「N0B」さんのページ

総レビュー数: 50レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年04月27日

完結しています。 全巻読みました。

原作は中国の古典長編怪奇小説で原作そのものは歴史上の人物や、道教や仏教の仙人、神話の中の神々などが入り乱れて登場する『封神演義』ですが、「フジリュー」こと藤崎竜先生の独自の世界観で大胆なアレンジをふんだんに加えられて、かなりコミカルかつファンタジーな仕上がりになっています。

大筋の話は主人公が仙人界で道士として修行しながら、仙人達を人間界から追い出していく「封神計画」を進めて行き、人間界でも新たな王が生まれたり、時代の道標という裏の存在が出てきたりと、スケールの大きな話なのですが、一人一人のキャラクターの個性をうまく引き出しながら描いていますし、何よりも当時のジャンプでは珍しく、弱いけど頭脳戦で勝利する主人公が非常に魅力的に描かれていて良かったです。

私は中学時代に原作の文庫(分厚い上中下巻セットの長編です)も読んだのですが、登場人物が多すぎたり、表現が難しかったりで、文庫版の読者の為に発行されているガイドブックまで買ったのですが、原作を読めば読むほど、藤崎先生のデフォルメ力というかアレンジ力の凄さを感じました。
藤崎先生の線の細い綺麗な絵と独特なキャラデザがものすごく活きている傑作だと思います。面白いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-08-15 15:57:06] [修正:2012-08-20 17:35:04] [このレビューのURL]

完結しています。 全巻読みました。
独自の世界観で描かれている学園モノ漫画。
日本橋ヨヲコ作品だったらG戦場よりもこっちのほうが好きかな。
タイトルに学園の文字を含む通り、学園モノなのですが、設定も作品が持つ雰囲気も、よくある学園モノには無い個性を感じます。
でも青春の美しさ、儚さ、人の強さ、弱さ、あたたかさ、大事なことはそのへんの学園モノ漫画よりもしっかり感じ取れる作品ではないかと思います。
作品が少し荒削りな分だけ、セリフが生で伝わってくる感じ。
名ゼリフ多数。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-20 17:15:57] [修正:2012-08-20 17:15:57] [このレビューのURL]

未完です。 現在連載中の話まで読みました。

長らくジャンプを支える王道バトル漫画として、現在も連載中の漫画。
連載初期?暁のメンバーとバトルあたりまで、シカマルVSテマリみたいな頭脳戦を全面に出した一風変わった見せ方のバトルとかやってた頃は面白かったんだけど。
流石に話がだれてきてるし、チートキャラ出しすぎなのと、しっかりとストーリーの中でバトル前の煽りが出来ていないというか前フリが追いついていない感じなので、急にぶっこんでくる説明話のかったるさが目立ってきてるように思う。
まぁ今は惰性で読めるレベル。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-20 16:58:46] [修正:2012-08-20 16:58:46] [このレビューのURL]

未完です。  15巻まで読みました。
タイトルの通りのサイコな漫画です。
かなり連載が長いのに序盤からずっと絵のクオリティが非常に高く、ストーリーを際立たせる画力は素晴らしいのだが、ストーリーは辻褄が綺麗にビタっと合うことのないまま迷走している感じがする。
まともな登場人物が少なすぎて、視点の軸が取れないというか、俯瞰からしか見れない。
フランス映画に通じる作者のオナニー感があるので、同じ性癖の人は好きなのかもしれない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-29 00:36:17] [修正:2012-08-20 16:08:47] [このレビューのURL]

完結しています。 全巻読みました。
おそらくドラゴンボールあたりの時代に築かれたジャンプの王道バトル漫画のラインを、一応なぞりつつ斜め上を超えてきた感じ。

バトル漫画って迫力だったり臨場感とか緊迫感とかバトル時のシーンだけでその他がクソみたいな感じでもそれなりに読める場合が多いが、キャラ・ストーリー・絵と、どの角度から見ても穴が無く、もちろんバトルシーンも文句なしで面白い。

設定がしっかりしていて、キャラが立っている方がバトルにしても何にしても話に奥行きというか深みが出るもので、凝った設定、凝った能力であればあるほどバトルも面白くなる。
しかしキャラごとの能力の説明やら前提条件の説明話がかったるかったり、いざバトルになった時にせっかく作ってきた設定に無理や矛盾が生じて、ウリのはずのバトルシーンがしらけたり、大事なところで主要キャラがキャラ崩壊起こしたりする漫画がけっこうあるが、この漫画は全てを「良い前フリ」にして話を自然に盛り上げてバトルにつなげる上手さと、その圧倒的な構成力はもはや匠の業と言っていいと思う。

そういう意味ではものすごく緻密に計算された作品であり、単純に力対力のバトルに飽きてる読者や、厨二すぎると引いたりする読者、王道バトル物はひと通り読んできた読者層にそれでも面白いと思わせる絶妙な空気の読み方も流石。

