなかろうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-07 00:03:54] [修正:2010-09-27 10:20:36] [このレビューのURL]

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