「佐々木裕健」さんのページ
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- 1981年生まれ(性別:男性)
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現実をさまよっている、学生とフリーターの中間の生命体。
10年ほど前に存在したサイト「M.M.J.〜漫画無間地獄〜」にも投稿していた経験を持つ。
ネット空間に実名をさらす命知らず。
「レビュー」なんておこがましいですね。単なる「野次」です。
どんなクソでも漫画家にしてみればそれなりに人生を捧げて創っているわけでしょうが。
感想、批判がありましたら、下記のアドレスまで。
p-m-institute@hotmail.co.jp

もともと青年誌でやるべきテーマを少年漫画に持ってきてしまったために、全てが中途半端なご都合主義になってしまった。
特に私が気に食わない展開は志々雄真実が勝手に燃えて絶命してしまったところである。
もし志々雄が自滅しなければ、剣心は二者択一を迫られる。
1:殺さない程度に痛めつけ、警察に引き渡す。
2:殺す。
もし1を選べば志々雄は死刑になるか脱獄するかのどちらかしかない。死刑になれば、剣心は間接的に殺しを手助けしたことになるし、脱獄されたら、また多くの人間の命が犠牲になる。
「不殺の誓い」を守ることにより、これだけのリスクが出るというのに、志々雄の自滅により、リスクは回避できるは殺さずにすんだはで、良いとこどりになってしまったわけである。
剣心の「不殺の誓い」は、それによって罪をかぶるもの、命を落とすものを別に作り出すという本質的なジレンマがあるにも関わらず、そのテーマに真正面に取り組むことなく、ご都合主義的展開でスルーさせ、単なるバトルものとしてしまったことに、私は怒りすら感じてしまう。
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[投稿:2007-06-12 20:08:15] [修正:2007-06-12 20:08:15] [このレビューのURL]
7点 げんしけん
オタクと大学と青春を上手にミックスしている。
『五年生』を見る限り、作者はオタクでも何でもなさそうだが、的確でもあり、でも侮蔑心のなさそうな描写は好感を持てる。
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[投稿:2007-06-12 19:52:06] [修正:2007-06-12 19:52:06] [このレビューのURL]
2点 クピドの悪戯「虹玉」
『たとえばこんなラブ・ソング』の三角関係をそのまま持ち込んでいる。
一人の男が二人の女の間で揺れる(揺らす)というのは、それだけで物語が勝手に、劇的に進んでいく便利さがあるわけだが、そのような形でしか恋愛を表現できないのでは、恋愛の機微を表現していることにはならないと思う。
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[投稿:2007-06-12 19:46:40] [修正:2007-06-12 19:46:40] [このレビューのURL]
9点 最強伝説黒沢
『天』で勝ちパターンを発見し、『カイジ』でメジャー系にのし上がったが、その後しばらく停滞、そして『最強伝説黒沢』で更なる飛躍を成し遂げた、と私は解釈している。
そもそも、『天』のヒットの前は主に人情ものばかり書いていた福本にとって、本当に描きたかったのは「弱者」であったのだろう。だから「強者が勝つ」物語以上に描きたかったのは「弱者が非情な現実をいかにして生きるか」であったのだろうと思われる。
その思いを達成したこの作品によって、シリアスだけではなく、ギャグ、コメディーまでも福本節にのせることに成功した。
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[投稿:2007-06-12 19:37:08] [修正:2007-06-12 19:37:08] [このレビューのURL]
4点 金魚屋古書店
漫画に対して、あまりに無条件な賛美が鼻につく。
漫画というものは日本社会にとっても日本人にとっても極めて大きな存在だが、それは無条件にすばらしいもの、心を豊かにするもの、というわけでは決してない。
薬もあれば毒もある、面白い漫画もあればつまらない漫画もある、作者が全力で描いたものもあれば手抜きをしたものもある、時には作者の人格を疑いたくなるような、不愉快になる漫画もある。
そういった事情をバッサリ切り捨てた人情ものは、本質的なところでヤオイと変わらないと思われる。
私はだいたい3巻くらいまで集めて、上記のように思った瞬間、全て売り払いました。
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[投稿:2007-06-12 19:23:55] [修正:2007-06-12 19:23:55] [このレビューのURL]
5点 彼氏彼女の事情
はっきりいって、点数がつけにくい作品。とても面白くなる要素を持っていながら、致命的な欠点があり、結果その面白さもそがれている。最終的には2点〜8点の中間として5点とした。
中盤までは、絵柄の軽さと内容のバランスがギリギリ保たれていた。中盤以降は内容がシリアスになりすぎて、それまでに培ってきた作品の明るい雰囲気との整合性がとれておらず、しかもそのシリアスな内容を支えきれる性質の絵柄ではないため、読んでいて苦痛になった。ジョギングのつもりだったのに、フルマラソンを強要されているかのような感じ。(上手く例えられませんが)
あと、主要登場人物を美男美女(という設定)で固めてしまうことにより、いまいちリアリティに欠けるし、必然性の無い設定だと思う。
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[投稿:2007-06-12 19:09:10] [修正:2007-06-12 19:09:10] [このレビューのURL]
7点 アカギ
作者が波に乗ってきた頃に始まった連載。
10巻くらいまではその調子でテンポも良かったのだが、さすがに最近の展開は遅すぎる。
それでもクオリティーまで下がっているわけではないところが、この作者のすごいところではあるが。
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[投稿:2007-06-12 18:51:15] [修正:2007-06-12 18:51:15] [このレビューのURL]
6点 あたしンち
中学生や高校生、おばさんたちの日常、そのなかのちょっとした出来事を丁寧に、的確に、しかも面白く描写している。
「安心して読める」ことと「面白い」こと、この二つを器用に満たした作品。
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[投稿:2007-06-12 18:44:40] [修正:2007-06-12 18:44:40] [このレビューのURL]
3点 赤ずきんチャチャ
絵柄も、キャラクターの性格も、作風も一貫していない。本当に作者が、その場の思いつきでダラダラと描き続けていったのだろうという印象を受ける。
もう少し丁寧に書き続けていれば、良質な少女漫画のコメディーとなっていただろうに、あまりにも大雑把過ぎる。
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[投稿:2007-06-12 18:39:35] [修正:2007-06-12 18:39:35] [このレビューのURL]
8点 遠藤浩輝短編集
この作品の宣伝文句「全てが珠玉」
これが本当に当てはまるのだから恐れ入る。
ヤクザ、女子高生、大学のサークル、SF、作者の回想録、これだけヴァラエティに富んでいても、その全てを作者独特の厭世的な哲学で統一されているところがおもしろい。
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[投稿:2007-06-12 18:20:57] [修正:2007-06-12 18:20:57] [このレビューのURL]