「オカシュー」さんのページ

総レビュー数: 252レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月18日

10点 一球さん

水島漫画で一番お薦めしたい野球漫画。
長さも程良くとてもいい感じです。

水島野球漫画は基本、人気がある限り続けるというジャンプ系なのですがその為ラストが変な終わりになる事が多いのです。
その中でこの漫画はラストがうまくいった数少ない水島漫画だと思うのです。(このラスト嫌いという人もいますが)

お薦めな点は主人公が最初野球を知らない所。
ルールを知らない人も主人公と一緒に覚えながら楽しめるのです。

もちろん試合も当然楽しめて全体のテーマもスジが通り敵役大友もいい味出してます。
さらに豆タン、左文字、甲子園と読み広げた時の裏設定もあるおいしさ。

能力バトルに飽きた人は野球バトルも覗いてみませんか?
メジャーもいいけどこちらもどう?

所持巻数 全巻







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[投稿:2009-07-20 17:44:37] [修正:2009-07-20 17:44:37] [このレビューのURL]

10点 ドカベン

野球漫画の大傑作。
私はこれで野球のルールを覚えたくらいハマりました。

今も続編が描かれており、作者なんと70歳で週刊で少年漫画を連載するなんて信じられないくらい凄い!
しかも他にもかけもち連載してるというんだからお化けでしょ!

これはそのお化けぶりが分かる作品。今以上の同時連載を抱えながら48巻をこのレベルで描き続けた・・参るよホント。

ポイントは絶対岩鬼!好かれるキャラではなかったがこいつのおかげで大会と大会の間の盛り下がりがちな期間もすごく楽しいんです。

今うちの子供が必死で読んでいますが30年も前の作品が色あせてない・・これとドラゴンボールは歴史に残った、と思います。

しばらく離れていた水島漫画をまた読みだしたらまだまだ名作が・・
ストッパーとかおもしれ〜これ先生何歳のときの作品っすか?

所持巻数 全巻


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[投稿:2009-07-20 16:33:47] [修正:2009-07-20 16:33:47] [このレビューのURL]

ギャグ漫画ってあまりレビューする気になれないのですが、これだけはやっとこう、と思い立ちました。

「おぼっちゃまくん」で有名な小林先生の少し古めのギャグ漫画です。ただしこれは大人向けです。
私の理想とするギャグ漫画の完成系がここにあります。

と言っても絵はすごくへたくそだし、ゴー宣という名作もあるのでわざわざこの漫画をフィーチャーするのもどうかな?とも思ったんですが・・・

この作品にジョジョのような凄いパワーを感じてしまうんです。
ギャグ漫画描いてみてぇ、そんな気持ちにさせる一冊なんです。
(そんな簡単に描ける訳もないですが・・・)

もちろん今読んでも充分楽しめます(絵柄が気にならなければ)
忘れられない一冊です。

所持巻数 全巻

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[投稿:2009-07-18 19:28:44] [修正:2009-07-18 21:53:35] [このレビューのURL]

「みんなあげちゃう」の弓月先生の少女漫画家時代の作品です。
その頃から知っている私としては今のエッチ漫画ぶりはとても悲しいです。

少女漫画家時代の作品は質の高いラブコメが多く、これと「エリート狂走曲」は抜群のデキです。
絵は変わってないので今の絵が大丈夫な方は男性でも読めます。

さて本作はマップスタイプのスペースオペラです。ですが終わり方が度胸星な感じだった為少し話題になりました。(その頃はインターネットがないので今ほどではないです)

コメディとは思えないほど設定も良く出来ていてコブラ、マップスあたりの作品とひけは取らないと思います。

この作品であなたは度胸星デジャブを感じるか、試してみては!?

所持巻数 全巻

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[投稿:2009-07-18 15:08:00] [修正:2009-07-18 16:06:55] [このレビューのURL]

なかいま先生の最高傑作スポーツ漫画。
すもう漫画と言う事で何かすごい損してる気がします。

すもうとか関係なしで面白いです。これ読んだら「わたるがぴゅん!」とかすごく読みたくなります。
ああっ、続きを出してぇとすごく思ってしまう作品です。

多分観客をこれだけうまく使いこなしたのはこの漫画だけでは?
その意味は読んで確かめて!

