「パンダマン」さんのページ

 独特のほのぼの空気感はかなり好きなんですが、漫画を余り読んでない人には世界観が掴みにくい漫画です

 現実とは少し違う世界感の漫画は、その世界を何も知らない読者の目になるキャラが一話目に登場するのがセオリーですが、これは読者の目になるキャラは出てきません。一話目からこの漫画の住人達ははちょっと変わった世界に生きていて、なんとなく魔物退治してるというのはわかるんですが、あとは読者ががんばらないと理解できない世界観と価値観
 おまけにいきなり多数登場するキャラ。ほかにこういう日本妖怪退治漫画を読んでいたりすると免疫があるかもしれないけど、作者の頭にある世界をそのまま出されても読者は混乱します。有名だったイラスト家の初めての漫画ということもあるけど、ここら辺は編集者がしっかり注意して欲しい所。

 とりあえず4巻あたりで迷走は終了。キャラクターや世界観も読者が掴むのに普通の漫画よりも大分時間がかかってますが、作者のやりたかった話やほのぼのシーンも増えるのでだんだん面白くなってきます
 結構先まで話を考えているみたいだけど、序盤のような迷走ぶりは復活しないといいなぁ

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[投稿:2010-03-28 01:20:18] [修正:2010-11-30 00:43:05]