「」さんのページ

総レビュー数: レビュー(全て表示) 最終投稿: まだ投稿されていません。

7点 夢使い

勿体無い。実に勿体無い作品。
まず、この作品は第1章(1〜3巻)、第2章(4〜6巻)、最終話の3エピソードに分かれている。
このうち第1章は作者のロリコン趣味が爆発して暴走気味であり、話もあまり面白くない。
ていうかドン引き。このために作品全体の評価まで低くしてしまった。
評価するならば5〜6点。

で、第2章である。これが非常に面白かった。
第1章はなんだったのかというぐらいに出来が良い。
評価するならば8点。

最終話は打ち切りだとするならばかなり綺麗に風呂敷を畳んでいたが
やはり「え?これで終わり?せっかく面白くなってきたところなのに
それはないんじゃね?」と思わざるをえない。

第2章が面白くて続きを期待していただけに惜しい漫画。
ディスコミの深さは本作にはないが将来大化けする可能性を秘めた作品だった。
あと2,3年続けば再評価されていたかもしれない。残念だ。

まだ絶版にはなってないみたいだし植芝作品が好きなら買いだと思う。
ただ、ディスコミと違って「萌え」要素が大分多くなっているので
そういうのが嫌いな人は受け付けないかも。

ちなみに植芝氏のトレードマークである恐るべき書き込み量は今作でも健在。
それとこの人のファッションセンスは荒木飛呂彦なみにぶっ飛んでると思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-06 13:30:25] [修正:2007-12-06 13:30:25] [このレビューのURL]

これほどのめり込んだ一話完結物は初めてだった。

毎話とも密度が高く、20ページやそこらで終わっているとは思えないほど。しかも、やっつけ仕事的な話が全くなく、最初から最後まで高いクオリティーを維持していたことも、かなり好感が持てる。

自身が医者であることから、専門知識などの解説も丁寧かつ簡潔で分かりやすかったし、医療現場の問題点にも多少触れているのも現実的でよかった。また、医者なら当然あるはずのやりきれない最後や、医者としてやれることの限界を上手く描いていたと思う。

結局のところ、ピノコのかわいさはアッチョンブリケ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-05 16:02:21] [修正:2007-12-05 16:02:21] [このレビューのURL]

不朽の名作。

これだけ繊細なペン使いで繊細なストーリーを描ける人が今いたら教えて欲しい。これは反語ではなく,ほんとに生きているうちにもう一度これだけの作品に出会いたいと感じる。作者本人でさえ,作風が変わってしまった今,この世界を再度表現することは不可能。奇跡のような作品だと思う。

この作品には「さとう菓子」ということばがぴったりの甘いファンタジーの世界と,永遠のこどもでありながら,永遠の時を生きる運命を与えられた主人公たちの過酷さと喪失感が同居していて,なんて名前をつけていいかわからない感覚におそわれます。

また,時を超えて生きる彼らと絡む「人間」のストーリーが時代を前後しつつ描かれていますが,その描写はヒューマニスティックで軽い話も重い話も残ります。作者の人間やその歴史に対する深い造詣と愛情を感じる。しかし,説教くさいところはみじんもないクールな作品です。ちょっとほめすぎですかね。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-03 12:40:20] [修正:2007-12-03 12:40:20] [このレビューのURL]

9点 リアル

[ネタバレあり]

スラムダンクやバガボンドで今イチ井上雄彦にのれなかった自分がはまっています。

このマンガを読むと「強い」ということがいかに脆く移ろいやすいものなのか,考えさせられます。学校では強者だった高橋や清春の精神的なヒーローだったヤマの変化・・・。それでも彼らは目の前に刻々と迫る「リアル」と戦わざるを得ないのです。
そういう意味では弱さを自覚したところから始まっている野宮は一番強いかもしれない。もともと持っている精神的なタフさも含めて大好きなキャラです。

個人的には高橋の今後が気になります。「バスケがしたいです・・」みたいに,自分をさらけ出して変われたら楽なんだろうけど・・・。けど,高橋には高橋なりの人生の解釈でまだまだ暗く戦ってもらいたいかも。あの家庭環境であの母親のもとで培われた仮面は引っぺがすのに相当苦労すると思う。というより,その仮面はもう彼の人格の一部。人はそう簡単には変われない。その変われない自分を抱えて苦しむのもリアル。

ペースが遅いのは作者がそれだけしっかり考えて物語を作っていると解釈しています。ハイペースで書くことでこの濃さが薄まったらそれこそ残念だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-03 10:56:59] [修正:2007-12-03 10:56:59] [このレビューのURL]

