「Suzz」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年02月05日

独特の言い回し・表現で非常にアクの強い仕上がりになっている暴走族の話。

この原作者の特徴である、「勢力図の複雑化」が魅力でもありデメリットにもなっている。
何度も読み直して関係を整理するとよく出来た話ではあるのだが、
いかんせん理解しづらかったから何度も根気よく読みなおそう、と思える人が
どれだけいるのかという気がしないでもない。
そういう無意味な努力が必要な漫画。個性的なだけに残念。

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[投稿:2008-02-27 23:48:26] [修正:2008-02-27 23:48:26] [このレビューのURL]

7点 海皇紀

ある意味革命であると言えるほどのシンプルなコマ割り。
刻一刻と日進月歩を続ける漫画の表現技法の発達に相対するかのごとく
横長のコマが延々と縦に続いていくだけのコマ割りは漫画文化に対する挑戦とも言える。
正直初めて読んだときは「こいつ舐めてんのか?」と思ったものだ。

ただし、そのコマ割りが一概に欠点であるかと問われれば否定せざるをえない。
メリハリがなくただ淡々と過ぎて行く印象を持ってしまうが、
淡々とした印象を上手く利用した演出や構成には目を見張るものがある。
時間変化に伴う状況変化を上手く表現し、一見地味な海戦がとても面白いものとなって描かれる。
この点は特に特筆したい。

なお、漫画にあまり馴染みの無い友達曰く、
「読みやすくていいよね。次何処読めばいいのか分からなくならないし」
だそうである。
世の中そういう見方もあるか、と考えさせられた発言だった。

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[投稿:2008-02-27 23:33:02] [修正:2008-02-27 23:33:02] [このレビューのURL]

ブラックジョークと社会風刺とパロディを高いテンションで包んだギャグ漫画。
小ネタでツボに来ることが多い感じがする。
ただ、壮大な伏線を仕込んでいる割に出し方が小出しというのもはばかられる程
少量づつしか出してこないのでイラっとするのも確か。
暇つぶし程度にはいいかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-27 23:17:06] [修正:2008-02-27 23:17:06] [このレビューのURL]

この前、近所の小学生が「サイバイマン」について語っていた。
未だに子供に影響力があることに素直に関心する訳で。
いや、ほんと凄い漫画ですよ。
コマ割り、構図、共に言うこと無しのハイレベルっぷり。
見やすく迫力のある画面構成には素直に驚かされる。

ただ、昨今の「能力バトル」全盛の時代に「同一軸に存在する強さ」を表現した漫画を読んでも
当時と同じ興奮が得られるのだろうかと考えると若干疑問が残る。
とはいえ、そんな分かりやすいシステムを上手く利用した不戦敗などの工夫で
うまく処理されていたりもするので一概には失敗とは言えない部分ではあるのだけれど。

ところで個人的にはベジータはツボに入ったキャラだったりする。
こいつがいなければピンチは半分以下になっているはず(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-25 08:30:29] [修正:2008-02-25 08:30:29] [このレビューのURL]

新條まゆの理想の男性像を具現化しただけの妄想漫画。
その妄想度は超怒級。
しかし反面、シナリオ構成は正直小学生レベルである。

そんな部分が味であったりもする。
大真面目な意味では全く面白くないが、真面目に読まなければこれ以上無いネタ度を誇る漫画。
大好きだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-22 04:26:59] [修正:2008-02-22 04:26:59] [このレビューのURL]

10点 ONE PIECE

あくまで冒険漫画として見ればその出来の良さは疑う余地も無い。

確かに多少作者の美学が鼻につく事もある。
冒険する島の背景描写に2巻分くらい使っちゃって話が盛り上がりづらい部分もある。
なんか新技披露会みたいになっちゃってる戦闘もある。
パワーインフレも留まることを知らない。
正直マイナスポイントを挙げればきりが無い。

だが、それを補って余りある魅力がこの漫画にはある。
とんでもなく熱い台詞回し。
無計画なようであくまで計画的なシナリオ構成。
下手をすれば主役すら喰いかねないほどの魅力的なサブキャラ達。
そして何より。
全てを支える圧倒的なまでの構図、コマ割りの上手さ、その地力。
2〜3巻に1回は必ず訪れる全てが噛み合った瞬間の爆発力は言葉では到底言い表せないだろう。

ここからは割とどうでもいいが、キャラクターデザインのセンスも凄いとは思う。
あんなにあからさまにカッコ悪いパーツが1つ以上入ったキャラ達が
カッコよく見える、カッコよく見せる漫画は他に無い。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-02-22 04:10:49] [修正:2008-02-22 04:10:49] [このレビューのURL]

傭兵、軍人モノを描かせたら天下一な新谷かおる作品の中でも、
ファントム無頼と双璧を成す名作。

哀愁漂う世界観、戦場故の悲壮感、その中で生まれる友情、熱い感情・・・
色々なものがごった煮となった上で絶妙のバランスで成立している。
まさしく戦場ロマンといった所。

思うにこの作者の凄さは少年漫画的要素をある意味少女漫画的感性で料理しているところにあると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-22 03:50:07] [修正:2008-02-22 03:50:07] [このレビューのURL]

武器使用もなんでもあり(といっても素手が多いが)の格闘漫画。
若干板垣信仰が抜け切れていないようであるが、この程度ならリスペクト程度で収まるのではないかと。

特筆すべきは文字で雰囲気を作るのが非常に上手いことだろう。
割とトンデモな事を書いているのは分かっても、敢えて乗ってやろうと
思わされるだけの熱さがある。

逆に欠点はシンプルな話のはずなのに、構図・コマ割りが荒くて理解に時間がかかるところが
数箇所あることか。
まだまだ課題は残るものの将来性を期待してのこの点数で。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-21 02:07:46] [修正:2008-02-21 02:07:46] [このレビューのURL]

非常にリアルである。
何がリアルか。
それはあくまでレイバーという大型ロボットが機械としてしか扱われない点に起因する。
ロボットをどのように活躍させるか、どのようにカッコよく見せるかに着目するのではなく、
どのように運用するか、どのように愛着を感じていくかといった現実的な視点に沿って物語は進み、
あくまで人間ドラマに着目して描かれる。
おかげで派手さこそは無いが非常に魅力的な世界に仕上がっている。
終盤の二人の『狸』のやり取りなどそういった着眼点の賜物と言える名シーンだと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-20 19:02:38] [修正:2008-02-20 19:02:38] [このレビューのURL]

バスケ部分は青春を表現するためだけにあるような青春漫画。
純粋にバスケの試合を見たい人にはオススメできかねるが、
友情青春話を読みたい人には特にオススメしたい。

見せゴマでは基本的にシーンを一部切り取った形の静止画で見せることが多いが、
コマ割り・書き文字・効果線といったものを効果的に使って、
見やすく動きのある描写に仕上げているのは上手いとしか言いようがない。

多少クサいが魅力ある台詞の数々、合間に挿入する文章の上手さも雰囲気作りに一役買っていると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-20 17:48:20] [修正:2008-02-20 17:48:20] [このレビューのURL]