「パンダマン」さんのページ

総レビュー数: 134レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年11月22日

 高校野球漫画だと、弱小校を強くして甲子園を目指す高校野球生活が一般的だけど、これは強豪校での高校野球生活を描いてんですよねぇ。新鮮だ。
 強豪校だからこその、苦労や負けられないプライド、プレッシャー、そういうこの漫画で見たい部分も丁寧に書いてて面白い

 この漫画で一番好きなのが試合よりも練習シーンが多いこと。
練習とか特訓シーン好きなんだよねー。スラムダンクとかでも試合よりも特訓場面をよく読み返します。そういう「勝つための布石」の部分がより多く書かれてるほうが全然キャラクターへの思い入れも変わってくるし、試合も俄然面白くなってくる

 後、絵はそんなにうまいわけじゃないんだけど打ったり投げたりのフォームがビチィッっと決まっててなんだかかっこいいです。野球が好きで野球を知らないとかっこいいポーズってかけないから、作者の思いが感じられる結構大事なところだと思った

 主人公はありがちな剛速球派じゃなく、くせ球を投げるやや特殊な投手っていうのも変わってて興味が出ました。これからどうやって剛速球派のライバルと競っていくのかも気になる部分

 真面目でまともで野球への愛情がこもってるいい作品
 

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-01-27 07:26:18] [修正:2008-01-27 07:26:18] [このレビューのURL]

 最初、タイトルをみて手に取り、その次に表紙をみて、またタイトルを見直してしまった

 だってこれ昆虫の話なのに、表紙は半裸の女だし、裏はメイド、背景ピンクだよ。エロマンガを手にしてしまったかと思った。
 表紙デザインだれだよ、これ!

 昔チャンピオンで「ロン先生の虫眼鏡」っていう老人と少年少女の昆虫サイエンスフィクションを連載してたけど、時代にあわせて、女の子を主役にしてメイドさんをつけないとうけないのか?やっぱり…

 内容は様々な虫による事件を虫に詳しい女の子が次々と解決する話。なかなか為になる事も書いてあって面白いんだけど、毎回強引にお色気カットが入って凄い邪魔。お色気全然必要ない

 虫は怖がられやすいけど、それは知らない事が多いからで、その世界は凄い奥深くて面白い。いや本当です。
 ただこの漫画を読んで虫が好きになるかというと多分嫌いになる。事件が起きる原因がほとんど害虫だからだ。
 虫への愛情は伝わるが、怖い虫ばっかりでてくるから虫嫌いはますます虫嫌いになりそう
 面白いんだけどね

 前作があるみたいだけどそれは未読です。でもそんなの全然関係なしに読めました
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-25 21:30:00] [修正:2008-01-25 21:30:00] [このレビューのURL]

 盲目の男が最新の科学で作られた刀で少女を守り悪と戦うという日本の古典的な話を現代的にまとめた話。
 科学の部分は目をそらしたくなるくらい適当なんだけど、話はサプライズが多くて面白いし絵も綺麗

 ただなんというか、絵は綺麗なんだけど表情とかが全然甘いというか固いというか。アクションシーンが多いからごまかされそうだけど、ドラマ部分の所になった途端に急にギクシャクしてくる。うまく話の流れに絵がのっていかない感じがしてイマイチ入っていけなかった

 もうちょっと作画担当が人間的にも漫画家としても成長した時、もうワンランク深い作品になりそうなんだけど、今のところイマイチ

 いまのままでも、十分面白いアクション漫画ではあるんけど、まだ先へ行けそうだから期待

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-01-25 17:51:44] [修正:2008-01-25 17:51:44] [このレビューのURL]

 「土塚理弘さんって漫画家じゃなかったっけ?なんで原作?」って思ったけど、土塚さんの書いたタマチャンをみて妙に納得した。怖いよ、それっ!

 正直読む前は。女の子いっぱい出せば読者喜ぶでしょっていうポジションの漫画かと思ったんだけど、しっかりした剣道漫画でした。
 キャラクターありきのキャラ先行型漫画だけど話もしっかりしてます、これは。
土塚さんは絵はヘタだけど、こんだけしっかりした漫画かける人は少ないと思った。まさに漫画職人。

 というのも、最近の漫画(ゲームや映画も含めて)はキャラクターのパターン化がどんどん進行していて、だれでも漫画が書きやすくなっていて、見ている側も話に入っていきやすい。
反面、ありきたりのキャラクターで作られたものはマンネリ化しやすい。どの漫画も似たような話になり個性が出にくく、結果「つまらない」となる

