「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

タイトルのとおり和田誠の映画評論「お楽しみはこれからだ」の漫画版パロディ。
こういったレビューサイトでもそうですが、作品を知らない人に見所を解説し、「面白そうだな、読んでみようかな」と思わせる文章を書くのは非常に難しい事です。
ただし、それは文章力・表現力の問題のみにとどまらず、漫画というメディアの特性による部分も大きいと思います。

実際にこの本で取り上げられている漫画で印象に残っている物は、リアルタイムで読んだ物か古典作品。
「あんみつ姫」などのような、手塚治虫以前の黎明期の漫画を引っ張り出される分には問題ありませんが、それ以降の微妙な漫画を持ち出されても読める機会がないんですね。
そういった意味で、みなもと太郎氏と同じ時代を生きた人間でないと共感できない部分は多いのではないだろうか?と思えます。
BS漫画夜話などは結構続いたのはチョイスが良いのか、時代の移り変わりのせいか。

実はこの本を読んで一番印象に残っていたのが吾妻ひでおの「やけくそ天使」を取り上げながらも思い切り脱線しまくっていたダニエル・キースの「アルジャーノンに花束を」の話題。
吾妻ひでおも漫画も関係ないじゃん、とツッコミたくなる。
漫画は時代と共に消えるけど、小説や映画の名作は残ると言う事でしょうか。

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[投稿:2011-09-21 01:13:08] [修正:2011-09-21 01:13:08] [このレビューのURL]

まず前半。ラヴクラフト路線でしょうか。毎回異形の魔物の暗躍する読み切りとなっています。しかしながら、それまでの氏のショートショートと比べると、週刊ペースになったせいかキレが悪いです。

九段先生の登場でスラップスティック要素も加わり、肩の力が抜けて勢いがついた感じがします。結局内容は夢幻紳士番外編ですが。
八千華の転校して来た一日を何週にも渡って続けたり、同じ一日の出来事なのに毎週主人公が変わったりなど、この辺のセンスは高橋葉介氏ならでは。

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[投稿:2011-09-19 16:17:09] [修正:2011-09-19 16:17:09] [このレビューのURL]

萌えなのかエロなのか、そういう漫画だと思ってスルーしていたけど、
評判を聞いて読んでみた。
一見オタク向けの漫画に見せかけて、思い切りヘヴィなテーマを持ってくる。こういった意表をつく漫画には弱いです。
普段悪い事ばかりしている人がたまに良い事をすると実績以上に評価されてしまうような物ですね。
それにしてもこの組み合わせはどうかなぁ?

ギャップが激しすぎて、笑っていいのか真剣に読むべきなのか宙ぶらりんな気分になります。
決して悪くはないですが、他人に薦めるのはどうかな。

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[投稿:2011-09-04 17:32:40] [修正:2011-09-04 18:37:08] [このレビューのURL]

アニメの人気を知らずにネタと思って読んでみたら意外な展開で結構面白かった。
タイトルで敬遠した人は先入観を捨てて読んでみていいと思う。
アニメの方は劇団イヌカレーによる敵キャラデザインなどイエローサブマリン並のアートアニメーションを見せてくれるが、さすがにコミカライズにそこまで要求するのは無理でしょう。

割とよく使われるSFテーマが主軸になってきますが、オチはどうつくのでしょうね。

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[投稿:2011-04-16 19:15:16] [修正:2011-04-16 19:15:16] [このレビューのURL]

ケータイ小説の漫画化。小説版も出版されているが、アマゾンレビューなどを見てみると映画デビルマンにも匹敵する酷評の山。
しかしながら漫画版は現在2巻までですが、そういった原作の評価に反して結構面白い。
元のケータイ小説というメディア特性からくる部分もあるが、状況の描写不足など、原作の欠点を漫画という表現がうまくカバーしていると思う。

ただし、結末が気になり原作のネタバレを検索してみたら、「あ?ぁ、これやっちゃったんだ」。
推理物に見せかけて、オチが超能力・心霊現象・未知のウィルスといったどうしようもないパターン。
この漫画は最初からホラーと銘打ってるし、ミステリだなんてどこにも書いてないのだけど、現実的なトリックでオチがつけれそうな分、真面目に考えてしまう。

クラスメイト全員が理不尽な王様ゲームに巻き込まれてしまうという発想は面白いのだけどねぇ。
オチまで読めばあと2、3点は評価を落とす事になりそう。

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[投稿:2011-04-15 01:27:46] [修正:2011-04-15 01:27:46] [このレビューのURL]

