「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

永島慎二といえば、柔道一直線、漫画家残酷物語、フーテンあたりが有名なのだろうけど、自分はこれ以降の時代の作品を最高に評価したい。
叙情的に見える絵柄にも、とんでもないデッサン力(写実的な描写力という意味ではない)が計り知れる。この辺は油彩タブローや木版画においてもしかり。
決して真似しようと思って描ける線ではない。

そのばしのぎというのは登場人物の名前である。丸井太郎が強盗に入った家には
しのぎが放心状態で寝っ転がっており「自分を殺してくれ」と哀願する。
2人はコンビを組む事になるのだが、最後のオチまで二転、三転としていく生活。

永島慎二の漫画作品はオンラインコミックで特集ページがある位、復刻もされているのだが、残念ながらこの作品に関しては古書でしか手に入らず入手が困難な状態になっている。
時代が変わっても褪せる事のない漫画である事は保証する。

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[投稿:2010-09-19 22:36:19] [修正:2010-09-19 22:36:19] [このレビューのURL]

設定は面白いのだけど、アリスゲームとバトルが微妙。
ジュンの内面世界や日常パートは良いと思う。
移籍になってヤングジャンプでは仕切り直しという面もあるが、
8巻+4巻出ていながらアリスゲームとは一体何なのか一向に見えてこない。

そういった意味ではアニメの方は割り切っていて良いのではないか。

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[投稿:2010-09-19 22:14:48] [修正:2010-09-19 22:14:48] [このレビューのURL]

正直、それほど面白味を感じない。今となっては古臭さも感じる。
途中からは殆どが楽屋ネタ、しまいには仕事放棄。
作品として評価するのはいかがな物かと思われる。

ただ、この時代に女装少年というテーマを持ち出したのは評価できる。
ちなみにボーイ・ジョージの率いるカルチャークラブが「カーマは気まぐれ」の大ヒットを飛ばしたのが1983年。ファッションでメンズスカートなどが作られたのもその頃だし、意外とそういう時代だったかもしれない。

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[投稿:2010-09-19 21:34:29] [修正:2010-09-19 21:38:37] [このレビューのURL]

なんだかセカイ系という言葉でレッテル貼りをして、思考停止してしまっている気がするのだが、そういった表現は手塚治虫も火の鳥などで描いてきた事ではないだろうか。

となると、高橋しんの描く人物像や描写に感情移入できるか、魅力を感じるか、という部分で評価が分かれると思う。
自分にはこれが男女の恋愛の姿というよりは、むしろピグマリオン・コンプレックス(人形偏愛)の一種のように思える。リアルドールに衣装を着せ、一緒に食事を摂ったり、団欒する妄想の世界で生活をしている人達が世の中にはいる。あぁ、別に抱き枕やエア彼女といった存在でも良いかもしれない。
そういった物に対する一方的なパラノイアを美化させただけではないだろうか。

チセを気持ち悪いと感じるのはそういう人形みたいな存在だからだと思う。

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[投稿:2010-09-19 13:15:31] [修正:2010-09-19 19:52:54] [このレビューのURL]

原作がホラーや神道などをテーマに描いている漫画家の永久保貴一との事で読んでみた。

「夜這い」という言葉は聞くが、実際に農村などでの夜這いがどのような物であったかを知る人は少ないのではなかろうか。そんな農村での夜這いから江戸吉原の花魁、最後には平安の光源氏の世界にまで性風俗を舞台に漫画は時代を遡っていく。
ただのエロ描写に終わらず、赤松啓介的な民俗学的知識が垣間見えて深さを感じる。

現在の結婚制度などは主に明治以降の西洋化による影響も大きい。
しかし、西洋化というのは正しい事ばかりであったのだろうか。

松田優作の遺作となった映画「ブラック・レイン」では、マイケル・ダグラス演じるN.Y市警の刑事と高倉健が演じた、組織での行動を重んじる日本刑事の考え方の違いを非常にわかりやすく見せていた。
都会では下手すると隣近所にどんな人が住んでいるのかわからない位、家という単位を中心とした生活になっている。それでいながら、組織に属さないと何も行動できない、ムラ社会の一面を日本人はいまだに持ち続けている。

乱婚という形式も、誰が生もうが村で生まれた子は村の子ども、という考え方が普通であったから成り立つ。もちろん性病の心配といった問題もあるが、単純に現在のモラルに照らし合わせて良し悪しを決めるべきではないだろう。

話が飛躍するが、捕鯨問題についても同じ事だ。
クジラを食べる習慣がないから、クジラを食べるのは野蛮だ。
犬を食べる習慣がないから、犬を食べるのは野蛮だ。
こういった事を根拠に他の文化を批判するのは非常に愚かな事ではないか。

少し前にもアメリカで日本のアダルトゲームに対する抗議運動の記事があったが、
内容以前に、彼らは自国の犯罪発生率の高さを異常だとは思わないのだろうか。

モラルとは何か、という事を考えさせられる。

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[投稿:2010-09-04 22:53:32] [修正:2010-09-19 19:44:51] [このレビューのURL]

面白かったのは4部かな。1、2部はスルー。
絵柄も自分は好みだけど、好き嫌いは分かれるだろうね。
ただまぁバトル漫画で設定アイデアは面白いけど、中身はないわな。

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[投稿:2010-09-19 09:55:53] [修正:2010-09-19 09:55:53] [このレビューのURL]

話自体はベタな展開かもしれないが、画も見やすく、何より裁判員制度に関して非常にわかりやすく説明されている。
読み応えはあるのでもう少し続けて欲しかったが、5巻で終了は残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-19 08:52:32] [修正:2010-09-19 08:52:32] [このレビューのURL]

絵柄的にこの時代が好きかな。
ヨネザアドまで遡るとテンプラもヒゲまで生やしちゃってるし、
この後は慣れで描いたような線になっていってるし。
ファンタジーって今ではロールプレイングゲームの専用用語みたいになっているけど、本来はもっと広義の意味だった。
ますむら氏はそんな中で独自の世界観を作り出した一人だと思う。

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[投稿:2010-09-18 23:52:32] [修正:2010-09-18 23:52:32] [このレビューのURL]

原作、石ノ森版、共に未読。
途中で打ち切りになったのはともかく、作画には特に不満はない。
問題はやはり原作の持つ世界観。
これを賞賛した三島由紀夫も澁澤龍彦も寺山修司も好きだが、これはさすがに受け入れられない(笑)

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[投稿:2010-09-18 23:21:01] [修正:2010-09-18 23:21:01] [このレビューのURL]

琉球編は自分もいまひとつ物足りなかったけど、
全体的に物語としては面白かった。

ただ、いるんですよね。史実と勘違いしちゃっている人。
無名に近かった武将を発掘したはいいけど、持ち上げすぎ。

信繁が長渕剛だったのには笑った。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-18 22:57:15] [修正:2010-09-18 22:57:15] [このレビューのURL]