バトル漫画というジャンルでは、この作品が面白いかどうかとかよりも、超える漫画がこの先出てくるかどうかの方が不安になるレベル。

欲を言えばもう少し休載せずに描いて欲しかった。 
長期休載の(いや長期連載かも)影響か、急に絵や話が雑になることがありますが、相対的に考えて近いジャンルでこの漫画より面白いという作品を探すのは非常に難しいので、誤差の範囲内みたいなもんだと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-08-20 15:36:51] [修正:2012-08-20 16:03:39] [このレビューのURL]

完結しています。全巻読みました。

カメレオンでおなじみの加瀬あつし先生作品

車×ヤンキー×ギャグ+ほんの少しのファンタジー

ヤンキーとか車とかのジャンルって読む層をけっこう限定しちゃってる部分があると思うけど、何気に軸がしっかりしたストーリーだし、キャラも立ってて、ベテランだけあって絵も終始安定してるから読みやすいと思う。

登場人物が殺伐としすぎてたり、逆に見た目に反していい人しかいなかったり、男気押しオンリーだったりと、バランスの良いヤンキー漫画って実は少ない気がしますが、これは普段ヤンキー漫画を読まない人にも勧めたい作品。

壮大なストーリーとか何かしらの教訓があるとかじゃないけど、単純に漫画としての面白さを感じる。
加瀬先生作品で一番好き。 隠れた名作だと思う。

あとはまぁ個人的にこの人の下ネタが好き。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-16 15:51:18] [修正:2012-08-20 16:00:43] [このレビューのURL]

9点 レベルE

完結しています。 全巻読みました。たった全3巻ですが。
幽遊白書やHUNTER×HUNTERでお馴染みの冨樫先生の作品。
全体的な印象はSFオカルトコメディといった感じ。
ストーリー、キャラクター、絵も何もかもがアクが強い感じですが、オカルトな話も、コメディな話も、シリアスな話も、書き分けがものすごく上手くどの話も面白く読めるところに、冨樫先生の天才ぶりを感じます。
あの時代のジャンプで、邪道すぎる設定でここまで面白いというのは、レベルE以外には無いと思います。
長期連載になった幽白とハンタの間で、いい意味で遊んでるなと思える自由な3冊。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-20 14:36:51] [修正:2012-08-20 14:36:51] [このレビューのURL]

完結しています。 全巻読みました。
山田風太郎の原作 甲賀忍法帖をせがわまさき絵で漫画にしたこの作品。アニメ化もされています。
原作は読んでいないのですが、単純に漫画として面白かったです。
徳川家の跡継ぎを決める名目で、伊賀と甲賀の忍が10対10の精鋭による生き残りを賭けて殺し合うという話。
一人一人特異な能力や技の個性があり、読み進める内に徐々にその能力が明かされていくのですが、ただの忍者モノというよりかは妖怪モノに近いおどろおどろしさがあり、怖いもの見たさで続きが気になる。
お色気シーンやら人間模様やらもあって、バランスが良いと思うし、絵とストーリーもすごく合っていると感じた。
面白かったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-08-20 14:14:26] [修正:2012-08-20 14:14:26] [このレビューのURL]

現在出てる分まで読みました。(24巻まで。)
ダメな人間や不良やらヤクザみたいなアウトローの日常を描くことで、暗に人間の本性を描くようなスタイルの漫画ってけっこうあるけど、大体が「いやいやw それはないわwww」みたいなツッコミどころとか、「作者分かってないな?」と思ってしまうような引っかかる点があって、現実と照らしあわせながら楽しむのを邪魔されるんだけど、この作品はかなりブラックな内容なのに、実際に「ありそう」なレベルを保って読ませる良さがある思う。
この手のアングラな世界観の漫画って無駄に笑いを入れてあったりするけど、終始シリアスなストーリー展開で、追い詰める側の人間にも追い詰められる側の人間にも感情移入がしやすい。
まぁもちろん漫画なので、フィクションとして現実より過剰な表現になっているとは思うけど、似た様な作風の漫画と比べると、よりリアルに読めるので、いい意味でブラックさにやられる。
読むとけっこう気分的に落ちるので、しょちゅう読みたいと思うような作品ではないが、暗に読者に教訓を与える良い漫画だと思う。
大人向け。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-09 15:01:09] [修正:2012-08-15 15:35:53] [このレビューのURL]

完結しています。 全巻読みました。
古谷実先生の稲中の次の作品。 この後から作風が変わってきて、だんだんとシリアスでダークな雰囲気を持っていくんだけど、この作品は正にその転換期に書かれた作品で、前後作の作風が入り混じったカオスな出来となっていると思う。
ギャグのキレは流石です。 でも話の背景がけっこうダークなので、ひとしきり笑った後に、何か色々考えさせられるような、他に類を見ないタイプ。
普通なら相容れないジャンルを見事に共存させているところに、古谷先生の非凡な才能を感じます。
悪く言えば一つのジャンルに徹して書ききれていないとも言えるのですが、非常に高いレベルで共存していると思いますし、いい意味で危うさが魅力で読み込んでしまう不思議。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-15 10:28:55] [修正:2012-08-15 10:35:00] [このレビューのURL]