「やじウマ」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月20日

タヌマというオジサンが亡くなった奥さんの写真を眺めているシーンがあるのだが、写真に写っている奥さんは「いぇーい」と言いながらピースしている。
最初はなんとなく眺めていたのだが、意味が分かった時思わず「くだらねぇ?」と笑ってしまった。

このマンガにはそういうベタで下世話なギャグがサブリミナル的に頻繁に挿入されているが、そういうオッサンくさいノリがすごく好きだった。

実はリアルタイムでは読んでいなくて、大学生になってから初めて読んだのだが十分夢中になって読むことが出来た。

作者はこのマンガが打ち切られた後、作者的には不本意だったと思われるタイアップマンガをずっと描いていくことになるのだが、その中でも独自の絵柄とノリを出しながら良質な作品をずっと描いていった。
ノリや絵柄は変わってしまったが、今でもちゃんと描き続けているのがとてもうれしい。

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[投稿:2016-09-28 15:34:09] [修正:2016-09-28 15:34:09] [このレビューのURL]

「世界一ダメなストーリー漫画」の称号を与えるべき。(褒め言葉)
なんかとても愛しい。

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[投稿:2008-02-15 17:48:17] [修正:2016-09-28 15:16:59] [このレビューのURL]

子どもの頃はただのゆるいギャグマンガくらいに思っていて爆笑をすることは無かったが、読んでいる間になんだか不思議な安心感を憶えるので定期的にコミックスを買っていた。

今読むと作者の日常を切り取る視点や人の観察眼が、実にユーモラスで作者独自の物があるなと思う。
だから表面上はSDガンダムもののマンガであるはずなのに妙な普遍性があってガンダムに興味のない人にも人気があったし、自分も2・3年くらいの周期で妙に読み返してしまう時がある。
なんというかとても「成熟」したマンガだなと思う。
児童誌のギャグマンガというと奇抜で下品であることが求められるはずの中、こういうマンガを描いて10年間もの間支持され続けてきたというのはひとえに作者の力量のなせる技だと思う。

一応はタイアップ作品であったが、本質的な部分ではオリジナル作品と等しいものになっていたと思う。

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[投稿:2007-02-21 18:09:44] [修正:2016-09-28 15:15:58] [このレビューのURL]

読んでると気持ちが暗くなってくる

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[投稿:2008-02-15 17:48:02] [修正:2016-09-28 14:46:27] [このレビューのURL]

最初はちょっと毒のあるエッセイ漫画にすぎなかったはずなのに、プロの雀士とか先物買いのせいで数千万の借金を背負ってるような人と打つようになってくところからだんだんおかしなことになっていく。
1回の麻雀で20万円もスるとか病気としか思えない。
まるで漫画のような展開なのにこれが実際にあったことなんだと考えると読んでる方も頭が痛くなってくる。
しかもそれをあいかわらずギャグとして書いてるわけだし。
一人の人間がどんどんダメになってって最終的に突き抜けてしまうまでを描いた傑作。

※このマンガの初期の方で出てくる「チムラさん」がまさかあずきちゃんの作者だとは思わなかった。

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[投稿:2010-10-02 22:52:35] [修正:2016-09-27 22:39:25] [このレビューのURL]

最終回における「ノーザンダンサーの血の一滴は1カラットのダイヤモンドより価値があるという」から始まるナレーションは本当に美しい。

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[投稿:2016-09-27 22:27:44] [修正:2016-09-27 22:27:44] [このレビューのURL]

高校生の頃に読んで、このマンガの風景描写にとてつもない感動を覚えた。
トーンの張り方とそれによって表現される光の描き方がとても美しい。

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[投稿:2012-08-23 17:50:33] [修正:2016-09-27 22:19:06] [このレビューのURL]

「児童向けと考えたらプラス要素にはならない」「年少の読者には難しかった」「メインターゲットの客層からしたらうるさいだけ」と下の方が分析されていることに違和感を憶えたので書かせていただく。

当時小学生だった自分だが、雑誌で読んでいてこのマンガは普通に「アリ」だった。
もちろん話はよくわかってなかったし、この非常に低血圧な絵柄もなんだか気味の悪い絵だなとか思ってたし、正直好きな部類ではなかった。
しかしそれでも「アリ」だった。