それにしてもこんな良い漫画にレビュー少なすぎ!

所持巻数 全巻

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[投稿:2009-07-18 14:06:35] [修正:2009-07-18 14:23:30] [このレビューのURL]

あぁカイジの続きが読みてぇ〜と思っている人に最適のギャンブル漫画。
ただし第一巻のみお薦め。

人生の暗黒部分を描いたシーンはハマリます。あと一話完結なのでカイジのようなダレもなくオリジナルギャンブルも良く出来てる。
ただし第一巻のみ。

もし一巻で完結していたらカイジ並みの名作となっていたかも・・・
続巻で死ぬほどつまらなくなるので読まないでと言っても無理かなぁ(一巻が面白くてつい続きを読んでしまうでしょう)

10点はもちろん一巻に対してのみの点数です。

あと絵のレベルもカイジと争ってるなぁ・・・でも「ざわざわざわ・・・」はないです(あたりまえか)

所持巻数 二巻まで

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[投稿:2009-07-18 12:02:19] [修正:2009-07-18 13:49:05] [このレビューのURL]

10点 企画アリ

今まで他人に薦めて嫌がられた事のない優等生的作品。
国友やすゆき作品の中での最高傑作だと思います。

毎回のテーマやイベントアイディア、恋愛、ラスボスとの対決等ホントに完璧に仕上がっています。
特にイベントの企画は漫画的逃げをせず大人も納得の出来!

仕事物で絵もスマート、特に女性に喜ばれました。その分ジョジョのような濃い漫画好きにはあわないか?

この作品から先生の漫画が180度変わった気がします。
何があったの国友先生?

あとタイトルは良く見て買いましょう。一歩間違うととんでもないエッチ漫画が出てきます。この先生の場合。

所持巻数 全巻

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[投稿:2009-07-18 13:35:26] [修正:2009-07-18 13:35:26] [このレビューのURL]

店長(ハヤオ)はいつも果物を飲みやすい100%アニメジュースにして提供してくれる。
ところがこの果実はそのままかぶりついてもイイらしい。

マンガ版風の谷のナウシカ。

皮(グロ)や茎(テーマ性)などで咀嚼しにくいかもしれないが大人になればそんな苦みも逆に味わい楽しめる。
もはや説明不要の宮崎アニメの原作漫画。アニメ版は「ナウシカがすりきれちゃう!」というくらい再放送されている。ただし世界観、登場人物は同じでもマンガ版の物語は深く掘り下げられ彩られている。

それとアニメお子ちゃま論もあるようだが私としては読んだのち、さらにアニメの評価が上がった。大人から子供まで幅広い視聴者層にあわせ主要エピソードを再構成したアニメ版の手際はマンガ版を読んで初めて分かる。 
ジブリブランドの確立に多大な貢献をした作品である事に間違いはない。

しかし良い事ばかりではなく逆にそれが足かせになっている部分も。
アニメが有名で高評価もされたがゆえにマンガ版が広まりにくかったのでは、と察するのだ。(アニメ観たからもういいや的な)

マンガ版は別モノのデキ!アニメの先があるのに!という心の叫びは漫画を読んだ多くの方が賛同してくれるのではないだろうか。
よってこのマンガをレビューし広める事はとても意義があるように感じられる。

目も眩むばかりの素晴らしい設定や環境問題等も織り交ぜた安易に答えの出せない善悪のテーマなどの美点は多くの人が語っている通りだが私がもっとも評価したいのは「キャラ立ち」。
 
キャラクターが立っている。脇を固める面々ももちろんだがナウシカがすんごい。どう説明したらよいかこの魅力ゲージ。
この畳みかけるような肉厚の物語の流れの中で生き生きと輝く主人公。
それは「物語の中のナウシカ」でなく確かに「ナウシカの物語」なのである。

ケチャは言う。「姫さまの事になるとみんな夢中なんだから」。
それもそのはず巻が進むごとにナウシカファンは増えつづけテトや風の谷メンバーはもちろんクシャナ、クロトワ、チャルカ、チクク、皇弟、ムシ使いから果てはおいおい巨神兵まで・・・

