「polojo」さんのページ
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6点 バンビ〜ノ!
イタリア料理店を舞台とした料理漫画。
ほかの料理漫画と一緒で、見習いからの主人公の成長を描きます。
見張るべきは、内容と絵のタッチの相性の良さです。料理漫画には、修行という側面がありますので、その熱血な感じが絵のタッチと見事に調和しているのです。ちょっと劇画調と言いますかそんな感じの太い線で描かれているので、読んでいると不思議な熱さがこみ上げてきます。
要は、この熱さが漫画の魅力の大部分であり、ストーリーが凡庸なものでも、読んでいて飽きないものに仕上がっています。また「凡庸」とは言いますが、イタリアンのレストランの厨房やホールというそれだけで魅力的な舞台の「凡庸」ですので、無理にひねる必要はないのです。
なので終盤のストーリー展開は私としては、過剰なものに感じました。イタリアンレストランの「平凡」を突き詰めてくれれても、充分に面白くかつより感情移入しやすいものになっていたのかと思います。
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[投稿:2013-05-25 00:51:57] [修正:2013-05-25 00:51:57] [このレビューのURL]
9点 はじめの一歩
マガジンの長寿スポーツ漫画
その知名度は高く、「あしたのジョー」と双璧をなすボクシング漫画といえるのではないでしょうか。
見張るべきは試合の迫力。どの試合も手に汗握る展開となっています。キャラクターも一人一人に、とても個性が立っていて主人公の試合でなくても、目が離せない展開になっています。(むしろ、主人公以外の試合をベストバウトに選ぶ読者も多いのではないでしょうか)
ギャグはいかにもマガジンらしい下ネタが多いです。
マイナスポイントとしては、主人公一歩が優等生すぎる点、宮田との試合がなかなか実現しない点、最近は冗長な試合が目立つという点でしょうか。
しかし、最近やっと主人公も世界戦を戦い始めていますから、頂上決戦はちかいのかもしれません。それが宮田かリカルドかはわかりませんが。
ただ長年連載をしているだけあって、物語の質の高さは相当だと思いますので、かなりおすすめ作品です。
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[投稿:2013-05-25 00:07:05] [修正:2013-05-25 00:07:05] [このレビューのURL]
10点 H2
H2は2人の主人公と2人のヒロインから成り立っています。
もうこれだけで相当な人間ドラマが成り立ちます。そしてそこには嫉妬や痛みや苦しみも存在します。凡才の漫画家なら非常にウェットで生々しく描いてしまうか、その状況は完全にないものとしてストーリーを進めるでしょう。
しかしあだち氏は、その少年少女を成長させるためにこれらの感情とまっこうから向き合います。そしてただ向き合ってそのまま表現するだけでなく、あだちフィルターを使って、読者ターゲットである少年たちがギリギリ理解し、少し背伸びをして感情移入できるようなレベルに標準を合わせています。
いやあだちさんのデフォルメ力は、本当にすばらしいと思います。押しつけがましくない淡い感動を描くのが得意なんでしょうね。
また登場人物が魅力的(特に主役の4人)ですので、読者の多くは最後の方で必ず「自分はどっちを応援したいのだろう」という自問自答に入ることだと思います。そしてこれが1周目、2週目繰り返し読むと感想が大きく変わっていきます。つまり、読者も成長とか新しい考えを発見できるのです。
登場人物のみならず、読者も成長させるお手本にすべき少年漫画です。
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[投稿:2013-05-20 22:25:40] [修正:2013-05-20 22:25:40] [このレビューのURL]
10点 テニスの王子様
僕の従妹がすごくはまっていました。久しぶりに彼女の部屋にはいったら、跡部君のイラストが写真立てに入っていて愕然としました。そういった少女たちの心をくすぐるには素晴らしい作品だったのでしょう。
作品としてのクオリティはというと。。。評価しにくいですね。
テニスシーンは、動的な動きこそあるもののいかんせん線が細く、迫力としては今一つです。
それを補うための必殺技なのかもしれませんが、インフレしすぎているし、いまいち絵でそのすごさが伝わってきません。そして説明口調のセリフがいただけません。
ストーリーは難関を乗り越えたら、より大きな難関がというわかりやすいインフレ状態があります。まぁ、ジャンプ漫画なので当然といえば当然なのかも。
友達の部屋にあって、一人になる時間がある時は暇つぶしに読んでみたらいかがでしょうか。
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[投稿:2013-05-18 23:34:40] [修正:2013-05-18 23:34:40] [このレビューのURL]
4点 美味しんぼ
漫画料理の金字塔的存在。しかしそのアクはかなり強く、作者の思想がふんだんに盛り込まれている作品です。
この漫画の売りは「ボキャブラリーの多さ」だと思います。ただおいしい料理においしいとは言いません。「滋味あふれる一品」とか「楽しい味だ」とかこの漫画でしか見たことありません。
作者は元新聞社出身ということが見事に生かされていると思います。
ただ、大人はともかくとして、未成年のキャラクターがこまっしゃくれた表現を使うのはさすがに違和感がありますが^^;
また長年やっているだけあって、料理の絵はかなり上達していて本当においしそうです。
この作品の一番のマイナスポイントは、主人公たちの成長があまり見て取れない所でしょうか。確かに主人公はおっさんたちなので、成長という表現が難しいのかもしれませんが、様々な出会いを通じて考えが広くなったとか、多様な考えを尊重できるようになったとかそんなことはありません。ただ、料理の含蓄が増えていくだけのような気がします。
