「オカシュー」さんのページ
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読まなくてイイ追記2011・3
好きな作品を多くレビューするので高得点になる事をお許しください(点は少し甘いと思うので−1点くらいでお考えください)
妻と子供(小学生)の3人暮らしで全員漫画好き。
パソコンは先月(21年6月)買ったばかりで今夢中になってやっとります。レビューが楽しくてしかたない訳で変な事書いてたとしてもおおめにみてやってくださいね!
本を買わずにレビューするのは漫画家さんに失礼だと思うので買ってる漫画のみレビューします。
私の紹介した漫画を読んで喜んでくれる人がいたらいいなぁ・・・
(追記21年11月)
買った本だけレビューしていましたが家庭の事情(置き場所)と経済的事情等により自分しばりを解除する事にしました。
ただこれからも作家の方に感謝と尊敬の念は忘れぬようレビューしていきたいと思います。
(ロト6が・・・ロト6が当たってくれさえすれば・・・)
(追記22年3月)
仕事が地獄の忙しさです。先日は入浴中に寝かかりブクブクするとゆうマンガみたいな体験をした。
日曜も仕事なのでレビュー投稿がままならない。で、コメントくらい更新する事としました。
読んでいないマンガのレビューにナイスレビューした事なんてなかったけれど初めてしました。しかも2回も。
文章が鮮やかでしかも自分の思い出が蘇ってくる名文だったからです。
またこのサイトの宝であり素晴らしい武器が1つ増えたなぁ、そんなかんじでした。
(追記22年4月)
お正月のちょっといい(?)はなし。
今年の1月数年ぶりに映画を観に行った。ゲオの下僕と化して久しいのでとても新鮮な気持ちではあった。(でもムービックスジュース高ぇ!)
しかも実はアニメ。前回劇場で観たアニメが思い出せぬわ。うはは。
さて原作者も制作に参加するとゆうその某アニメ(えぇワンピースだす)内容も楽しみだが入場者プレゼントの「0巻」というコミックスが真のねらいだ。(うおおお、踊らされてる、いい年のおやじが踊らされてるぅ・・)
うちの子供はワンピに興味がないので実弟と鑑賞した。(こいつもまた大いなるマンガ馬鹿)
これはその時のお話。
無事「0巻」もゲットした上映開始直前、テンションもあがりつつ通路を歩いていた。
すると前を歩いていたカップルの男性の方が「これイラネ」と言って「0巻」コミックスをゴミ箱へ投げ捨てたのだ!
おいっ!
私はフリーズした。多分顔も引きつっていたと思う。
いや見知らぬあなた、いくらなんでもそれは無いだろう。いい年したオヤジの事も考えてくれ。(無理か・・)
それがアリなら「0巻」が真のねらいの私って一体・・・?
その後私は分別ある大人としてあるまじき行動にでた。周りの目なんて知るもんか。
そのカップルの去った後ゴミ箱に手を突っ込み袖がべちょべちょになるのも構わずその捨てられた「0巻」を取り戻した(?)。
トイレに直行しペーパーで「0巻」、袖の順で拭きに拭いた。
その後冷静さを取り戻し既に始まっていた映画を無事鑑賞した。
別に2冊欲しかった訳じゃあない。オークションとかするつもりもない。
ブックオフにでも売るならまだいいが捨てるのは何か許せなかった。なんかね。
多分あの男性は彼女の付き合いでワンピ観に来ただけなのであろう。
そのように特にファンでなくとも話題に乗っかって来た人は他にもたくさんいたのであろう。
他の上映館でも見られた光景なのであろうか。あぁいやだ、いやだ。
私は鑑賞後、自分の1冊と計2冊を持ち帰路についた。
弟は話を聞いてドン引きしていた。
しかし神様は私の行為を認めて下さった様だ。
後日ネットで検索していると「0巻」はセリフ違いの2バージョン存在する事が発覚。
急いで私の2冊を調べるとそれぞれ別バージョン!おおお!