ナウシカ好きすぎ。

これはナウシカを好きになる物語と言ってよいくらいだ。
もちろん俺だって読者だって。

「わしらはみんな姫さまに恋しておるのです」

ただ良い作品であるがわずかにあるマイナス点も指摘しておきたい。 
それはアニメと違い実際の動きや音が無い事である。
「そんな事言ったら全ての漫画がそうだろ!」と言われるかもしれないがここまで浸透している宮崎アニメの漫画版だからこそこの悔しさはひとしおなのである。

(アニメ版での)ユパさまの跳躍シーンとか鳥肌モノだったし、大群オームの足の動きかたも(別の意味で)鳥肌モノだった。
だものでマンガを読みながら私の頭の中はアニメの動きの脳内再生が行われている。
安田成美の歌声がリフレインする程に・・・。

宮崎駿にアニメーション監督とか漫画家とか肩書きはいらない。

これがクリエーターの仕事。









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[投稿:2010-06-29 01:01:36] [修正:2010-06-29 02:01:11] [このレビューのURL]

潜水艦バトル漫画です。

潜水艦の戦いは心理戦がキモなのでハンターXハンターとか好きな人が「青年漫画も読んでみるか」と思っているならコレお薦めかもしれません。

なんやら説明の多い部分が出てきても飛ばして読んでかまいません。
私もそうしたけど全く問題なしに楽しめました。何せバトルの心理戦が激熱い!

ものすごいガッツリ読めて満足感は極めて高いと思います。

特に不満はありませんがアメリカ上陸で終わっていたら最高だったかなぁ・・・。

(2010.5追記)
久々に読み直しました。ふぁっ、相変わらずの満足感。
沈黙は1年に1回くらいの割合で読み返します。そんな魅力があります。
やっぱ海戦バトルが抜群です。

そういえば作者のインタビュー、コメントでも「潜水艦同士の戦いが描きたかった。」「政治的な意味合いはこのマンガにはない」などとおっしゃっていました。
あくまで政治家エピソードは物語にリアリティを与える肉付けのようなモノの気がします。
例えばマトリックスが例のスローモーション特撮バトルを見せたいが為に創られたストーリーであるかのような感じ。

あ、もちろんどんな読み方をするかは読者個人の自由ですね。
私は海江田の天才をたのしめ!ってプレッシャーをすごく感じていてそこが良いと思っています。


所持巻数 全巻




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[投稿:2009-07-21 20:50:24] [修正:2010-05-29 23:40:26] [このレビューのURL]

漫画をレビューするときに全く別の媒体を例えに使う事がままある。しかしこの漫画レビューサイト自体をたとえて表現するのは珍しいのでチャレンジしてみる事にする。
家庭用ゲーム機なんてどうだろう。

それならプレイステーション3ではあるまいか。
すばらしいグラフィックと奥深いゲーム性、ストーリー性を兼ね備えているソフト(マンガ作品)を提供してくれるレベルの高いハードである。(うんうん)
もちろんまだ成長過程のハードでもあろう。例えばプレステ3はゲーム初心者には少し敷居の高い部分もある。

NEWマリオWiiを楽しんでいる私であるがコアプレステ3ユーザーの知人に言わせると「まだ2Dですか。オカシューさんライトユーザーっすね。」となる。
妻が密かにやりこんでいるWiiFitなど「あれはダイエット健康器具でしょ。ゲームじゃないっすよ。」と言われる始末。
WiiFit凄く売れているのだけれど・・・

そして「テニスの王子様」こそ「WiiFit」的作品なのかなぁ、と考える次第なのである。

「テニスの王子様」通称「テニプリ」。テニスで凄い事をするマンガだ。
しかしよくもまぁ、ここまで叩かれるものだ。まぁ本当に。本当に。

テニプリを夢中で読んでいる息子に意地悪く質問してみた。
「あんな必殺技やこんな必殺技、実際出来る訳ないよなぁ?」
それに対し子供はしれっと
「当たり前じゃん、そんな事。」と言ってのけた。

