「そのばしのぎ」さんのページ
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ネット上には漫画にしろ映画や音楽にしろ、色々な素人レビューが溢れかえってます。
そんな中で読んで面白いなと思っていたのが映画「シベリア超特急」やエド・ウッド作品のレビュー。
Z級とも言われるこれらの映画。映画の内容は本当にお粗末なのですが、書かれたレビューを読んでいると、レビュアーも監督も観客も本当に映画が好きなんだなという気持ちが伝わってくる。映画に対する愛があります。
作品の好き嫌いだけ書くのであればチラシの裏でいい。
どこの誰かもわからない他人の好みに興味は持てません。
評論家気取りで上から目線というのも、勘違いしているようで非常に恥ずかしい。
物を語るのに無知を披露するのもおかしな話。
常日頃、反省はしているのですが、気が向いた時に勢いに任せて書いてたりします。
点数は適当につけています。点数評価は不要な気もします。

8点 赤色エレジー
今の時代の漫画やアニメで「突然女の子が現れて同居する羽目になる」という話はほとんどお約束の展開であるし、現実的にも結婚していない男女が同棲しているのはそう珍しい事でもない。
もっと後ろめたかった時代、男女の同棲をテーマに2つの漫画が描かれた。ひとつは上村一夫の「同棲時代」でもうひとつがこの「赤色エレジー」である。
同棲時代がリアルな劇画であるのに対し、赤色エレジーは明確なストーリーもなく日常的な間のコラージュである。
外に出かけると、頭がなく首からインク撒き散らしながら歩いている友人だとか、自分の首を放り投げている大道芸人の呼び込みだとか、主人公の2人以外はファンキーなキャラクターしか出てこない。
林静一は74年からロッテのCM「小梅」シリーズのアートディレクションを担当し、どこか竹久夢二に似た物憂げな和服美人の顔はすっかりCMの顔になった。
以降はCM、絵本やイラストレーションの仕事が中心になる。
余談であるが同名のレコードをヒットさせたあがた森魚によって「僕は天使ぢゃないよ」というタイトルで映画化もされている。
大瀧詠一・鈴木慶一といった音楽の大御所も参加し、びんぼうダンスなどは何でこの時代にこんな斬新な事やってるんだろうと思える。一見の価値があります。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-24 00:51:56] [修正:2010-09-24 00:51:56] [このレビューのURL]
8点 猫目小僧
2006年公開の映画も散々な評価に終わったようだが、原作漫画はもともと妖怪ヒーロー物として、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」やアニメの「妖怪人間ベム」に匹敵する位のポテンシャルを持っていたのではないだろうか。
全体的にダークな雰囲気ではあるが、主人公の行動はユーモラスであったり、時として泣ける話もあったりする。
ただこれまであまりクローズアップされなかった背景として、例えば肉玉を見ない為に目を潰したりと、子どもが読むには残酷な描写があったりするのがネックだったのかもしれない。
「漂流教室」以降のSF作品、ギャグ漫画としての「まことちゃん」、「神の左手悪魔の右手」などのホラー作品などの知名度の陰に埋没してしまった逸品だと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-23 22:33:38] [修正:2010-09-23 23:14:00] [このレビューのURL]
6点 ウルトラマン
円谷プロ&梅図かずおの世界の奇妙な融合。
ウルトラマンの話ではあるけれど、どれもまるで梅図氏のホラー短編漫画のような錯覚を覚える。
バルタン星人などのお馴染みの怪獣も出てくるのだが、どこか妖怪や化け物のよう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-15 18:58:09] [修正:2010-09-23 22:35:35] [このレビューのURL]
7点 ポーの一族
ゴシックロマンの名作ではあるが、自分的には萩尾望都は後の作品に好きな物がいくつもあるので作品の重要度は低目に感じられる。
一話一話が作品として完成していながら、他の時間軸とリンクしていく様は面白い。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-23 17:01:25] [修正:2010-09-23 17:01:25] [このレビューのURL]
4点 スパイダーマン
マーヴェルコミックスの翻案で、主人公や舞台が日本に変更されている。