やはり正義は勝つ!(これって正義・・・?)
そうれみた事か!(いや誰にむかって・・・?)
なんか気が晴れた。なんかね。
バージョン違いの「0巻」2冊。
彼らは私の本棚で今日も静かに微笑んでいる。
(おしまい)
(追記22年4月)
むむっ、お前のレビューは何か説教くさいって?
年寄りの言う事は聞くものじゃ。
(追記22年4月)
仕事の量が落ち着いてきました。よーし、そろそろレビューも頑張ろうかな。ぐへへ・・・
(追記22年5月)
健全なる日本国民が晴天の下、観光地へ繰り出しまくっている連休日の中部屋へ籠りパソコンの画面を眺め続けているとなんだかファンタジーの世界の住人になったような気持ちになれました。
(追記22年5月)
通勤途中にJAFの車が溝にハマっているのを見た。
あんたが落ちてどーする。
(追記22年8月)
会社が夏休みに入った!旅行にでも行くか、それともマンガ読んでレビューするか。うーん、悩むな。
とりあえず録画していた「うぬぼれ刑事」観るか。
うおおお、クドカンーー!
(追記22年9月)
このような私的コメントを読んでくださっている皆さんありがとうございます。しばらくレビューしてないのですがそれは仕事が忙しいとかでなく単にサボっていました。
夏は会社の休みが多いので逆に出かけるばっかりしていました。で新作も読んでいないし蔵書を読み返したりもしてないので何も書けません。
またこれからガンバりたいと思います。とりあえず休み中の出来事でも書きます。ヒマなら読んでやってくださいね。
(某デパートのトイレでのお話)
私が個室に入っていたら外でどこかのお父さんと娘さんの会話が聞こえてきました。
娘「お父さん、男はおしっこした後ちんちんをなぜ拭かないの?」
父「・・・」私「・・・」
(私の心)ぬおっ、よつば並みの切り口の鋭い質問じゃあないか!?どうする?どう答えるっ、お父さん!?
父「・・うーん、男はね色々ぶん回すから乾いてしまうんだよ、ははは」
娘「・・・」私「・・・」
(私の心)いやいやいや!色々ぶん回すってどうゆう事!?
それでいいのかッ、それで娘への返答は本当にいいのかッ!?おとーさん!!
あなたなら、どう答えますかッ!?
(追記22年11月)
先月も大忙しでした。職場異動はあるは(栄転とか左遷とかゆーほどの地位ではない)ゲーセン熱が再発するは(本当に忙しいのは実はこっち)。
10月レビュー書けなかった…トホホ。でもマンガレビュー好きなのでせめて雑文を・・・。
少し前に旅行しました。「水木しげる記念館」と「青山剛昌記念館」に行きました。
いやいやとても素晴らしかった!どちらも大人が楽しめます、おススめ。特に地方でマンガ家さんの生原稿が見れる所って無いですから。鮮魚もウマウマでした。
しかし何度か訪れていますが相変わらず山陰の天気の悪さ(昼から急に豪雨)と祝日の渋滞(あの国道は・・・)はヒドい。
まぁそれも含めて愛すべき山陰地方なのですが。
サウナの張り紙に目玉おやじ(例のフロ)は笑った。
(追記23・3)
安西先生・・・レビューがしたいです・・

10点 一球さん
水島漫画で一番お薦めしたい野球漫画。
長さも程良くとてもいい感じです。
水島野球漫画は基本、人気がある限り続けるというジャンプ系なのですがその為ラストが変な終わりになる事が多いのです。
その中でこの漫画はラストがうまくいった数少ない水島漫画だと思うのです。(このラスト嫌いという人もいますが)
お薦めな点は主人公が最初野球を知らない所。
ルールを知らない人も主人公と一緒に覚えながら楽しめるのです。
もちろん試合も当然楽しめて全体のテーマもスジが通り敵役大友もいい味出してます。
さらに豆タン、左文字、甲子園と読み広げた時の裏設定もあるおいしさ。
能力バトルに飽きた人は野球バトルも覗いてみませんか?
