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10点 リアル
事故で歩けなくなる、という所からストーリーが動き出す。
周囲は事故前と同じように生活しているのに、何故、、、
心理描写が丁寧で登場人物達の葛藤が伝わってくる。
また一人一人が様々な問題や悩みを抱え、
それを乗り越えて生きようとする姿が心をうつ。
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[投稿:2015-02-12 19:48:50] [修正:2015-03-04 19:22:25] [このレビューのURL]
10点 デアデビル:ボーン・アゲイン
「希望を失った男は恐れを知らぬ男なのだと」
アメコミ界を代表するライター、フランク・ミラーが不朽の名作を立て続けに世に送り出した奇跡の1年にバットマンと同時進行で制作したデアデビルシリーズの1エピソード。
内容はというと、宿敵によってどん底にまで落とされた主人公が周囲の協力を得て再び立ち上がるという胸熱なストーリーを一級の犯罪小説ばりのリアリティを持たせて描いている(そもそも作者が犯罪小説好き)。
映画で人気のあのチームも最後に登場。
荒唐無稽なストーリーが売りのヒーローコミックにおいてリアリティの要素を持ち込んだのは作品を地味にする難点もあっただろう。
しかし、本シリーズにおいてはリアリティこそが作品の魅力となり、本作においても2つの点で大きな意味を持っている。
1つは正体がバレるというヒーローものにおける定番の展開を主人公が最大の危機を迎えるきっかけとして機能させたこと、
そして闇社会のボスというありきたりな設定の悪役を主人公を極限まで追い詰めるだけの権力を持つ悪役としてその強大さに説得力を持たせた点だ。
コスチュームを着れば無敵の主人公も表の顔は弁護士とはいえ、単なる一般人に過ぎない。
そんな彼から組織は周到な計画の元、地位も名誉も財産も根こそぎ奪い去ってしまう。
ヒーローとしてのアイデンティティから切り離された一個人は組織に対してあまりにも無力であった。
そんな主人公を救うのが仲間であり、組織よりさらに強大な「市民」である。
本作が人気を博す要素の一つが彼ら「凡人」の果たす役割の大きさだろう。
本作は決して超人的なキャラクターばかりが活躍する「神々の闘争」の類の物語ではない。
家族が脅威に晒されてなおジャーナリストとしての使命を全うするベン・ユーリック、作品が作品なら「クズ」の一言で切り捨てられそうな落ちぶれたヒロインのカレン。
いずれも傷つきながらも懸命に主人公の支えとなる。
そして最後の最後に悪役を追い詰めるのは「世界最強の援軍」である市民。
力のある者だけが世界を動かすのではない。彼らの陰に隠れた非力な者たちにも重大な存在意義がある。
そんな力強いテーマが伝わってくる人間賛歌の傑作だ。
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[投稿:2015-03-03 21:15:44] [修正:2015-03-03 21:16:50] [このレビューのURL]
10点 LIAR GAME
完結した作品。
結構物事の考えが変わる力を持っているとは思います。
最終回の展開には人それぞれ感じることがあるかな。と思われるようになっています。全体的なストーリーよりは話の中の個々のゲームがおもしろいのでそっちがおすすめですね。
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[投稿:2015-03-02 21:27:25] [修正:2015-03-02 21:27:25] [このレビューのURL]
10点 プラネテス
凄くメッセージ性が強い作品。
人とは、愛とは、戦争とは等々、内容が哲学的。
この漫画の凄い所は、
国や肌の色、また宗教等という枠ではなく、
これまで培ってきた価値観や人生観を、宇宙という壮大なスケールで
とらえようとしていること。
そういった内容にも関わらず、押し付けがましく感じないのは、
デブリ(宇宙空間のゴミ)回収屋というSF要素やギャグシーン等を
巧みにストーリー絡めていたからだと思う。
デブリ回収屋という着眼点は勿論素晴らしいが、
この作品は宇宙を舞台にするべく、なったものだと感じた。
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[投稿:2015-03-01 23:01:24] [修正:2015-03-01 23:12:04] [このレビューのURL]
10点 AKIRA
SF大作。
ストーリー設定、世界観、コマ割りと、どれも素晴らしい。
個人的にはアニメの方が好きです。サントラも格好いいし。
とはいっても漫画も最高だったので10点。
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[投稿:2015-02-15 15:28:03] [修正:2015-02-15 15:28:03] [このレビューのURL]
10点 CLAYMORE
非常に面白かった。
ストーリー設定がしっかりしていて、最後も見事だった。
バトルシーンは迫力があり、キャラも際立っていて、台詞のコマ割りも良かった。
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[投稿:2015-02-15 11:36:53] [修正:2015-02-15 11:37:41] [このレビューのURL]
10点 うしおととら
少年マンガの教科書。