私の子供の時と同じである。そうなのだ。現実にはあり得ないのを分かった上で楽しんでいる。そう楽しめる。
人面列車トーマスも菓子パン頭ヒーローも楽しめるのが子供の許容量。

そこで輝きを放つのが超人系スポーツ漫画というジャンルなのである。

息子達の間では「イナズマイレブン」というアニメーションが現在流行っている。キャプテン翼をさらにエスカレートさせたような内容の作品だ。
フィールドにペンギンは走り回るしキーパーの手は巨大化する。超人系スポーツは昭和の遺物でなく子供たちの間では今も現役なのである。

ちなみに私もテニプリを充分楽しめた。車田作品を愛でてきた私にとってはテニプリのどこがムチャなのか教えて欲しいくらいなのである。

それで現在の凄まじいテニプリへの逆風は何故なのかを色々考えてみた。

テニプリの逆風その1、読者層とリアリティ

今の漫画はリアリティがもの凄く大切らしい。しかしながら非リアリティを楽しむのが超人系なのだが。
超人系スポーツ漫画の歴史は古く長い。王道といってもいいくらいだったろう。
私の知る範疇でも物心ついた時には巨人の星があった。侍ジャイアンツがあった。アストロ球団があった。ジャンプ80年代ならばリングにかけろやキャプテン翼であった。
そこでバッシング的なモノをあまり感じなかったのは漫画読者は卒業するものであったからではなかろうか。

野球漫画で例えると巨人の星に憧れて大リーグボールをまねして野球ごっこする少年時代。しかし成長すればビールひっかけながらナイターを観るようになる。
マンガは卒業している。自然に。それが遠い昔は普通であった。
しかし今は少年漫画読者の高齢化が。私のようなおじさんもジャンプ読むくらいなので、いわんや20から30代は当たり前に読む。

リアリティを本当に求めるのならプロの試合を観戦するべきで少年マンガに求めるべきではない気がする。
しかし年齢層の高い少年と言えない読者層は非リアリティの少年マンガにもリアリティを求め続けるのだ。

それ故充分楽しんでいる少年少女と楽しめない青年以上という構図が鮮明に浮かび上がっているのがテニプリではなかろうか。
(もちろん納得して楽しんでいる私のような大人もいるけれど)

テニプリの逆風その2、ネットジェネレーション

急速に膨れ上がったインターネット民。ネットは誰でも書き込める。2ちゃんねるの猛威。
そこには人間の健全な社会生活では発せられない闇の部分が激しく照らし出される。

テニプリは最適の題材だったろうか。過去のものではなく現在進行形の連載中だったのも適したか。さらに人気誌ジャンプ。
これ程いじりがいのあるものもなかったろう。少年マンガなぞ突っ込もうと思えばいくらでも突っ込める。その中でも超人系は突っ込みの宝庫。

その知名度にあやかりヒット数を上げようとする輩や、あざけりおとしめる事で日頃のストレスの「ガス抜き」として活用されていった。

もしリングにかけろやキャプテン翼の連載がもう少し遅ければ同じ憂き目にあっていたかもしれない。
この時代に生まれたテニプリはやはり不幸であったのか。

テニプリの逆風その3、漫画雑誌連載という形態

普通に考えると嫌なら読むな、である。しかし漫画雑誌の連載という形態が「ついで読み」する作品を生みだした。
自分のお気に入り漫画を読むついでに読者は他の漫画も読むのだ。そう好きでもない作品までも。これは新しい漫画をヒットさせるチャンスをつくるのに有効な形なのだが一方で惰性で読む漫画をも作り上げた。

漫画は読むのに時間もそれ程かからないのでついには馬鹿にするため、ネットでネタにする為にだけ読む読者を誕生させた。

そんな状況をテニプリは背負ってきているのではないか。

まぁそんな訳でここまで読んだ方にはテニプリはとてもかわいそうな作品に思えてきたかもしれない。
しかしこれだけ書いておきながらそれは全く違うと言いたい。(はえっ!?)
作者は天然だなどという意見も違うと言いたい。私は氏を稀代の戦略家だと思っている。