メジャーもいいけどこちらもどう?
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-20 17:44:37] [修正:2009-07-20 17:44:37] [このレビューのURL]
10点 ドカベン
野球漫画の大傑作。
私はこれで野球のルールを覚えたくらいハマりました。
今も続編が描かれており、作者なんと70歳で週刊で少年漫画を連載するなんて信じられないくらい凄い!
しかも他にもかけもち連載してるというんだからお化けでしょ!
これはそのお化けぶりが分かる作品。今以上の同時連載を抱えながら48巻をこのレベルで描き続けた・・参るよホント。
ポイントは絶対岩鬼!好かれるキャラではなかったがこいつのおかげで大会と大会の間の盛り下がりがちな期間もすごく楽しいんです。
今うちの子供が必死で読んでいますが30年も前の作品が色あせてない・・これとドラゴンボールは歴史に残った、と思います。
しばらく離れていた水島漫画をまた読みだしたらまだまだ名作が・・
ストッパーとかおもしれ〜これ先生何歳のときの作品っすか?
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-20 16:33:47] [修正:2009-07-20 16:33:47] [このレビューのURL]
10点 青年ジェット
ギャグ漫画ってあまりレビューする気になれないのですが、これだけはやっとこう、と思い立ちました。
「おぼっちゃまくん」で有名な小林先生の少し古めのギャグ漫画です。ただしこれは大人向けです。
私の理想とするギャグ漫画の完成系がここにあります。
と言っても絵はすごくへたくそだし、ゴー宣という名作もあるのでわざわざこの漫画をフィーチャーするのもどうかな?とも思ったんですが・・・
この作品にジョジョのような凄いパワーを感じてしまうんです。
ギャグ漫画描いてみてぇ、そんな気持ちにさせる一冊なんです。
(そんな簡単に描ける訳もないですが・・・)
もちろん今読んでも充分楽しめます(絵柄が気にならなければ)
忘れられない一冊です。
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-18 19:28:44] [修正:2009-07-18 21:53:35] [このレビューのURL]
10点 トラブル急行
「みんなあげちゃう」の弓月先生の少女漫画家時代の作品です。
その頃から知っている私としては今のエッチ漫画ぶりはとても悲しいです。
少女漫画家時代の作品は質の高いラブコメが多く、これと「エリート狂走曲」は抜群のデキです。
絵は変わってないので今の絵が大丈夫な方は男性でも読めます。
さて本作はマップスタイプのスペースオペラです。ですが終わり方が度胸星な感じだった為少し話題になりました。(その頃はインターネットがないので今ほどではないです)
コメディとは思えないほど設定も良く出来ていてコブラ、マップスあたりの作品とひけは取らないと思います。
この作品であなたは度胸星デジャブを感じるか、試してみては!?
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-18 15:08:00] [修正:2009-07-18 16:06:55] [このレビューのURL]
10点 うっちゃれ五所瓦
なかいま先生の最高傑作スポーツ漫画。
すもう漫画と言う事で何かすごい損してる気がします。
すもうとか関係なしで面白いです。これ読んだら「わたるがぴゅん!」とかすごく読みたくなります。
ああっ、続きを出してぇとすごく思ってしまう作品です。
多分観客をこれだけうまく使いこなしたのはこの漫画だけでは?
その意味は読んで確かめて!
それにしてもこんな良い漫画にレビュー少なすぎ!