7点 COBRA

もろにスター・ウォーズあたりから影響を受けたと思われる漫画だがこれが結構面白い。

ハリウッド映画を見ているかのようなアクションが目白押し。
加えてどのエピソードも多少の差はあれど面白いものばかり。
アクション一辺倒ではなくたまにミステリー風味の短編や
ビターな味わいの大人っぽいエピソードが出てくるのも良い。
絵も上手いし70年代の漫画を語る上で外せない良作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-02 20:32:30] [修正:2007-12-02 20:32:30] [このレビューのURL]

敵のインフレ化が酷い。過去の対戦相手がどんどんザコ化して行く。
前振りが長い割には、肝心の試合は原則としてワンパンチで終わる。前半(特に児童期)は、ボクシング理論らしきものも交えて展開されていくのだが、そのうち「ネーミングが凄い割には原理不明」な必殺技のオンパレードになる。
おまけにストーリーも奇想天外かつ行き当たりばったりでリアリティ皆無。

以上欠点ばかりをあげつらってみたが、そんなことがいずれも気にならないほどの熱さとパワーに満ちあふれており、今でも面白い。
やるならここまで徹底しないといけないという見本だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-01 19:38:36] [修正:2007-12-01 19:38:36] [このレビューのURL]

何度も読みました!やっぱおもしれ〜 ギャグもおもしれ〜 飽きが来ないです。
作者としては、おそらくフリーザあたりで終わりにさせようしていたのでは?セルあたりからは引き伸ばした様なカンジが・・・
でも最後あたりのべジータがかっこよすぎて、それを読めたのはよかったです!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-01 11:06:44] [修正:2007-12-01 11:06:44] [このレビューのURL]

「なんやてぇ〜!」とつい言ってしまいそうな豆知識がいっぱい。
後半は↑連発でいまいちでしたが、豆知識は確実に広がりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-01 10:59:11] [修正:2007-12-01 10:59:11] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

作品全体が3期に分かれると思うが、それぞれが随分違った印象を受ける。トータルで考えても、スポーツ漫画の名作にしてギャグ漫画の傑作である。
<ラグビー編>
正直なところ普通のギャグ漫画。面白くはあるが、もしここで終わっていれば、月並みな漫画で終わっていた。
<柔道編>
格闘団体戦ものの元祖ではないかと思う。しかし「団体戦に出られない程の弱小チーム」「別の競技の経験者」「なぜか混じっている素人」など、王道のパターンはほとんど出揃っているように思う。YAWARAも五所瓦も、すべてのルーツはここにある。
反則も含めた数々の技はきわめてアグレッシブで、プロレス編への伏線は十分だった。
<プロレス編>
ストーリーと試合場面の緩急が絶妙なので、筋だけ追って行っても十分面白いとは思うが、何と言っても素晴らしいのは作者のプロレス(また格闘技全般)への思い入れである。試合場面は丹念に描かれていて、恐らく目の肥えたプロレスファンでも納得の出来だろう。三四郎がスーパーマンではなく、根性の人として描かれるあたりも「闘魂」に忠実でひたすら熱い。
ギャグの合間に放り込まれるプロレスネタも小気味よい。作中に実名で登場する猪木をはじめ、シンやブッチャーやハンセンのエピソードがちりばめられ、プロレスが熱かった往年の雰囲気が蘇る。
ラグビー編から比較したら、キャラやストーリーなど別の漫画のようであるが、「闘魂」という一貫した主題が花開くのは、まさにこのプロレス編だと言って良い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-01 00:20:38] [修正:2007-12-01 00:20:38] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

君に届けが面白かったのでこちらも読んでみよう、と言うことで読んでみました。

結果は・・・

・・・理解しがたい。

主人公の言ってることに感情移入できない。
どんだけユキちゃんを信じてんのかこいつは。
ただ好きだから「信じるよ!」ときれいごとを並べ立てる漫画にしか感じられませんでした。

常に最後までドロドログダグダ。
可哀想なポジションの赤星。
あっちこっちフラフラして逆切れしたり大変な主人公の友達
その子に散々振り回される可哀想過ぎる彼氏。(名前忘れた)

主人公の持つひたむき・純粋が薄っぺら過ぎる。

なんだかなぁ。
残念な漫画でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-11-29 16:31:10] [修正:2007-11-29 16:31:40] [このレビューのURL]

点数別のレビュー表示

月別のレビュー表示