ここからがテニプリの本当に凄い所であり真実だ。

テニプリの真実1

1990年代ジャンプ本誌の売り上げが激減した事があった。大きな要因の1つがドラゴンボールの終了であった。
そしてその後大人を意識した作品が多く登場。この方向性もダメ押しの一因となったようだ。読者予備軍と言われる小学校低学年への魅力を失う事となったからだ。

大人が自分目線で少年漫画を観て酷評した、いわゆるとんでも作品と称されるものはこの小さき読者達をターゲットに描かれている。
その需要は決して軽んじるものではないのだがマンガは嗜好品、大人とて自分の立ち位置で好き嫌いのみで評価し裁いていく。
テニスの王子様はその部分のカテゴリーをカバーしていたなかなかの実力者であると私は思っているのだが。

少年マンガが大人を楽しませる事はかならずしも正義ではないのではないか。
「少年」の「マンガ」がいびつに歪んできてはないだろうか。

テニプリの真実その2

マンガとは人気商売である。それで生活している漫画家は人気如何で金持ちにもフリーターにもなりうる。
そんな人気商売に不可欠なのはプロモーションである。作者許斐先生はそれが実に上手いし熱心だ。

他の漫画家もおこなっているキャラ人気投票や読者イラストコーナー質問コーナーなど言うに及ばずキャラのクラスメート募集などという一歩踏み込んだものまで行っている。
メディアミックスもアニメ、ゲーム、トレーディングカード、実写版、ミュージカルとなんでもありトリビュートマンガまである。
自分のイケメンも活かしてイベント出演やインタビューも数多くこなしている。

スピルバーグは名監督であるが同時に名プロデューサーでもあった。エンタメの世界において作品をどれだけ効果的に宣伝できるのかという事はとても重要なのだ。
作者は策士と言わざるを得ない。

テニプリの真実その3

これだけ否定的意見がネットで流されれば流石に作者の耳にも多少なりとも入っている事だろう。
モチベーション保つのは大変だろうと思っていたけれどどうもその考えは間違っていたようだ。

しつこく言って申し訳ないがマンガは人気商売である。でこのテニプリは一部の人達にかなり嫌われている。
しかし本当に嫌いな作品を葬り去りたければガン無視すれば良いのだ。
話題になればなるほどその作品は色褪せないし生きながらえる。

現在続編も連載しているのだが、アンチファンやパロディ等悪意も含まれているようなテニプリいじりがこの好調連載を後押ししている部分があるのではではないか。皮肉にも。いやこれも作者の想定の範囲内か。

それはテニプリマジック。

好きなファンだけでなく嫌いな人の関心まで集めてしまう作品。
「手塚ゾーンなんてありえない」と言いつつ読者はテニプリゾーンにハマってしまっているのではないのか?

「菊丸が二人いる!?」ではなく「テニプリは読者が二タイプいる!?」なのである。
好きで読む人とそうでないのに読む人と。

テニプリは「嫌いな漫画」というジャンルでの人気作品ともなっているという実に不思議な漫画なのである。

テニプリの真実 総まとめ

「テニスの王子様」それは多くの少年少女を楽しませたとても評価できる漫画であり、同時に一部の人達から汚物のごとく嫌われている漫画でもある。
とにかく現在少年マンガ読者は年齢、性別等昔に比べ大きく広がっている。小学生が「ゴルゴ13ってなんかキモイ0点」というような対象読者でない正しいといえない方向性の評価がテニプリにも存在するのではないのだろうか。

それと嫌いになるのは自由なのだが腹を立てるようなことはないようにお願いしたい。無理やり読まされた訳ではない。自分で開いた漫画なのだ。
もし腹を立てている人がいたならばそれは怒りではなく嫉妬ではなかろうか。

ある漫画のセリフにある。
多くの罵声の中、不幸や逆境に押しつぶされるものもいれば逆に不幸の中でこそ妖しく輝くものもいる・・・この漫画、非常に罪作りな傑作と言えるのではないか。

越前リョーマは今も我々の度量を試し続けている。

「まだまだだね。」












ナイスレビュー: 7

[投稿:2010-01-31 13:17:54] [修正:2010-05-29 21:55:19] [このレビューのURL]