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-18 14:06:35] [修正:2009-07-18 14:23:30] [このレビューのURL]
10点 リーマンギャンブラー マウス
あぁカイジの続きが読みてぇ〜と思っている人に最適のギャンブル漫画。
ただし第一巻のみお薦め。
人生の暗黒部分を描いたシーンはハマリます。あと一話完結なのでカイジのようなダレもなくオリジナルギャンブルも良く出来てる。
ただし第一巻のみ。
もし一巻で完結していたらカイジ並みの名作となっていたかも・・・
続巻で死ぬほどつまらなくなるので読まないでと言っても無理かなぁ(一巻が面白くてつい続きを読んでしまうでしょう)
10点はもちろん一巻に対してのみの点数です。
あと絵のレベルもカイジと争ってるなぁ・・・でも「ざわざわざわ・・・」はないです(あたりまえか)
所持巻数 二巻まで
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-18 12:02:19] [修正:2009-07-18 13:49:05] [このレビューのURL]
10点 企画アリ
今まで他人に薦めて嫌がられた事のない優等生的作品。
国友やすゆき作品の中での最高傑作だと思います。
毎回のテーマやイベントアイディア、恋愛、ラスボスとの対決等ホントに完璧に仕上がっています。
特にイベントの企画は漫画的逃げをせず大人も納得の出来!
仕事物で絵もスマート、特に女性に喜ばれました。その分ジョジョのような濃い漫画好きにはあわないか?
この作品から先生の漫画が180度変わった気がします。
何があったの国友先生?
あとタイトルは良く見て買いましょう。一歩間違うととんでもないエッチ漫画が出てきます。この先生の場合。
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-18 13:35:26] [修正:2009-07-18 13:35:26] [このレビューのURL]
9点 風の谷のナウシカ
店長(ハヤオ)はいつも果物を飲みやすい100%アニメジュースにして提供してくれる。
ところがこの果実はそのままかぶりついてもイイらしい。
マンガ版風の谷のナウシカ。
皮(グロ)や茎(テーマ性)などで咀嚼しにくいかもしれないが大人になればそんな苦みも逆に味わい楽しめる。
もはや説明不要の宮崎アニメの原作漫画。アニメ版は「ナウシカがすりきれちゃう!」というくらい再放送されている。ただし世界観、登場人物は同じでもマンガ版の物語は深く掘り下げられ彩られている。
それとアニメお子ちゃま論もあるようだが私としては読んだのち、さらにアニメの評価が上がった。大人から子供まで幅広い視聴者層にあわせ主要エピソードを再構成したアニメ版の手際はマンガ版を読んで初めて分かる。
ジブリブランドの確立に多大な貢献をした作品である事に間違いはない。
しかし良い事ばかりではなく逆にそれが足かせになっている部分も。
アニメが有名で高評価もされたがゆえにマンガ版が広まりにくかったのでは、と察するのだ。(アニメ観たからもういいや的な)
マンガ版は別モノのデキ!アニメの先があるのに!という心の叫びは漫画を読んだ多くの方が賛同してくれるのではないだろうか。
よってこのマンガをレビューし広める事はとても意義があるように感じられる。
目も眩むばかりの素晴らしい設定や環境問題等も織り交ぜた安易に答えの出せない善悪のテーマなどの美点は多くの人が語っている通りだが私がもっとも評価したいのは「キャラ立ち」。
キャラクターが立っている。脇を固める面々ももちろんだがナウシカがすんごい。どう説明したらよいかこの魅力ゲージ。
この畳みかけるような肉厚の物語の流れの中で生き生きと輝く主人公。
それは「物語の中のナウシカ」でなく確かに「ナウシカの物語」なのである。
ケチャは言う。「姫さまの事になるとみんな夢中なんだから」。
それもそのはず巻が進むごとにナウシカファンは増えつづけテトや風の谷メンバーはもちろんクシャナ、クロトワ、チャルカ、チクク、皇弟、ムシ使いから果てはおいおい巨神兵まで・・・
ナウシカ好きすぎ。
これはナウシカを好きになる物語と言ってよいくらいだ。
もちろん俺だって読者だって。
「わしらはみんな姫さまに恋しておるのです」
ただ良い作品であるがわずかにあるマイナス点も指摘しておきたい。
それはアニメと違い実際の動きや音が無い事である。
「そんな事言ったら全ての漫画がそうだろ!」と言われるかもしれないがここまで浸透している宮崎アニメの漫画版だからこそこの悔しさはひとしおなのである。
(アニメ版での)ユパさまの跳躍シーンとか鳥肌モノだったし、大群オームの足の動きかたも(別の意味で)鳥肌モノだった。
だものでマンガを読みながら私の頭の中はアニメの動きの脳内再生が行われている。
安田成美の歌声がリフレインする程に・・・。
宮崎駿にアニメーション監督とか漫画家とか肩書きはいらない。
これがクリエーターの仕事。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-29 01:01:36] [修正:2010-06-29 02:01:11] [このレビューのURL]
9点 沈黙の艦隊
潜水艦バトル漫画です。
潜水艦の戦いは心理戦がキモなのでハンターXハンターとか好きな人が「青年漫画も読んでみるか」と思っているならコレお薦めかもしれません。
なんやら説明の多い部分が出てきても飛ばして読んでかまいません。
私もそうしたけど全く問題なしに楽しめました。何せバトルの心理戦が激熱い!
