「やじウマ」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月20日

よく話題にされる終盤の展開だけど自分はそんなに面白いとは思わなかった。
それよりも序盤のほのぼのした中にとんでもない暴力性を見え隠れさせる作風の方が好きだった。
少し横内なおきテイストを感じたというか、絶対「クロちゃん」は「ワッハマン」に影響されてるだろ!ってルーツを見つけたようでちょっとうれしくなった。
それが6巻からはただ陰惨で辻褄合わせに苦心してるだけ、けっこうありふれた作品になってしまったなと残念になった。

でも最後の最期はだけは好き。本当に好き。
しあわせな気持ちというのは絵に描けるんだな。

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[投稿:2016-09-23 19:19:07] [修正:2016-09-23 19:19:07] [このレビューのURL]

西原理恵子の絵が下手くそだなんて言うのは大嘘で、本当はめちゃくちゃ絵の上手い人だ。
もちろんヘタウマという意味じゃないし、実際にあの絵を羨望してる人は多いはずだ。
作者がその嘘を否定せずに逆にこういった助長させるような企画を考えてしまうのは、作者自身が無自覚であるのかもしれないけど、それ以上に金になるからだろうな。
ずる賢いぜ。

おれは連載終了までに新井英樹が出るのを心待ちにしていたのに結局出なかった。やはり金にならないからだろうか。残念。

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[投稿:2016-09-23 19:03:45] [修正:2016-09-23 19:09:12] [このレビューのURL]

このマンガは相当ヤバい、狂気のかたまり。

よく暴力性が高くてキャラがまくしたてるように喋るマンガ(たとえばヘルシングとかワールドイズマイン)に対して「狂気」っていう言葉が良く使われるけど、あれは正確な表現ではないと思う。
「気が狂ってる」とかじゃなくてただテンションが高いだけだろ、作者はわりと計算して書いてるよ。
だいたい「狂気」なんて自分をカッコよくみせるために使われるいわゆる「厨2病」的単語だろ、恥ずかしいな。
なんて思ってた自分でも使いたくなってしまう。
このマンガは狂気のかたまりだ。

詳しくは画像検索でもしていただければいいんだけど、ここに詰まっているのは「人生ってのは意味がないんじゃないか」と読む者に思わせる圧倒的な虚無感であり、孤独感であり、マンガへの行き詰まり感だ。

「孤独」×「頑固」×「酒」の組み合わせは、人をここまで荒廃させることができるのか。

この人の周りにはきちんと注意してくれる人がいないのか、こんな物を描いてるのに止めてくれる人がいないのか。
一応は何度もヒット作を排出しているはずだろ。
家族はどこだ、友人はどこだ、慕ってくれる人はどこにいるんだ。

読んでる人間の心をヒリヒリさせてくれるような「狂気」を感じたいなら是非読んでいただきたい。
ただし、全然おもしろくない。

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[投稿:2016-09-23 17:55:57] [修正:2016-09-23 17:55:57] [このレビューのURL]

 アレックス・ロスの絵や、事態を観ているだけしかできないノーマン牧師の存在が、何十年と続くDCのスーパーヒーロー達を「神」として描くことに成功している。ヒーローをこれより神々しく描けているアメコミはないんじゃないだろうか。
 でも自分はこの作品が好きではない。
 一般人の視点、ノーマン牧師のような聖職者ではない本当の一般人の視点が全くかかれていないからだ。そのため結局神様同士の喧嘩をただ見せられているだけのようにしか思えなかった。問題の解決も、結局邪魔をしているヒーローが核によって減ったから解決したというようにしか見えず、あまり上手とは思えない。それが「神話」的な内容をさらに引き立てているというならばたしかにそうだとは思うが。 
 自分はそこまでDCが好きではないのだな、ということを再認識した。

何が言いたいかと言うと「そんなに言われてるほどおもしろくないぞ!」

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[投稿:2012-08-20 19:32:49] [修正:2016-09-18 18:35:26] [このレビューのURL]