5点 GOSICK

一言で言うと美少女安楽椅子探偵が主人公の推理劇。
ただ原作時点での問題だと思うが、推理が荒すぎる。

犯行時間、現場にいた久城は金髪の女の子の妄想をしていた。
「君が夢想したのは実際に視野の片隅に金髪の少女がいたからだ。
金髪の少女が犯人だ、探してみたまえ。」(要約)

・・・こういった推理とは言えない暴論エピソードを、一番最初に持ってきたのは間違いではないか。
その後、指に怪我をしているというだけで、転校生を怪しむ久城。
倉庫に閉じ込められていて、外の事を知る筈がないのに「わたしが本物のアブリル・ブラッドリーよ」と読者視点の台詞。
図書館へ来る前の久城の行動を言い当てるヴィクトリカだが、食べかけのパン、結び忘れたネクタイ、読みかけの手紙、などなど必ずポケットから覗いている物的証拠。どうも客観性に欠けている。
序盤にツッコミ所が多いため、推理物として読むべきか、ただの冒険活劇として読むべきなのか悩む所。話も絵も悪くないだけに残念。

ヴィクトリカのキャラクターがローゼンメイデンの真紅とやたらかぶっているが、まぁそこは二の次。
というかそこで売れている気がしないでもない。
ちなみにゴシック様式(Gothic)のゴシックかと思いましたが綴り違い。病欠という意味ですかね。

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[投稿:2011-04-12 06:30:12] [修正:2011-04-12 06:32:43] [このレビューのURL]

著作権が切れ、新訳ブームに便乗したコミカライズだと思うが、
原作が原作だけにこういったベタな漫画家でなく
もう少しアート志向の強い漫画家、たとえば時代は古くなるが
たむらしげるや鴨沢祐二あたりにやって欲しかった。
ぼっちゃんの登場シーンなど、あまりにバタ臭くて読んでいる方が恥ずかしくなる。
まるでプロポーションのひどい体型の人がするコスプレのよう。
しかしながら、原作が名作であるのであまり低い点数もつけられない。

ただ宮沢賢治にしろテクジュペリにしろ、著作権切れ文学作品のコミカライズはもっといろいろ挑戦してよいのではないかと思う。
出来る事なら漫画家の持ち味を加えて。

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[投稿:2010-11-11 19:49:32] [修正:2010-11-11 19:51:37] [このレビューのURL]

5点 寄生獣

レビュー評価は高めだし、ヒストリエの作者だし、と期待して読んで割には、肩透かしを食らった印象が拭えない。
漫画として悪くはないが、ストーリーもクリーチャーデザインも
合格ラインを平均的にクリアした感じ。
食物連鎖にしろミギーとの友情にしろ、中途半端な描写に終わってる。
超能力やスーパーマン化する設定などは必要だったろうか?

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[投稿:2010-10-31 17:12:31] [修正:2010-10-31 17:12:31] [このレビューのURL]

実際に妹がいると、まずタイトルで敬遠する漫画だと思うが、
アニメ化ついでに原作ともども読んでみたら意外と普通に読めた。

ただ、原作一巻分、漫画だとタイトルの台詞が出てくる2巻まで一気に読まないと、桐乃のオタクとしての半端なさ、行動の傍若無人ぶりは鬱陶しい事仕方ない。
もちろんそれがあるからこそ、このタイトルが活きるのだと思うが。
やはり単行本などである程度まとめ読みした方が良いと思う。

絵は何も原作通りでなくても構わないと思っているが、
この作者の描く女の子の顔がどれも犬などの動物顔に見えて仕方ない。
そこは少し残念。

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[投稿:2010-10-31 07:06:36] [修正:2010-10-31 07:06:36] [このレビューのURL]

同作者の3作品を続けて読んでみたのだが、一番読みやすい作品ではある。
ちさ×ポンのように「そんな都合の良い男いねーよ」という主人公ではないし、不幸に酔ったうざったいヒロインでもない。

ただ、主人公は既に「ご隠居様」と言うような性格じゃないし、
何で島津じゃだめなんだ?
ツッチーがイケメン?理想の男性像?
矢治が怒る理由、全然意味わからないし。
などなど、キャラクターの性格づけは結構いい加減な印象も受ける。

それに加えてまたここから新キャラ登場?
ちょっとグダグダ入ってる気がする。

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[投稿:2010-10-31 06:38:08] [修正:2010-10-31 06:38:08] [このレビューのURL]

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