全くおすすめできない漫画とは言いませんが、買う程ではないのかなぁ。。。
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[投稿:2013-05-18 23:24:53] [修正:2013-05-18 23:24:53] [このレビューのURL]
9点 少女ファイト
イラスト、キャラ、ストーリー展開すべてが濃い・・・濃すぎます。
間違いなく胸焼けを起こします。一巻読んだら、相当疲れます。しかし、読む手が止まらず、次の感に手が伸びてしまいます。
日本橋先生のもはや定番なのですが、登場キャラクター一人一人に強烈なトラウマを最初から与え、それを克服することによって成長させる青春物語になっています。
しかし今までと違うのは、トラウマを克服していくテンポが速くなっています。G戦場や極東のときは、最終巻あたりでそれらのトラウマを克服して糧にして大人になっていきますが、少女ファイトではみんな着実と過去と向き合って大人になっていきます。
スポ根漫画なので、その都度出てくるライバルたちに打ち勝たなければいけません。よって、キャラクターたちは何かしらの成長描写が必要です。トラウマの克服スピードを速くしたのは、これが理由なのかもしれません。
後、日本橋先生特有であります絵の大胆な構図がバレーボールのシーンで、かなり活かされている漫画かと思います。ただ詰め込み癖はまだまだ直っていない模様。書き込みの細部を眺めているのは楽しいですけどね。
とはいえ、日本橋先生の漫画の中では相当エンターテイメントに昇華した作品といえると思います。非常におすすめです。
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[投稿:2013-05-18 03:11:41] [修正:2013-05-18 03:11:41] [このレビューのURL]
5点 GANTZ
パワードスーツ、武器、宇宙人、エロ、グロ・・・
中学生から高校生の少年たちが好きな要素がこれでもかというぐらいのSF漫画です。メカニックのデザインはなかなかかっこよく、宇宙人のキャラクターや設定も個性がたっています。
戦闘の展開は面白いです。どの戦いにも絶望感と爽快感が良いバランスで含まれています。
一番のマイナスポイントは、キャラがあまりイキイキとしていないだと思います。デザインは良いのに各キャラの表情が乏しく、また動的な描写もそこまで上手だとは思いません(漫画独自の表現が、足りないといった方が良いと思います)。
人間キャラはたくさん出てきますが、彼らのキャラの堀具合が中途半端です。
奥氏のたぐいまれなるメカニックデザインセンスを楽しむには、絶交の漫画です。
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[投稿:2013-05-18 02:11:35] [修正:2013-05-18 02:11:35] [このレビューのURL]
8点 MASTERキートン
インテリ、スポーツマン、軍事知識も豊富、多趣味で紳士のキートンの活躍を描いた作品です。
画力は今より低いですが、浦沢氏の得意芸ともいえる「ヨーロッパ人のかき分け」の技術はすでに完成されています。ロシア人、ドイツ人、イタリア人、英国人など白人をかき分ける技術は本当に素晴らしいものがあると思います。
この漫画はストーリーというものがほとんど存在しません。極端な話キートンと周りの人の生活を描いた「日常系」ともいえます。
よって漫画を面白くする要素は、かなりの部分キャラの魅力、もっというと主人公・キートンの魅力に左右されています。そしてこのキートンが非常に魅力的な人物です。
読めば読むほど、キートンという人物の魅力を知りたくなります。また、どの巻からよんでも全く問題ないです。
読んで何かが残るということは、ないかもしれませんが、おすすめです。
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[投稿:2013-05-17 03:08:38] [修正:2013-05-17 03:08:38] [このレビューのURL]
この作品の優れているところは、様々な視点からサッカーというスポーツをとらえているところだと思います。
監督視点、選手視点、スタッフ視点、スポンサー視点、立場の違う人が混ざり合って物語を作っています。
なので、ギャグシーンが多くても決して物語が軽くならず、厚みのあるストーリーとなっています。
物語を繰り返し読んで、クラブサッカーとは何かということを考えることができる素晴らしい漫画となっています。
絵のタッチはポップで良いデフォルメがされていて読みやすいため週刊誌向きといえ、何度も読み返せる作品としての強度を有しています。
おすすめです。
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[投稿:2013-05-17 02:49:07] [修正:2013-05-17 02:49:07] [このレビューのURL]
小学生の時、クラスで唯一のボンボン派だった自分。
反骨精神より、コロコロコミックよりボンボンが優れていると思っていました。しかし、ヒット作を連発するコロコロに比べて、ボンボンは今一つのものばかり。今見るとターゲットとなる年齢があいまいだったのでしょうね。
この『真・女神転生 デビルチルドレン』もその一つです。ものすごい面白いのですが、いかんせん「えーっと、これは少年誌としては行き過ぎてやしないかい?」と思ってしまう程の、エッジの利いた残酷表現です。
これがメジャーな雑誌に掲載されていたのならば・・・と思わずにはいられないのです。この漫画を戦略的に世に広めることができなかった、ボンボン編集部と講談社に残念な気持ちを隠せずにはいられません。
ともかくおすすめです。
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[投稿:2013-05-16 00:02:50] [修正:2013-05-16 00:02:50] [このレビューのURL]