「橙木犀」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年05月29日

読んでいて、笑いが我慢できなかった!
一刻も早く先を知りたいと電車の中で読んでいて、思わず吹き出してしまったのがいったい何回になるのやら(汗)

私も本屋さんでバイトしてみたいと思ったことがあるので、非常に興味深かったです。
やっぱり、本が好きなだけじゃ勤まらないか。
壮絶な肉体重労働の様子に圧倒されてしまいました…。
でも、あの修羅場を面白く描いてしまうのだから、番子さんの書店の仕事に対する愛着がうかがえるような気がします。

私的に、ブラック番子さんの心の呟きが、一番笑えました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-26 00:18:06] [修正:2007-10-26 00:18:06] [このレビューのURL]

切なくて、哀しくて、胸がぎゅっと締め付けられるような、それでいて温かな気持ちになれる作品。

あの時、思い切って声をかけていたら。
あの時、手を伸ばして相手に触れることが出来たら。
そしたら、お互いにもっと幸せになれていただろうかと、読んでいて考えずにいられなくなるときがあります。

異能の力を持つ人も、心に傷を持つ人も、そして悲しい想いを胸に秘めた異形の者達も。
みんな、誰かに伝えたい想いがある。
触れ合いたい誰かがいるのだと。
儚げで繊細な線が、その想いを静かに引き立ててくれます。

一話完結のシリーズものですが、1話も読み落としたくない!
とても魅力的な“あやかし契約奇談”をたくさんの人に是非読んでもらいたいです。



ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-10-26 00:02:22] [修正:2007-10-26 00:02:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

狂気と憎悪が渦巻いているけれど、とても熱くて、優しさと愛情に満ちた作品。

主人公の一人の鳴海が、後半あまりに暗くて重かった…。
エレオノールにやたらと冷たく当たるし、「彼女にそこまで言わなくてもいいんじゃ〜?」と思わずにいられませんでした。
「からくりサーカス」読んでいて非常に辛かったのは、その点かな。
サハラ砂漠編で、しろがね達が散っていく様も悲しかったですが…。

哀しみを越えて感動したのが、オートマータ達の最期の様子。
シルベストリやコロンビーヌ、パンタローネやアルレッキーノ。そして、フランシーヌ人形。
彼女が小さなエレオノールを守るため、命懸けで取った行動に胸が熱くなりました。
フランシーヌ人形が最期に浮かべることが出来た笑顔は、幸せに輝くエレオノールの笑顔に勝るとも劣らないと思います。

なので、かぎりなく9点に近い8点にしました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-18 13:13:05] [修正:2007-10-18 13:13:05] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品は、主人公の興梠(コオロギ)君を好きになれるかどうかで、かなり評価が分かれると思います。

コオロギ君は口べたで不器用な青年。でも、要領悪いけれど何事も一生懸命で優しい。
そんな彼が、読みながら可愛く感じられてなりませんでした!

そのコオロギ君に控えめに(笑)アタックされている“アタック中の彼女”。
どこか変わっているけれど、人の目を気にしない、コオロギ君のさり気ない優しさにどんどん惹かれていく“ひずみちゃん”。
コオロギ君を事件に巻き込んだ際に彼のことが印象に残り、会いたくなって彼を実家に誘った“みゆき”。

最終回の最後の最後、コオロギ君が霧の中で手を繋ぐひとが誰なのか、ぼかしてあるのが印象的でした。
彼女ら3人の誰とも受け取れますが、私の一押しはひずみちゃんです!
片想いで良かったはずなのに、どんどんコオロギ君に惹かれていってしまうひずみちゃんの表情がとっても可愛らしかったです。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-17 00:25:24] [修正:2007-10-17 08:24:22] [このレビューのURL]

大切な人を守りたい。
幸せにしたい、幸せになって欲しい。

幾つものそんな想いが、どうしてこんなにすれ違ってしまうのだろうと、痛々しくてなりませんでした。
どんなに酷い言葉を投げつけられても、切り捨てられても、「それでも待っていたい。私の気持ちは変わらない」と一砂を想い続ける葉の一途さが、物語の希望であり、癒しであったと思います。

読みながら、「一砂、どうして葉を選ばないの!?」と内心叫びっぱなしでした。
悲劇的な人間、不幸な人間の方に人の心情は寄り添うものだと何かで読んだことがあるのですが、だからと云って、心から大切に想う人を切り捨てていいとはどうしても思えなかったからです。

また、葉がとっても魅力的なんですよ!!
一砂が葉に辛く当たり、千砂を選ぶ度に、苛々せずにはいられませんでした。
だから、『一砂と葉が想いを交わしあった』あの場面(この作品を読んだ人は分かるんじゃないかな)を読んだとき、本当にホッとしました。

閉塞感に満ちたストーリーですが、ラストが未来へと繋がる可能性を提示してくれているので、悲劇的終結が苦手な人でも大丈夫だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-03 10:14:55] [修正:2007-10-13 00:16:09] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品の見所は主に2つだと思います。

その1つが、陸情3課のアリス少尉とオーランド伍長の関係。
一本気で自分に厳しく、いっそ清々しいまでに理想と信念に忠実なアリス少尉。
そんな少尉と3課に希望を託し、自分の全てを使って少尉を守ることを自分自身に誓っているオーランド伍長。
信頼だけではない、恋とも少し違うような、不思議で強い絆で結ばれた二人の間には、いつも“戦争”が横たわっている。

戦場を知らない少尉と、悪夢に襲われ、肉が食えなくなるほどの悲惨な戦場を生き抜いた伍長。

障害はそれだけではない。
伍長の身体に隠された秘密や、身分の大きな隔たり。ですから、どういう結果になるのか予想も出来ませんが、悲しい結末だけにはならないで欲しいと願うばかりです。

もう1つの見所は、不穏な影を見せる“銀の車輪結社”。
どうやって、彼らの陰謀をはね除けるのか。


絵が少し荒いですが、一面的でない物語の構成や、味方だと思わせておいて実は…という、起伏に富んだ展開にこれからも注目していきたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-11 10:47:43] [修正:2007-10-11 10:47:43] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

第一印象は「色んな人がいるんだな〜」

最初は、ガツガツ仕事をする主人公の松方さんがちょっと怖くて、なかなか読み出せなかったんです。
でも、松方さんの仕事に対する真摯な態度、手を抜けない生真面目さに思わず熱くなって、引き込まれてしまいました。
でも、仕事であれほど自分に対して厳しくなれるのに、どうして恋愛ではあんなに及び腰になるんだろう?
大切だからこそ、腫れ物に触れるような関係になってしまったのかな…。

コミックス4卷まで読みましたが、私は松方さんには菅原さんが合うと思うんだけどな〜。
自分にも相手にも厳しくて、ねばり強い彼だったらお互いに高め合える、良い関係になれると信じています。

…ま、「働きマン」に登場する男性陣の中で一番好きな人が菅原さんなので、彼と松方さんの関わり合いに注目しているのだとも言えますが(苦笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-11 10:05:36] [修正:2007-10-11 10:05:36] [このレビューのURL]