序盤はアメコミ同様、エレクトロやリザード、ミステリオなどとの戦い。
池上遼一の劇画タッチでのエレクトロはダサすぎる。
第7話から原作に平井和正がついて雰囲気が一掃する。
正直、スパイダーマンである必然性は殆どなく、実際にエピソードを後に平井和正が改変してウルフガイのエピソードとして流用している。
ゴーゴー喫茶や過激派団体だとか時代を感じさせる部分もあったり、スタン・リーが「これはスパイダーマンではない」と否定したりもしているが、個人的には巨大ロボットを操縦するTV版より面白いと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-23 16:58:57] [修正:2010-09-23 16:58:57] [このレビューのURL]
6点 火の鳥
ライフワークとはいえ、共通のテーマが流れている訳でもない。
火の鳥が出てくる必要があったのか?と思える編も多い。
羽衣編などは初掲載時の台詞を全部書き直して、全く違う話になってしまっていたり、それに続く望郷編なども迷走してしまっている。
個々の編で読むと面白い話もあるのだが、組曲的な総合評価はできない。
ただ、手塚治虫の漫画家生活を語るに欠かせない漫画ではある。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-23 16:44:15] [修正:2010-09-23 16:44:15] [このレビューのURL]
4点 クニミツの政
「インフルエンザ編」「農薬編」がなければもう少し高評価できた。
完全フィクションだからこそ、主人公サイドが法律無視したり無茶な展開でも笑えるが、どこぞの教授やら研究家などのノンフィクションを持ち込んだりしたら、「何で漫画の話と現実を一緒くたにしてるの?」と思う。
思想云々以前に、表現したいのであれば権威は持ち出すべきではない。
エンターティメントなのかドキュメンタリーなのかは区別すべきだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-21 22:06:04] [修正:2010-09-23 15:41:01] [このレビューのURL]
6点 童夢
「真っ赤なトマトになっちゃいな」というのは当時の仲間内で流行った名台詞でした。
現在では評価する事は難しいかもしれません。反対に言えば現在は少なからず影響を受けている漫画家が多いと思います。
手塚治虫が「大友克洋みたいな絵はかけるけど、諸星大二郎の絵は描けない」と引き合いに出すくらい、当時大友克洋のような絵を描ける漫画家は当時いなかった。
特に複雑なストーリーらしき物もなく、超能力を持つ少女と老人の闘い、ひたすら破壊される建築物が描かれているだけです。それだけで息を呑んだ物でした。
ただ漫画という表現が限りなく映像に近づいた作品です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-21 23:52:44] [修正:2010-09-21 23:52:44] [このレビューのURL]
5点 DEATH NOTE
デスノートのアイデアや、Lというキャラクターは面白いのだが、いわゆる頭脳戦と言われている部分がご都合主義に話を展開しているようにしか思えない。
木を見て森を見ず、というか普通のミステリならあっさりと敵の罠にはまって死んでしまいそう。
まぁ、でもストーリーは最後にきちんと片がついて好感は持てる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-21 21:37:18] [修正:2010-09-21 21:37:18] [このレビューのURL]
6点 8ビートギャグ
特に1980年代のニューウェーブな音楽シーンが反映された一冊。
坂本龍一、デヴィッド・シルヴィアン、デュランデュラン、カルチャークラブ、リッチー・ブラックモアなど実在のアーティストをネタにパロディ化。
デヴィッド・シルヴィアンもボーイ・ジョージも今はすっかりオジサン化してしまっているが。
ボーイ・ジョージが女装ファッションで颯爽と現れ、お茶の間歌番組では教授と忌野清志郎がキスシーンをPVで披露して家族はみんなドン引きするなど、衝撃的な時代だった。
「JUNE」の創刊が1978年らしいから、この頃はBLなどの始まりだったのかね?
音楽ネタ、アーティストネタばかりなので、興味のない人には意味不明な漫画であろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-21 20:40:10] [修正:2010-09-21 20:40:10] [このレビューのURL]