ものすごいガッツリ読めて満足感は極めて高いと思います。
特に不満はありませんがアメリカ上陸で終わっていたら最高だったかなぁ・・・。
(2010.5追記)
久々に読み直しました。ふぁっ、相変わらずの満足感。
沈黙は1年に1回くらいの割合で読み返します。そんな魅力があります。
やっぱ海戦バトルが抜群です。
そういえば作者のインタビュー、コメントでも「潜水艦同士の戦いが描きたかった。」「政治的な意味合いはこのマンガにはない」などとおっしゃっていました。
あくまで政治家エピソードは物語にリアリティを与える肉付けのようなモノの気がします。
例えばマトリックスが例のスローモーション特撮バトルを見せたいが為に創られたストーリーであるかのような感じ。
あ、もちろんどんな読み方をするかは読者個人の自由ですね。
私は海江田の天才をたのしめ!ってプレッシャーをすごく感じていてそこが良いと思っています。
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-07-21 20:50:24] [修正:2010-05-29 23:40:26] [このレビューのURL]
9点 テニスの王子様
漫画をレビューするときに全く別の媒体を例えに使う事がままある。しかしこの漫画レビューサイト自体をたとえて表現するのは珍しいのでチャレンジしてみる事にする。
家庭用ゲーム機なんてどうだろう。
それならプレイステーション3ではあるまいか。
すばらしいグラフィックと奥深いゲーム性、ストーリー性を兼ね備えているソフト(マンガ作品)を提供してくれるレベルの高いハードである。(うんうん)
もちろんまだ成長過程のハードでもあろう。例えばプレステ3はゲーム初心者には少し敷居の高い部分もある。
NEWマリオWiiを楽しんでいる私であるがコアプレステ3ユーザーの知人に言わせると「まだ2Dですか。オカシューさんライトユーザーっすね。」となる。
妻が密かにやりこんでいるWiiFitなど「あれはダイエット健康器具でしょ。ゲームじゃないっすよ。」と言われる始末。
WiiFit凄く売れているのだけれど・・・
そして「テニスの王子様」こそ「WiiFit」的作品なのかなぁ、と考える次第なのである。
「テニスの王子様」通称「テニプリ」。テニスで凄い事をするマンガだ。
しかしよくもまぁ、ここまで叩かれるものだ。まぁ本当に。本当に。
テニプリを夢中で読んでいる息子に意地悪く質問してみた。
「あんな必殺技やこんな必殺技、実際出来る訳ないよなぁ?」
それに対し子供はしれっと
「当たり前じゃん、そんな事。」と言ってのけた。
私の子供の時と同じである。そうなのだ。現実にはあり得ないのを分かった上で楽しんでいる。そう楽しめる。
人面列車トーマスも菓子パン頭ヒーローも楽しめるのが子供の許容量。
そこで輝きを放つのが超人系スポーツ漫画というジャンルなのである。
息子達の間では「イナズマイレブン」というアニメーションが現在流行っている。キャプテン翼をさらにエスカレートさせたような内容の作品だ。
フィールドにペンギンは走り回るしキーパーの手は巨大化する。超人系スポーツは昭和の遺物でなく子供たちの間では今も現役なのである。