このマンガを含めたいわゆる児童誌に連載されていたマンガのレビューでよく「子ども向け作品とは思えないストーリー、テーマ」という言葉を目にするが、それはまるで「子ども向け作品に複雑なストーリーやテーマはいらない。子どもは理解できないんだから必要ない」とでも言っているように感じられ、少し疑問をおぼえる。
なぜなら、(矛盾するような書き方だが)子どもは別にストーリーやテーマなんて気にして読んじゃいないからだ。
脳の発達段階から言って子どもにそこまで考えながら読む能力はない。
彼らが見るのはキャラクターだ。
自分たちがなんとなく親しみをもてるようなデザインや台詞、そして感情(ここは超重要)をもつキャラがいればそれがどんな荒波を行く物語の中にいてもついていけるのだ、たぶん。
善悪とか倫理観とかマトモに出来上がってないので、「これは子どもむけじゃないだろ・・・」なんて考えながら読んでいないし、意外と描かれていることを素直に受け入れてくれる。
だから児童誌で複雑なストーリーやテーマを描いても何の問題もない。
(っていうかそれがダメなら「ドラえもん」はどうなんだ、マジで。)

もちろんこんなマンガが溢れかえった児童誌なんていうのは非常に鬱陶しくて嫌だが、当時のボンボンにはきちんと子どもにわかりやすい愉快なマンガ(へろへろ君やらハダカ侍やウル忍)が中心に連載されていたから平気だった。
「メダロット」はそういうわかりやすく楽しいマンガの合間に読むものとしては不思議なマンガだったが、不快感は抱かなかったしとても印象深い作品だった。
そしてその印象深さは年を取るごとに「あのマンガ、不思議な感じだったけどまた読みたいな」になり、復刻された物を読む時には当時の思い出と照らし合わせながら新しい読み方を発見するということに繋がっていった。

だから当時の読者として言わせてもらえばこういうマンガが児童誌に連載されていたのは十分「アリ」なのだ。

※なんてことを書いた自分だが、高校生くらいになって「化け猫あんずちゃん」がボンボンに連載されたのを読んだときは「えー、これ子どもが読んで面白いのかよ」とか思っていた。

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[投稿:2016-09-26 22:11:32] [修正:2016-09-27 21:39:32] [このレビューのURL]

当時からあまりおもしろくないと思っていたが今読んでもあんまりおもしろくなかった。

仲間がやたらと死ぬ殺伐とした展開は当時とても斬新だった(ポケモンでたとえるとヒトカゲとかフシギダネがバンバン死ぬみたいなの)が、このマンガはそればっかりでふっと息抜きできるようなユーモアが全くなかった。
自分としてはシリアスなだけのマンガというのはあんまり好きじゃないのだ。
そんでもって話の意味性やテーマに殺伐とした展開に見合うモノがあったかというとそんなものは全くなく、雰囲気だけしか描けていなかったと思う。(タイアップものだから当たり前なんだが)
おまけマンガでやたらと楽屋ウラの感じを出そうとするのも嫌悪感がある。

絵や見せ方は間違いなくカッコいい(本編のゲーム以上に女神転生っぽさが出ていた気がする)ので、そういう部分が好きな人にはいいんじゃないだろうか。

復刻されるにあたって評判を読んだら意外と人気高くてびっくりした。

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[投稿:2016-09-27 21:37:11] [修正:2016-09-27 21:37:11] [このレビューのURL]

簡単に言うと手塚治虫版「猿の惑星」。猿が鳥ですが。
手塚作品の中でもマイナー中のマイナーですが、自分はもっといろんな人が読んでもいいんじゃないかと思う。
鳥社会の設定がよくできている。食虫族と食肉族の対立や新市長の決め方、他、作中のあるキャラの提唱する鳥が人間に代わり地球をおさめるべき理由、というのが面白い。妙な説得力がある。
手塚治虫という人は「説明」の能力に長けている人だったんだなと改めて思う。

SF作品としてはかなりよくできている、と自分は思う。

でも結構好きな作品なんだよなぁ。実質的に手塚作品にハマったのはこれのせいだし。もっといろんな人読んでくれないかな。

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[投稿:2007-03-10 15:54:04] [修正:2016-09-25 21:21:18] [このレビューのURL]