「レト」さんのページ

総レビュー数: 45レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月26日

ギャグはそれなりに面白いがシリアスパートは平凡でよくある娯楽漫画といったところ。
悪役の動機自体はシビアなものである一方、死者が一人も出ないなど全般的に毒気のない人間讃歌なので空気を読まないパロディも含めてどうしても安い印象を受けてしまう。
ドラマの物足りなさの一つとして挙げられるのが主人公の表層的な設定。努力でトップクラスまで登りつめたという設定だが、言葉で語られるのみで努力している具体的な描写がないため結果的に単なる天才キャラになってしまっている。
そこそこ楽しめる作品ではあるが、記憶に残るような佳作ではないと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-21 22:45:28] [修正:2010-10-21 22:45:28] [このレビューのURL]

井上雄彦の水墨画調の作画やキャラクターの哲学によって築かれる独自の精神世界に芸術的価値があるのは誰もが認めるところだろう。
しかし、小次郎編以降はややダレ気味であり迷走している印象すら受ける。「イノセンス」などのこの手の哲学的な作品にはありがちだが、語るに落ちてストーリーの趣旨を時々見失ってしまっているのだろう。正直、現時点では『ベルセルク』と本作、どっちが面白いかと聞かれれば「ベルセルク」と答える。
追記:最近のグダグダぶりがあまりに酷すぎるため減点。
元々、連載自体が不定期でただでさえ読者を待たせているのにこのクオリティは救いようがない。話をまとめるどころかどうでもいいエピソードばかり描いている。
公式HPの読者を舐めたような釈明といい、作家としては冨樫先生より質が悪いかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-19 07:40:46] [修正:2010-10-06 16:34:16] [このレビューのURL]

人情路線を狙っていけばまだ可能性の見える作品ではあるが、バトル描写は完全に見栄え重視の軽薄なものになってしまっている。細かい設定も十分に整理されておらず、現時点では「人気取り」が透けて見える未熟な作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-11-06 14:07:01] [修正:2008-11-06 14:07:01] [このレビューのURL]

5点 ZETMAN

SF色を前面に打ち出しているためかストーリー展開があまりにも遅い。主人公たちの目的が明示されていないのも話の緩慢さに拍車を掛けている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-06 13:57:35] [修正:2008-11-06 13:57:35] [このレビューのURL]

恵まれた境遇の高飛車で計算高い主人公と田舎育ちで夢に真っ直ぐなライバルという逆転の構図が面白い。ただ、恋愛描写が稚拙で評価を著しく下げてしまう。主人公二人のキャラもわかり易く成長を遂げていってはいるものの、デフォルトでの好感度の悪さを覆すには至らず。あと、漫画業界のリアルさに引き換え、声優業界の悪い意味でのステレオタイプな描き方はどうにかならないものか。
追記:タント以降の展開はもはや見るに耐えない。デスノートにも言えることだが、作者は引き出しが少ないようで引き伸ばし展開になると途端にボロが出始める。特に七峰編は作者のネットに対する悪感情が透けて見えるエピソードでご都合展開がとにかく目立つ。作者が手前勝手な主張のために作品を利用するようになってはもはや救いようがない。名作「G戦場ヘヴンズドア」と比べようとしていた人は当時の自分を恥ずかしく思うのではないだろうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-05 19:55:49] [修正:2011-03-16 21:25:25] [このレビューのURL]

私も鈴羅木先生に惹かれて読んだのですが、全く印象に残らない作品でした。ストーリー展開や個々のエピソードの描き方が一本調子で拘りといったものが感じられません。鈴羅木先生の作画もバトルと著しく相性が悪く、コマ割りも含めてやっつけ仕事の雰囲気すら漂っています。同時連載を抱える先生にとってこの作品の優先順位は低かったのでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-05 09:30:08] [修正:2009-11-05 09:30:08] [このレビューのURL]

掲載順の高さが全く理解できない漫画です。この作者は連載には向いていないでしょう。連載が始まってまだ4,5話の時点からストーリー展開が異常に遅く、ネタ切れで話を間延びさせているとしか思えません。また、登場人物の行動も一貫性に乏しく男鹿の暴力との付き合い方に関しては完全に言行不一致の状態です。バトルも常に一撃必殺で駆け引きが一切無いため評価できません。本当にネタが尽きたときどうなるのか今から悪い意味で楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-06-12 14:37:06] [修正:2009-07-03 12:32:03] [このレビューのURL]

一言で言ってしまえば「読み切りにしておけば良かったのに」。
ギャグ漫画としてはそこそこ面白かったですが、バトル漫画みたいなノリになってからは逆にどんどん失速していった印象です。そもそも話をシリアスにしてしまった時点でキャラの言動の煩わしさが浮き彫りになりイライラさせられるようになったのも原因の一つです。
特に打ち切りとしか思えない最終回には目も当てられません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-02-09 14:47:25] [修正:2009-02-09 14:47:25] [このレビューのURL]

4点 ONE PIECE

長期連載してここまでの人気を誇る本作のカリスマ性は凄い。
壮大な伏線の張り方やドラマの作り方は確かに優れたものがある。
だが、やはり自分はこの漫画はどうしても好きになれない。客観的に見てその理由を挙げるとすれば以下の2つ。
一つはバトル漫画としては破綻しているところ。能力バトル漫画を装いながら結果的にはパワーバトル漫画になってしまっている上に個々のキャラの成長をまるで描けていない。また、「キャラが死なない」という設定もひたすら痛々しい勝負を演出したりしている時点でマイナスにしか作用していない。本作はテンションを保つのは上手いが、緊迫感を演出するのはド下手。
2つ目は作画の構成がいい加減であること。細密描写により画力が高いと評価されがちであるが、強調すべき箇所と背景の線が全く区別されていないためキャラを一々探す必要が出ることもしばしば。特にアクションシーンにおいてはアクションの迫力が背景に殺されてしまっている。映画で例えれば合戦シーンをアップでしか撮らない監督と同じ。新人作家は画力の向上を期待される存在でもあるが、本作はデビュー当初からなまじ完成されてしまっていたためか未だに成長の後は見られない。
最近は裏看板の「HUNTER×HUNTER」の片手間に読んでいる感じです。最終エピソードをバトルではなくドラマで締められれば評価は変わるかもしれません。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-04-26 18:51:46] [修正:2008-04-26 18:51:46] [このレビューのURL]

正直、ギャグ漫画として以上の需要はありません。スポーツ漫画としては登場人物が天才揃いなので「特訓」の描写に具体性がなく、また早くも設定がインフレし始めています。個性的なキャラクター、予想も付かない展開など岡本倫の持ち味は存分に発揮されており、ギャグは笑えるのですが・・ 最大の問題はオチをまとめるのが下手すぎるところです。「予想もつかない展開」とは書きましたが、それはおそらく作者にとってもであり展開自体は完全に行き当たりばったりな印象があります。おまけに収拾がつかなくなると毎回のようにご都合主義に走ってしまうのです。おかげで後の展開にも全く期待できません。最初は結構期待したんですけどね。
追記:投げやりな終わり方をしたので問答無用で減点。打ち切りに対する抗議のつもりかもしれませんが、読者まで巻き込むやり方は許せません。読者に対する裏切りとも言える行為は作者の信頼を大きく貶めました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-05-30 19:00:55] [修正:2010-12-16 18:46:23] [このレビューのURL]