この作品を読んで感動できない人とは友達になれないと口に出しても良いくらいの名作です。
残酷な描写もありますし、救いのない展開もありますけど、こういう作品こそ中高生は読んで欲しいと思います。
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以下facebookに投稿した内容を追記しました(2015-2-6)
マンガ『うしおととら』がTVアニメになるというニュースがありました。
OVA(オリジナルビデオアニメ)では販売をしていた作品ですが、この度一から製作をしなおして、TVで放送されるこの作品は、ある時期の少年サンデーの看板作品でした。
内容は少年漫画の王道とも言える内容で、ある日、主人公の少年が1匹の妖怪と出会い、その妖怪と共に旅をする中で色々な経験をし、仲間を増やし、最終的には最強の妖怪を退治するというものです。
ここから先は、ネタばれになりますので、これからアニメを楽しまれる方は読まない方がいいのではないかと思います。
この作品のアニメ化のニュースを目にした時に物語を思い返してみたんですけど、ちょうど時期的にISILが(現在もそうですけど)世間の注目を浴びていたので、この作品の最後の妖怪とISILは「似ているな」と思いました。
この妖怪は人の憎しみから生まれ、恐怖を食べて生きている妖怪なのですが、現在のISILにもそのような所があるように思います。
主人公はお寺の子供なのですが、学校の同級生、同じ宗派の仲間達、外国の研究者、思い半ばで無くなった人達の霊、日本全国にいる土地神、そして妖怪達、彼らは最初は敵対をしていた存在達でしたが、最終的に協力をして最後の妖怪と対決し、退治をします。
この形も連合軍によるISILへの対応と似ているのかなと思っているのですが、ここで大事なことは立場も正義も違う人達が一つの巨悪に対して立ち向かって行き、彼らの内のどれが欠けても、最後の妖怪を倒せなかったであろうことです。
そして、この作品の最も素晴らしいところでもあるのですが、彼らがそれぞれがバラバラに最後の妖怪に戦いを挑み蹴散らされ、主人公が憎しみで相手を打ち負かそうとして蹴散らされ、協力してようやく退治ができるというところです。
ISILに対しても、色んな国や宗教、民族の垣根を越えて協力して対応して欲しいと思います。
ちなみにこの最後の妖怪なのですが、先述にあるように憎しみから生まれ、人の恐怖を食らって生きている妖怪ですので、生き物として人を殺し、恐怖をさせることしか出来ません。
しかし、その妖怪にスポットを当てると、主人公に倒され消滅する間際に、本当に自分がなりたかったものは、憎しみや慟哭から生まれた存在ではなく、純粋無垢な存在として生まれたかったという事を暗示させる描写があります。
ISILも同じだと思います。
彼らの現在の存在は憎しみと恐怖を撒き散らしている存在ですけど、最初からそうなりたいと思っていたわけもなく、様々な憎しみの連鎖から現在の形になっているのではないでしょうか。
そういう意味では同情すべき部分が0ではないとは言えますが、この作中で作者はこの妖怪の「悪の心だけを倒し、無垢な存在が残った」という形にはせず、跡形もなく消滅させています。
「憎しみと恐怖でしか存在意義を見出せなくなった存在は一度は完全に消滅させるしかない」という作者の考えがそこにはあるように思います。
主人公はこの妖怪を倒すときには憎しみでは無く、慈悲・慈愛・感謝の心を持って消滅をさせます。
憎しみを持って戦っては勝てなかった相手に対して、慈悲・慈愛・感謝の心を持って戦い、打ち倒し、消滅させることが出来たわけで、これこそが連合国軍がISILに対しての戦い方として正しい形なのではないかと思いました。
憎しみを持ち壊滅させても、憎しみや悪意の種は地中に残ります。
非常に難しい事であり、綺麗事だとは思いますが、『憎しみではなく、慈悲・慈愛・感謝の心を持ち、跡形も残さず消滅させる』ISILの結末も、この作品同様の終わりを迎えて欲しいと思います。
最後に、『うしおととら』というタイトルですが、人間側の主人公である潮と妖怪側の主人公とら、1人と1匹の主人公達の名前です、シンプルですけど、わかりやすく素晴らしいタイトルだと思います。
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[投稿:2010-10-15 18:47:58] [修正:2015-02-06 19:54:56] [このレビューのURL]
10点 火の鳥
このシリーズを一つの作品としてカテゴライズして、評価することは難しい。
小学生の頃から何度も読み返してきたが、何度読んでも面白いと感じた。
ギリシャ・ローマ編だけは少女漫画誌に連載され、当時の少女たちに向けたストーリー漫画なので毛色が違うが、
その他の作品は、構成・テーマ・実験的要素が全てが素晴らしい。
もちろん古臭さは否めないが、現代の全ての漫画が手塚氏を経由して今に繋がっていると考えれば、その凄さがわかる。
それぞれの作品を評価するとキリがないので、端的に評価する。
現代の漫画の古典なので、漫画ファンとしては読むべき作品の一つ。
古典でありつつも、面白く奥深い。基本でありつつも応用を目指す向上心の高さが感じられる。
漫画を一大文化として昇華した手塚氏の手腕を、このシリーズを見れば実感できると思う。
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[投稿:2015-02-06 17:38:11] [修正:2015-02-06 17:38:11] [このレビューのURL]