 バンブーでは、オリジナナリティーが出ているだけじゃなく、ちゃんと個性としてしっかり身についており、どれも生き生きしている。「借り物」じゃないキャラクターは、どう動くのかわからなく、予想が余りつかない。結果キャラクターに興味がいき、それがまた話の面白さに繋がるっていう良作漫画コンボを見事に決めてくる。う?ん、職人芸だ、これは

 逆にキャラクター先行漫画なので、このキャラクターは嫌いとか気にくわないって人にはすっごいつまらない作品になるというデメリットもはらんでいます
 
 というか、キーマンのタマチャンの個性が立ちすぎて、主人公のコジロー先生が今現在脇役的なポジションに落ち着きそう。ってかもう主人公変わっちゃってる?
 なんかDrスランプを思い出しちゃったよ。
 さすがキャラクター先行漫画。全然先が読めない
 がんばれコジロー。負けるなコジローw

 なんで剣道強くてアニメオタクなのに、タマチャンかわいくみえるんだろね。すごいね、本当。巧みの仕事だね。もう

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-01-24 02:45:13] [修正:2008-01-24 02:45:13] [このレビューのURL]

 おおぅ、待ってましたよ、マイナージャンルを狙う河合克敏
 この人の作品では必ず出てくる、頑固親父キャラが好きなんです。
今回も、もちろん出てきてくれました。
頑固おじいちゃんだったけど…。
最近いそうでいないよね、頑固親父キャラって

 ついでに、毎回のごとく前人未踏のジャンルを狙ってくるのも好きだ。
知らない世界と出会えるってのは凄いエキサイティングな瞬間だと思う
 そして今作品で選ばれたのは書道

 ・・・・・・え?書道?
  オレ書道やってたけど漫画にできそうなネタなんてアリマシタッケ?
 と、そんな不安はどこゆく空。面白いです。書道やってながらも結構知らない知識があって勉強にもなる。

 応募した書道の作品で話をつくるやりかたや、書道でパフォーマンス勝負なんていう無茶ぶりを作品の中でかましていきます。
でも、それを納得できるレベルで無難にこなしちゃうあたり、この作者は素直に凄いと思った。と同時に、あえていばらの道を選ぶこの作者はMだと思った。間違いない

 書道でどこまで話をもっていけるのか、流行りの強気ヒロインとガチャピン顔の主人公との関係をどうやって盛り上げるのか、まだまだまだ先は楽しみだなぁー
 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-01-24 01:54:39] [修正:2008-01-24 01:54:39] [このレビューのURL]

 最初読んだ時は、凄い個性的なキャラとおっぱいとメイドさんが印象的な熱い将棋漫画というのが感想・・・だったんだけど思い返してみると色々凄い

 一番凄いなぁっと思ったのが凄いわかりやすい試合展開
 将棋の一流の棋譜って難しくて理解できないんだけど、これはイメージとして伝えてくれるので凄いわかりやすい。どれだけ緊迫した戦いなのかイメージとして理解できる。これは将棋をよく知ってないとわからない芸当だと思った

 後、ただ座ってるだけなのに異常に熱い
 よくこれだけ動きがないのに熱い表現ができるものだ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-24 01:24:46] [修正:2008-01-24 01:24:46] [このレビューのURL]

3点 Over Drive

 好きでもないジャンルを情熱ある漫画家が描くとこうなっちゃうのかと思ったマンガです。
 ツールドフランスが好きでロードレースに憧れた人や、「シャカリキ!」が好きだった人は読まないほうがいいかもしれない

 間違いだらけの知識。「シャカリキ!」の印象に残ったとこだけを拾ってきたようなレース。現実的じゃない練習とレース展開。もうロードレースの面白さは半分投げやり。空回りした情熱はロードレースじゃなく、やけにテンションがムチャクチャ上がったり下がったりの登場人物に向けられ、なんでそんなにテンション上がってるのか全然伝わらず、その温度差についていけなかった

 悪いところばっかり書きましたが、情熱をこめて書き込んだのはわかるマンガだし、表現力もある。スクリーントーンを余り使わないペンタッチの絵はスピード感があってロードレースマンガには向いていると思ったので余計におしいなぁとは思いました

 けどやっぱり、チャリンコ好きの「シャカリキ!」好きなオレには5巻までが限界。正直耐えられない。
 今の心境を例えるなら、大好きな女の子に、自分の大好きな趣味を、その女の子は全然興味がないくせに、「すっごい好きです!もう最高です!!」っと最高に情熱のこもった熱い演技で語られた虚しい気分
 ロードレースへの愛情が感じられない漫画を読むのは自転車好きにはつらすぎた

 次は好きなジャンルで書いて欲しい。大化けしそうな作者なので。まだこれ終わってないけど次回作に期待しときます

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-24 00:49:04] [修正:2008-01-24 00:49:04] [このレビューのURL]