ちなみに私もテニプリを充分楽しめた。車田作品を愛でてきた私にとってはテニプリのどこがムチャなのか教えて欲しいくらいなのである。
それで現在の凄まじいテニプリへの逆風は何故なのかを色々考えてみた。
テニプリの逆風その1、読者層とリアリティ
今の漫画はリアリティがもの凄く大切らしい。しかしながら非リアリティを楽しむのが超人系なのだが。
超人系スポーツ漫画の歴史は古く長い。王道といってもいいくらいだったろう。
私の知る範疇でも物心ついた時には巨人の星があった。侍ジャイアンツがあった。アストロ球団があった。ジャンプ80年代ならばリングにかけろやキャプテン翼であった。
そこでバッシング的なモノをあまり感じなかったのは漫画読者は卒業するものであったからではなかろうか。
野球漫画で例えると巨人の星に憧れて大リーグボールをまねして野球ごっこする少年時代。しかし成長すればビールひっかけながらナイターを観るようになる。
マンガは卒業している。自然に。それが遠い昔は普通であった。
しかし今は少年漫画読者の高齢化が。私のようなおじさんもジャンプ読むくらいなので、いわんや20から30代は当たり前に読む。
リアリティを本当に求めるのならプロの試合を観戦するべきで少年マンガに求めるべきではない気がする。
しかし年齢層の高い少年と言えない読者層は非リアリティの少年マンガにもリアリティを求め続けるのだ。
それ故充分楽しんでいる少年少女と楽しめない青年以上という構図が鮮明に浮かび上がっているのがテニプリではなかろうか。
(もちろん納得して楽しんでいる私のような大人もいるけれど)
テニプリの逆風その2、ネットジェネレーション
急速に膨れ上がったインターネット民。ネットは誰でも書き込める。2ちゃんねるの猛威。
そこには人間の健全な社会生活では発せられない闇の部分が激しく照らし出される。
テニプリは最適の題材だったろうか。過去のものではなく現在進行形の連載中だったのも適したか。さらに人気誌ジャンプ。
これ程いじりがいのあるものもなかったろう。少年マンガなぞ突っ込もうと思えばいくらでも突っ込める。その中でも超人系は突っ込みの宝庫。
その知名度にあやかりヒット数を上げようとする輩や、あざけりおとしめる事で日頃のストレスの「ガス抜き」として活用されていった。
もしリングにかけろやキャプテン翼の連載がもう少し遅ければ同じ憂き目にあっていたかもしれない。
この時代に生まれたテニプリはやはり不幸であったのか。
テニプリの逆風その3、漫画雑誌連載という形態
普通に考えると嫌なら読むな、である。しかし漫画雑誌の連載という形態が「ついで読み」する作品を生みだした。
自分のお気に入り漫画を読むついでに読者は他の漫画も読むのだ。そう好きでもない作品までも。これは新しい漫画をヒットさせるチャンスをつくるのに有効な形なのだが一方で惰性で読む漫画をも作り上げた。
漫画は読むのに時間もそれ程かからないのでついには馬鹿にするため、ネットでネタにする為にだけ読む読者を誕生させた。
そんな状況をテニプリは背負ってきているのではないか。
まぁそんな訳でここまで読んだ方にはテニプリはとてもかわいそうな作品に思えてきたかもしれない。
しかしこれだけ書いておきながらそれは全く違うと言いたい。(はえっ!?)
