「ごまあぶら」さんのページ

勧善懲悪は好きではない。
だが、それを逆手に取った策もやりかたによっては悪く見える。
悪の定義が難しいからだ。
敵という存在を作り出して、物語上でたたきやすいように悪の定義をすりつけ、読者にカタルシスをあたえる。
では、悪ではないものを敵にするためには? 主人公の悪を正義に見せるためには?

さて、この物語、ややこの言葉に踊らされていないだろうか。
戦争終了後の貴族の処理班というみかたはいい視点だとおもう。
だが、純粋すぎる。
皇国の守護者のま逆をいっている。

カタルシスが得られない。
奇麗事はいらない、と作中でも定義されていそうだが、それに悩むこと自体贅沢だと思うのだ。

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[投稿:2007-11-21 23:49:43] [修正:2007-11-21 23:49:43]