10点 喧嘩商売

よく見ればとても変な絵だし、話も冷静になってみるとご都合主義すぎる感じがする。盛り上げどころでナレーションを多用するのも個人的には違和感ある。あと最近は無くなったけどギャグとシリアス時の雰囲気が両極端すぎてぶっちゃけキャラクターが崩壊してる。

なのにこんなに夢中になって読んでしまうのはなぜなんだ。
BSマンガ夜話で「ガラスの仮面」について「話は超ご都合主義だし、絵も描写力なくて変なシーンが多い、でもそれを超越した魅力がこのマンガにはある」てな事をいしかわじゅん辺りが言ってた気がするんだけど、それと同じ感覚なのかな。

とにかくホント先が楽しみ過ぎてツライ。
文さんが負けちゃったらどうしよう。俺泣いちゃう…(26歳男性)

※よく「木多がこんなにおもしろい漫画描くなんて!」みたいな感想を見るがそれは失礼だと思う。「幕張」の頃からトンデモナイもん描く人だったんだから、そういう可能性を見抜いて無かった人が悪い。ちなみに俺は見抜いてなかった。

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[投稿:2016-09-15 17:11:47] [修正:2016-09-15 17:11:47] [このレビューのURL]

得点のみ

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[投稿:2007-08-14 21:36:38] [修正:2012-10-21 22:02:35] [このレビューのURL]

8点 レベルE

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[投稿:2008-02-21 19:07:33] [修正:2012-10-21 22:02:03] [このレビューのURL]

実はこの前に手塚治虫の青年漫画(なぜかよくヒロインのねえちゃんがレイプされる)とか藤子Fの異色短編集とか宮本から君へとか狂四郎2030読んでてわりと平気だった。むしろ「えー、なにこんなもん?たしかにすごかったけどもっと鬱にさせてくれるものを期待してたよ。みたいなことを考えた自分の気持ち悪さ」に凹んだ。
今読むと設定が陳腐だよなあ。才色兼備のあこがれのクラスメイトとか美人の人妻教師とか年の近いスタイルのいい姉、両親は旅行で出かけてる、金と権力をちらつかせてヤクザを従えて狙った女を自分のいいようにするハゲオヤジがいるとかエロゲみたい。見方変えれば十分笑い飛ばして読めるよ。鬱漫画じゃない、まだ余裕。
余裕がないのはベルセルクの「蝕」とか陰惨な状況をまんまギャグにしてて逆に怖いぼくんちみたいな漫画。「死」がからまない限りそんなに落ち込まないかな。結局「エロと怠慢と自意識にもまれたうす暗い青春」なんてものは時間とか環境次第で簡単に忘れられるもんだからね。・・・こういう事をしたり顔で書いちゃうヤツが一番気持ち悪いよね。

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[投稿:2010-10-03 22:09:31] [修正:2012-10-21 22:01:43] [このレビューのURL]

 いつもの藤田和日郎でやっぱり好きだけど「心に闇抱えてたり人間関係にギスギスしたものをかかえてたりする人たちが戦いを通じてそれにケリをつける」って話を青年漫画でやる必要あるのかよという疑問。どうせ青年漫画でやるなら「バトルで解決もの」以外の話も見たかった。
 最後の「本当にこわいのは人類かもしれない・・・」みたいなのはいらなかったと思う。そんなテーマ扱う作品じゃなかったくせに。

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[投稿:2012-10-21 21:52:01] [修正:2012-10-21 21:52:01] [このレビューのURL]

 結局、これより少し前の浦沢・長崎が「プルートゥ」「20世紀少年」でやった「壮大な伏線を臭わせながら読者を惹きつけ漫画界のトップ(売れまくって手塚治虫賞とかとっちゃう)にのし上がっていく」って姿こそが「ともだち」だったという・・・

 リアルで読んでた時はこれの前まで完璧のように見えた浦沢帝国がこれでミソをつけてみんな「アレこの漫画家おかしくね?」って思い始めたように見えました。ついでに言うとこれ出した後の「プロフェッショナル」って番組がそれに拍車をかけたような。

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[投稿:2012-10-21 21:41:53] [修正:2012-10-21 21:42:58] [このレビューのURL]