作者は天然だなどという意見も違うと言いたい。私は氏を稀代の戦略家だと思っている。
ここからがテニプリの本当に凄い所であり真実だ。
テニプリの真実1
1990年代ジャンプ本誌の売り上げが激減した事があった。大きな要因の1つがドラゴンボールの終了であった。
そしてその後大人を意識した作品が多く登場。この方向性もダメ押しの一因となったようだ。読者予備軍と言われる小学校低学年への魅力を失う事となったからだ。
大人が自分目線で少年漫画を観て酷評した、いわゆるとんでも作品と称されるものはこの小さき読者達をターゲットに描かれている。
その需要は決して軽んじるものではないのだがマンガは嗜好品、大人とて自分の立ち位置で好き嫌いのみで評価し裁いていく。
テニスの王子様はその部分のカテゴリーをカバーしていたなかなかの実力者であると私は思っているのだが。
少年マンガが大人を楽しませる事はかならずしも正義ではないのではないか。
「少年」の「マンガ」がいびつに歪んできてはないだろうか。
テニプリの真実その2
マンガとは人気商売である。それで生活している漫画家は人気如何で金持ちにもフリーターにもなりうる。
そんな人気商売に不可欠なのはプロモーションである。作者許斐先生はそれが実に上手いし熱心だ。
他の漫画家もおこなっているキャラ人気投票や読者イラストコーナー質問コーナーなど言うに及ばずキャラのクラスメート募集などという一歩踏み込んだものまで行っている。
メディアミックスもアニメ、ゲーム、トレーディングカード、実写版、ミュージカルとなんでもありトリビュートマンガまである。
自分のイケメンも活かしてイベント出演やインタビューも数多くこなしている。
スピルバーグは名監督であるが同時に名プロデューサーでもあった。エンタメの世界において作品をどれだけ効果的に宣伝できるのかという事はとても重要なのだ。
作者は策士と言わざるを得ない。
テニプリの真実その3
これだけ否定的意見がネットで流されれば流石に作者の耳にも多少なりとも入っている事だろう。
モチベーション保つのは大変だろうと思っていたけれどどうもその考えは間違っていたようだ。
しつこく言って申し訳ないがマンガは人気商売である。でこのテニプリは一部の人達にかなり嫌われている。
しかし本当に嫌いな作品を葬り去りたければガン無視すれば良いのだ。
話題になればなるほどその作品は色褪せないし生きながらえる。
現在続編も連載しているのだが、アンチファンやパロディ等悪意も含まれているようなテニプリいじりがこの好調連載を後押ししている部分があるのではではないか。皮肉にも。いやこれも作者の想定の範囲内か。
それはテニプリマジック。
好きなファンだけでなく嫌いな人の関心まで集めてしまう作品。
「手塚ゾーンなんてありえない」と言いつつ読者はテニプリゾーンにハマってしまっているのではないのか?
「菊丸が二人いる!?」ではなく「テニプリは読者が二タイプいる!?」なのである。
好きで読む人とそうでないのに読む人と。
テニプリは「嫌いな漫画」というジャンルでの人気作品ともなっているという実に不思議な漫画なのである。
テニプリの真実 総まとめ
「テニスの王子様」それは多くの少年少女を楽しませたとても評価できる漫画であり、同時に一部の人達から汚物のごとく嫌われている漫画でもある。
とにかく現在少年マンガ読者は年齢、性別等昔に比べ大きく広がっている。小学生が「ゴルゴ13ってなんかキモイ0点」というような対象読者でない正しいといえない方向性の評価がテニプリにも存在するのではないのだろうか。
それと嫌いになるのは自由なのだが腹を立てるようなことはないようにお願いしたい。無理やり読まされた訳ではない。自分で開いた漫画なのだ。
もし腹を立てている人がいたならばそれは怒りではなく嫉妬ではなかろうか。
ある漫画のセリフにある。
多くの罵声の中、不幸や逆境に押しつぶされるものもいれば逆に不幸の中でこそ妖しく輝くものもいる・・・この漫画、非常に罪作りな傑作と言えるのではないか。
越前リョーマは今も我々の度量を試し続けている。
「まだまだだね。」
ナイスレビュー: 7 票
[投稿:2010-01-31 13:17:54] [修正:2010-05-29 21:55:19] [このレビューのURL]